極楽征夷大将軍

極楽征夷大将軍

2,200円 (税込)

11pt

史上最も無能な征夷大将軍
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。
怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、
何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。

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極楽征夷大将軍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    元来,時代小説はあまり読まないけれど、読み始めたらグイグイ引き込まれました。長編なので相当読み応えある作品ですけど、飽きることはありませんでした。史実ではどうか知りませんが、足利尊氏はじめ登場人物のキャラクターがそれぞれ立っていてそれぞれが生き残りをかけて暗躍しますが,一番茫洋といている尊氏が征夷大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    大作。一冊で数冊分あります。尊氏と直義、そして師直を巡る室町幕府成立期のお話。この時代の歴史を良く知らなかったので、大変勉強にもなったし、小説としても傑作でした。前半は足利家vs後醍醐天皇、後半は直義vs師直、そして最後は直義の最期。戦国大名の元がこの頃にあることも良く分かります。まだ朝廷の存在が大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    室町幕府の初代征夷大将軍となった足利尊氏と、
    彼を身近で支えていった、実弟・直義と
    足利宗家執事・高師直の生涯を描く。
    極楽殿と揶揄され、やる気の無い、しかしカリスマな尊氏に
    振り回される二人の、運命は如何に。
    第一章 庶子 第二章 波上 第三章 朝敵 最終章 敵対
    ・主な登場人物 ・参考文献有り。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    極楽トンボの足利尊氏を弟である直義と足利家の執事である高師直が補佐し室町幕府を開く。エンタメ風の長編時代小説だが感動作。直義、師直の献身、そして敵対。実質的な主人公は直義と師直 。2023年上期直木賞。お勧めの一冊。物語の最終盤に登場する楠木正成の嫡男、正行が朝日新聞の連載小説、今村翔吾『人よ、花よ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    バチクソ面白かった

    歴史好きと言っても
    幕末と戦国時代に知識が偏ってるので、
    尊氏が新鮮だった

    ただな〜
    長い、もう大河ドラマ

    万人には進められないな

    歴史好きで
    読書家を自称するなら
    挑戦してみては!?

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    めちゃくちゃ面白かった。間違いなく直木賞。
    観応の擾乱についても勉強になった。
    所詮人と人はわかりあえない。みんな己の都合で生きているし、それぞれに譲れない正義がある。その都合や正義という波に武士たちがのまれていく様が巧みに描かれている。

    由比ヶ浜で始まり由比ヶ浜で終わる直義の人生が切なくて切なく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    大河ドラマを読んでいる感じ。兄弟、側近たちのやりとりにクスッと笑えるものがあり、そこが良かった。日本史を再び勉強し、時代小説をよりよく味わいたいと思えた。

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    信長の原理と同じ作者。ユーモアがあふれる大作で、鎌倉時代の歴史言葉など検索しながらで読むのに体力が必要だが、史実に基づいた感動巨編。直木賞。

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    これまでも小説や映像作品等で歴史モノはいろいろと見てきたが、このあたりの時代に触れる機会はなかった。「太平記」がベースになっており、そこに作者なりの解釈やオリジナリティを加えている作品となっている。
    かなり長い(550ページ、かつ2段組構成)ので中だるみは多少あるものの、一言で言えばめちゃくちゃ面白...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    臨場感溢れる描写で、歴史が苦手だった自分も興味深く読むことができました。子供の頃に読んでたら歴史が好きになってたかも。

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