トルーマン・カポーティのレビュー一覧

  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    映画を初めて見て、違和感を感じてしまったので原作を読んでみたら、とても好みだった。そう!ホリーは永遠に手に入らないひと、掴めない自由さ!

    それを悲しく思ったり淋しく思ったり切なく思ったりするのも、きっと凝り固まってるの 人の幸せなんて決められないのに 自由ってわるいこと?

    なんだか、映画では「間...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    村上春樹の流れるような文章とトルーマン・カポーティのマッチングが素晴らしい。
    クリスマスの思い出入ってたの知らなかった。
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    ちょっと前に読んで、ブッククラブの7番目の男に献上してからしばらく経って再読の1冊。

    表題作しか読んでなくて、あとに続く短編がこんなにすごいなんて聞いてない。
    ティファニーはもうオードリーヘップバーンの映画のイメージが先行しちゃってるけど、主人公のホリー・ゴライトリーはもっとめちゃくちゃな女で自由...続きを読む
  • 遠い声、遠い部屋
    河野訳は正直読みにくさも目立ったが、村上訳はさすが。あの魔術的描写の奔流の良さを殺すことなく、よくここまで訳し切るなと感心してしまう(Monkeyの対談を読む限り、村上氏もずいぶん苦労したようだが)
    ストーリーの妖しさもたまらないが、読み手を間違いなく選ぶ本。
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    オードリー・ヘップバーンがホリー役を演じる映画の方は観たことがなかったが、確かに彼女は小説版のホリーのような汚さやふしだらさ、危うさが感じられる人ではない。もしも映画をリメイクする際はホリー役をマーゴット・ロビーに演じて欲しいと思うのは私だけだろうか。(マーゴット・ロビー好きの一意見)
    この...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    昔観た映画のヘプバーンの印象が強いけど、それはさておき自由奔放なホリーが魅力的。性的なやらしさを全く感じないのは何故か。
    表題含む4篇がおさめられている。どれも軽やかでテンポの良いストーリーだが、少し哀愁が漂う。カポーティの他作品を読んでみたい。
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    やぁっと読めた。

    近くにいたら関わり合いになりたくないタイプのイケすかないオンナ。こういうのが好きね、オトコは。
    だけど、小説になれば魅力が光る。
    弱音を見せない彼女が心をさらけ出せる人にいつか出会えますように。

    再読9/20/23

    短編も面白かった。
    『ダイアモンドのギター』は『ショーシャン...続きを読む
  • 遠い声、遠い部屋
    初めて読んだカポーティは、春樹さんの訳に、山本容子さんの素敵なイラストのついた『おじいさんの思い出』や『クリスマスの思い出』だったけど…

    あの時のノスタルジーにもっと幻想性を持たせたような…

    幻想的でときに凄まじく、あまりにも美しい描写や比喩たち。
    容易く読めないけれど、魅力的すぎて沼に浸かるよ...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    言わずと知れた名作である表題中編をはじめ、カポーティの描くまばゆいイノセンスがふんだんに詰まった4編の中短編集。

    表題作については、私の狭い読書経験ではあるが、世界屈指の恋愛小説であり、世界一の失恋小説だと思っている。
    その他の小説も珠玉であるが、その中でも特に「クリスマスの思い出」はカポーティの...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    うだつが上がらない作家志望の僕目線だから、ホリーがとびきりキュートに映るのだろう。撫でてたら爪を立てて足軽に逃げてしまう猫のようだ。傷つきながらもこんなに自分の思うままにできるだろうか。どの肩書きにも枠組みにも染まらないホリーであるとことは、あと2ヶ月で19歳になる彼女がもつ、ひとときの瑞々しさがも...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    4.8

    表題の『ティファニー』はポールオースター『偶然の音楽』を読んだ時以来の感動があった ストーリーはもちろん上手くまとまった都会的で洗練された素晴らしいものだし、なんと言っても文体が、その言語感覚がちょっと普通じゃ考えられないくらい優れている 僕の冷静であって内に籠った情熱みたいなものに不思議...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    「ティファニーで朝食を」映画を観てなかったから小説を先に読んでよかった。ホリーという複雑なキャラをほぼ会話だけでここまで描けたのは、やはりカポーティという天才しか出来ないことだと強く感じた。読んでるうちにマリリン・モンローが浮かんできて、映画もモンローが演じたらよかったと思った。凄い作品なので強くお...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    映画しか観ていなかったら、ヒロインがオードリー・ヘップバーンで想像するようなものとは全く異なるので、最初はびっくりするかと思います。原作は自由でありつづけようとする人間を描こうとし、映画は原作の持つおとぎ話的な面を美しく映像化したものではないかと思います。どちらも古典となるくらいに大成功しているわけ...続きを読む
  • ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)
    カポーティのキャリアの中でも超初期の、習作ともいえる短編集。訳者のあとがきにもあるように、きちんと校正が入ったらもっと修正がかかりそうな部分も多々あるが、それを補って余りある瑞々しい感性や表現力に圧倒される。状況としては2人の人間が会話している場面を切り取っただけのような話でも、それぞれの台詞や仕草...続きを読む
  • ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)
    取るに足らない場面の過不足ない情景描写や、華麗とも言える人物造形、物語のプロットの完成度、ところどころに点在する星のように燦然と輝く一節が、のちの鮮烈で煌びやかな才能の開花を予見させる。
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    ホリーの台詞がすごい
    本当にこういう人を見たことがないと書けなさそう
    ホリーの人物造形が深い 故郷を探してる
    戦争も影を落とす
    あと、射手座っぽい
    岡崎京子っぽい

    カポーティはゲイなのにレズビアンとか外国人には厳しいんだなと思った
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    無垢さとその喪失がジーンと残るお話たちだった
    物事の見え方と表現の仕方も好きだった
    "レモン色の日だまり"

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    私が泣くのは大人になりすぎたからだよ

    人がこれまで常に目にしてきたもの、それがまさに神様のお姿だったんだよ。
    私はね、今日という日を目に焼き付けたまま、今ここでぽっくりと死んでしまっ...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    本当は表紙がオレンジのものを読みました。
    見つからず、こちらで登録。

    まず久しぶりに、ヘップバーンの映画を見て
    いいなぁ
    ってなって、本を手に取りました。

    国や時代が違うお話って、少しずつ習慣とかが違って、私は没頭しにくい。
    題名のものは、それを感じながらでも楽しめたのですが、後半の短編集は、嬉...続きを読む
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    名作と名高いので読んでみました。村上春樹が翻訳していたせいか、すごく村上春樹っぽい小説になっていて笑った。主人公のホリーゴライトリーの人生や性格は面白かった。序盤、またこういう女性に惹かれるバカな男の話か面白くないなーと思ったけど後半からはそうでもなくて、自由に自分の生きたいように生きる強い女性の話...続きを読む
  • 遠い声、遠い部屋
    現実の世界と死後の世界の狭間にたつような不思議な印象を持つ作品と感じた。言葉がとても良くて最後まですぅっと読めた。