槇えびしのレビュー一覧

  • 天地明察(8)
    "「今度の勝負は何年かかるのです?」
    「じゅ 十年
    ッ!?では…なくて…いや… そッそれよりは早く成就させる 必ずだ」
    「一年の次は三年 その次は十年ですか……
    大体あなたが期限を守った事があるのですか?」
    「う…うん…まあ…」
    「家が許すのでしたら 今度こそあなたが期限を守る様
    傍で見張って差し上...続きを読む
  • 天地明察(7)
    "「うむ しかし其方は
    それでも家督を投げ出さず 出奔せず 家を荒らさず
    出来得る限り家業に励んでおるのであろう
    まことに天晴れな心掛けだ
    それで良いぞ 渋川春海よ
    己の家を棄てず とらわれず 其方自身が春の海辺の如くあれ
    そして其方の暦法と事業を通して 武家の文明に春を齎してくれ
    春は必ずや来る」...続きを読む
  • 天地明察(6)
    "「おこと どうかおことの手で これを抱いてやってくれないか」
    「私が…ですか?」
    「うん お前にそうして欲しいんだ 紙製の試作だから左程重くないよ」
    「………はい…… こう…でございますか?」
    「ありがとう…おこと ありがとうな
    これでようやく…建部様の供養が出来たよ…ありがとう」"[p.121]
  • 天地明察(5)
    "「ふ…不肖の身なれど粉骨砕身の努力をさせて頂きます
    それで…どなたの下で尽力すれば宜しゅうございましょうか?」
    「其方が総大将だ 安井算哲 其方の下で人が尽力するのだ」
    「………今 何と…?」
    「総大将は其方である」"[p.117]
  • 天地明察(4)
    "「昔から素直に人の話を聞き入れるやろ 興味持ったら真面目に学ぶ
    そんでもちゃあんと御家の勤めもこなしとる 半人前やけどもな!
    安心せい六蔵!
    お主は今までと何も変わっとらんわい
    そのまま目の前に来た物を 受け入れていけばええんや」
    「う…受け入れて…」
    「お主には それだけの空っぽの器があるっちゅ...続きを読む
  • 天地明察(7)
    こと・伊藤重孝・保科正之。春海の改暦事業を、公に私に支え励まし期待してくれていた人々が相次いで奇跡に入っていきます。彼らの思い出には一つの濁りもなく。
    その人々を裏切ることのないよう、これ以上周りの人々に落胆させないよう、身も精神も削って、改暦へと突き進みます。

    そして、満を持して奏上した改暦の表...続きを読む
  • 天地明察(8)
    三暦勝負に敗北して改暦はなりませんでした。その理由がわからない。絶望に沈む春海の前に現れたのは、関孝和。
    大いなる才能に打ちのめされ、憧れと尊敬がある意味神格化さえしていた存在からの呼び出し。彼との出会いが、再び改暦への歩みを取り戻させます。

    新たな伴侶のえんと目出度く結ばれ、己の人生を駆けた改暦...続きを読む
  • 天地明察(9)
    内容紹介

    授時暦の誤謬を解き明かした渋川春海は、改暦の実現へ再度動き始めた。だが改暦にはさまざまな難関が待ち構えている。己に託された人々の思いに応えるため、春海が打つ妙手とは?冲方丁原作・新感覚時代漫画、堂々完結!!
  • 天地明察(8)
    遂に関さん登場。
    彼との会合で主人公は絶望の日々から立ち直り、再度の改暦に向けて奮闘しだす。
    1巻から名前だけ出てきていて、やっとの登場。こうゆう立ち位置のキャラは結構好きである。
  • 天地明察(8)
    内容紹介

    改暦を懸けた「三暦合戦」。渋川春海の推す授時暦は、最後の勝負で予報に失敗した。これで事業は頓挫、春海は絶望の底に追い込まれた。無為の日々を過ごす春海に、あの関孝和が名指しで設問したとの報せが。尊敬する関の設問を見た春海は、その意図を知り彼の自宅を訪ねるが……!? 絶望から再起へ、感情は膨...続きを読む
  • 天地明察(7)
    内容紹介

    異才・冲方丁初の時代小説にして、数々の賞を受賞し映画化もされたベストセラーを実力派絵師・槇えびしが爽快に描く新感覚時代漫画! 改暦事業は一度頓挫したものの、研鑽を重ね着々と成果を挙げる渋川春海。だが立て続けに大事な人を失ってしまう。悲しみの底にある春海は立ち直れるのか!? そして改暦事業...続きを読む
  • 黄昏に花
    千代田中央銀行のエリートコースからドロップアウト、子会社のビルカム・チヨダの業務課課長・岩井。
    特性、不能。
    癖の強い部下に振り回され、かつてのライバルには嘲笑われながらも、毎日を淡々と過ごしている。
    そんな岩井の前に、エリートコース邁進中、全女性社員の憧れの的・小田原が現れた。
    しかも小田原か...続きを読む
  • 黄昏に花が舞う
    個性豊かな・・・豊かすぎる社員しかいないビルカム千代田に勤める課長・岩井忠生、45歳。特性インポ。しかも治す気なし。そんな岩井を熱愛し、懸命に不能を努力する本社営業部のエースで全社員憧れの的の小田原保徳、25歳。ふたりの恋は岩井の不能を挟み、まさに一進一退の攻防戦を繰り広げているのだが。「黄昏に花」...続きを読む
  • 天地明察(6)
    本因坊道策。
    彼もまた、己の生き様をカタチに残そうと悩み苦しむ一人です。
    碁の世界で道策。算術で関孝和。
    春海という人間を構成する一つ一つの要素で、自分と同じように悩み苦しむ人物と出会い、そして彼らの覚悟に打ちのめされながら、前へ前へ進みます。
    改暦の儀へと。

    戦う相手は暦から、朝廷へ。
    丁寧に根...続きを読む
  • 天地明察(1)
    じっくり読んでいると
    星空が見えてきそうなマンガ。

    時代劇だけに、神秘さが増していて面白い。
  • 天地明察(3)
    いいな、おじいちゃんコンビに面白おかしく、かつサラリと失敗をいじられる春海。
    良く育てよ~ってにまにましちゃった。
    こういうやりとりは若い仲間じゃむり。いい出会いをしたよな~。
    年は離れていても一緒に学び合う仲間・・・なんだよね。
    とにかく読んで気持ちいい3巻だった。
  • 天地明察(2)
    春海の情熱と若さが眩しく・・・そして恥ずかしい2巻。
    そしてそれを取り巻く人々が優しく素敵。
    そういう風に読めるくらいには年をとったらしいワタシ。
  • 天地明察(1)
    画が綺麗だったので読んでみました。
    数学は苦手なので、問題解くのに夢中になる気持ちは分かりませんが、主人公が関さんに憧れ、嫉妬するところは良かったです。
  • 天地明察(4)
    春海を取り巻く環境がどんどん変化してく巻でした。
    そして前巻までと比べると、時間の経過が早くなってきたかな。

    小説だと時間経過が分かり難かったけど、やっぱり絵があると認識しやすいな。
    道策のサイズが間延び、いやいや少年から青年になってくし。
  • 天地明察(4)
    北極出地終わって、おかえり春海。
    次のステップまでの、充電中。


    とりあえず、建部のじいさんお疲れ様。
    あなたと伊藤のじいさんコンビが大好きでした。
    どんだけ年齢重ねても、好きなことで大はしゃぎできる人生送りたいものです。