大庭忠男のレビュー一覧

  • 森を抜ける道
    モース警部シリーズ10作目。
    (ブルックナー8番を聞きながら。)
    誰かが私に呪文をかけた。
    この本を開くと瞼が重くなる。

    長くて登場人物も多くてまどろっこしい表現も多かったけれど、
    これまで読んだシリーズの中ではこれが一番面白かったかも。
    たぶんしないかもしれないけれど再読するならこれ。
    どこが気...続きを読む
  • 謎まで三マイル
    モース警部の推理、また炸裂!
    今回のは、ジグソーパズルの真ん中のピースがない!という話。
    自ら言うところが心憎い、うまい例えでした。
  • ニコラス・クインの静かな世界
    難聴という障害をもつクイン氏がなぜ殺されてしまったのか・・・相変わらずモース警部の推理爆弾(!?)炸裂中。
    表紙がこのシリーズ綺麗で次々と楽しみなのですが、この本は出ない?
  • 死者たちの礼拝
    二転三転して炸裂するモース警部の推理。
    相変わらずのモース警部とルイス刑事部長とのかけあい。
    やはり続けて読まねば…

    犯人当て?無理ですねぇ。
  • ウッドストック行最終バス
    読書会用。
    それにしても…読みにくい訳でした。
    まず、文章になかなか入り込めず、右往左往。
    若い女性が複数出てくるので、イメージつけにくい。
    なぜ、あの彼女がモース警部にキラキラハートを抱くのかイマイチわからない・・・
    パズルのピースが一枚一枚組み立てられてゆく感じはそこはかとなく感じられ中盤以降は...続きを読む
  • 森を抜ける道
    「わたしを見つけて、スウェーデンの娘を

    わたしを蔽う凍った外被をとかして

    青空を映す水を乾かし

    わたしの永遠のテントを広げて」

                   A・オースチン(1853-87)

    この詩がキドリントンのテムズ・バレイ警察に届き、1年前のスウェーデン人女子学生事件の再捜査が始まる...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    「夕闇の迫るオックスフォード。

    なかなか来ないウッドストック行きのバスに痺れを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

    その晩、娘の一人が死体となって発見された。

    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出ないのか?」



    ミステリー好きのイギリスの読者は、この変人モース警部とルイス巡査...続きを読む
  • 九尾の猫
    本格というよりは警察小説の色合いが濃い作品。ミッシング・リンクものなのだが、同時に社会的テーマも扱っていて、既読のクイーン作品とはまるで雰囲気が違う。

    チームで捜査したり、また気の遠くなるような広範囲から犯人を絞り込んでいく様は正に警察小説の展開。でも推理のプロセスはばりばりの本格。エラリイが見つ...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    夕闇の迫るオックスフォード。
    なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、
    二人の娘がヒッチハイクを始めた。
    その晩、娘の一人が死体となって発見された。
    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出てこないのか?
    テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、
    ルイス部長刑事ととも...続きを読む
  • 九尾の猫
    エラリイ・クイーンの数ある作品の中でも、自分的には三本指に入る大好きな作品です。謎解きとか、トリックといったものを楽しむというよりは、その「なぜ」の部分を深く問う作品だと思います。
    個人的には後期クイーン作品の中の傑作の一つだと思っています。

    今では「フーダニット」よりも「ホワイダニット」を問う作...続きを読む
  • 九尾の猫
    クイーン後期作品の中でも人気の一品。ミステリってよりはホラーとかサスペンスってジャンルの方が相応しい気がする。
  • 日本庭園の秘密
    祝!初、エラリイ・クイーン!
    とうとうあたしもエラリイ・クイーン・デビューであります。
    特になんの先入観も持ってなかったのですが、
    でも、こう思いました。
    思っていたより、ずっとエンタメだった。

    テリー・リングが毎回登場するキャラクターなのかとか、
    そんなことは分からないのですが、
    このテリーとエ...続きを読む
  • 九尾の猫
    エラリィ・クィーンシリーズ。
    過去を憂い、連続殺人を解明のため自分の限界を尽くす、エラリィ。

    謎解きよりも、後半に近づくにつれ、濃くなっていく
    精神論、描写に重点が置かれている。

    エラリィの心の中に立ち込める霧は、最後の言葉で晴れるのだろうか。
  • 帝王死す
    エラリー・クイーン・シリーズ

    ある朝突然キング・ペンティゴに届く脅迫状について捜査するために自宅から連れ去られたクイーン親子。ケインの弟エーベルによる依頼。ペンティゴ島に幽閉される2人。タイプライターから犯人を見つけるが・・・。ジュダによる空砲の銃撃。密室で撃たれたケイン。密室内に倒れた妻カーラ。...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    10月ミステリー月間のしめ。

    この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
    一人の刑事さんの推論を何度も展開します。

    最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど

    後半のスピード感はとても面白い。

    最後の種明かしも納得です。

    ちょっと不明な点もあるし
    また読み返したいと思ってます。...続きを読む
  • 九尾の猫
    エラリー・クイーン・シリーズ

    『十日間の不思議』事件で傷ついたエラリー。ニューヨークで起きる「猫」と名乗る犯人の起こす連続殺人事件。特別捜査官に任命されたエラリーの捜査。被害者の妹セレストと弟ジミーの協力。新聞が煽る事件。事件に恐怖する市民が起こす「猫」暴動。被害者たちの共通点に気が付き犯人逮捕に...続きを読む
  • 九尾の猫
    ニューヨークは《猫》という連続殺人鬼の存在に怯えていた。犯人が現場に残すのは絞殺に使用した凶器の絹紐のみ。被害者達に共通点は見つけられず、新聞の風刺絵の猫には犠牲になった人数の尾が描かれ増えていく。
  • 死者たちの礼拝
    訳が読みにくいような・・・。私の日本語理解力が悪いからなのでしょうか。そんなこともあり、最後まで犯人は分かりませんでした。モース警部のあれこれと彷徨う推理もまたおもしろかった。しかし一番の謎は、なんでモース警部がこんなにモテるのか、ということだ。この本からは彼のイイ男オーラを感じれない・・・。戸惑う...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    やはり、ケータイもパソコンもない時代、ギリ電話があるかもぐらいの時代の推理小説は楽しい。
    (こんなに堂々と飲酒運転が描かれるなんて)

    モースの次々繰り出される推理についていくので精一杯。今まで読んだことのないタイプの刑事さん。それにしても、この時代、男女ともかなり奔放笑
  • ウッドストック行最終バス
    20世紀中ごろのイギリスのミステリー小説。

    あまり時代背景を描くことには力入れておらず、最新の機器が無く、タイプライターや手紙が登場することを除けば、いつの時代でも解釈は可能。

    モース警部の想像力は逞しく観察眼は鋭いが、怒鳴るし会話は成り立たないし、「勤務中だから」って部下にはアルコールを与えず...続きを読む