大庭忠男のレビュー一覧

  • キドリントンから消えた娘
    テレビドラマにもなったモース警部シリーズ2作目。同僚の死によって引き継いだ行方不明の若い女性探しが思わぬ複雑な事件になっていて…というストーリー。ただ、モース警部がわりと気分屋っぽいところがあるのと、彼の捜査はミスを積み重ねて可能性を消去していって、最終的に残ったものが正解というパターンで進行する。...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    何故ジェニファーは警察に嘘を並べてまでスウを庇うのか。腑に落ちなかった。


    展開が目まぐるしく変わったり、新しいヒントが出てくるわけでもない。モースの仮説→検証というのが終始徹底されていて新鮮だった。(あまりこういうタイプのを読んだことがない)

    バーナードとマーガレットはお互いを疑っているからそ...続きを読む
  • 九尾の猫
    登場人物の多さにつまずきかけたが、なんとか読破。
    エラリークィーンの国名シリーズやXYZとは離れて独立した作品のなかでは名作。
  • ウッドストック行最終バス
    解説によると、何度も読み返すことができる精密な論理ということだけれど、あれだけ心理描写の多いスウの場面で真相につながる関係をスウが思い浮かべないのは不自然に思う。ちゃんと読めば辻褄あうようになっているのだろうか。

    二股だったところに第三の男、モースが現れて、モースのことしか思い浮かべないなんてこと...続きを読む
  • 九尾の猫

    面白かった!
    いままで読んだエラリー・クイーンの本の中で一番真実にびっくりしたし分かりやすかったし納得したような気がする。

    途中でカザリス博士犯人説が持ち上がった時は残りのページ数こんなにあるのにもう犯人分かるって…それほんまに犯人?何かこの後まだ展開ありそうやし真犯人は別にいるのでは?と思った...続きを読む
  • キドリントンから消えた娘
    早川書房の<このミステリがヤバい!>フェアから一冊。妄想で組み立てた仮説に従い猛進し、玉砕しては再トライを繰り返すモース警部と内心辟易しつつも追従するルイス刑事という迷コンビが探偵役。事実確認をせずに突っ走るので、リセットする度に方向転換する推理の応酬が見所と思われる。二転三転どころの話では済まない...続きを読む
  • 眠れるスフィンクス
    読後の今になってこの題名の示唆する意味が仄かに立ち上って来て、カーもなかなかやるな、とちょっと心地良い余韻に浸っている。前回読んだ『疑惑の影』のようにこちらも毒殺物だが、それに加え、密室の中で重い石の棺が独りでに開くというクイズみたいな謎があり、カーの味付があちらよりも濃い。
    事件は小粒だが、今回は...続きを読む
  • オックスフォード運河の殺人
    ミステリ。
    モース警部が入院中に、100年以上前の殺人事件について知り、勝手に真相を妄想する、という特徴的な設定。
    入院中のため、大がかりな捜査はできず、部下や知人に資料を探してもらうという、まわりくどい展開。
    ミステリとしての濃密さは全くないが、独特のユーモアがあって、意外と楽しく読める不思議。
    ...続きを読む
  • 九尾の猫
    前半は眠い。何度寝落ちしたことか。
    中盤から、容疑者が浮上して、結構楽しめたな。
    ただ、フーダニットの話なので、再読はないだろう。
  • ウッドストック行最終バス
    モースの若かりし頃をドラマ化したエンデバーを観て、もともとはどういう話だったんだろうと思って購入。この本筋の主任警部モースの方のドラマも見てみたいけど。

    それにしてもエンデバーで観られるモースとこのモースはすごく違う風に思えて結びつけられない。
    エンデバーではおとなしい感じに見えるし(突飛な発想は...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    人気テレビドラマの原作と言うことで、期待して読んでみたが、主人公の若干の偏屈ぶりが特徴といったくらい。他の名探偵たちと比較して失敗が多い点で、人間臭さがある……とも感じられなかった。もう少しシリーズを読んで主人公のキャラクターを考えてみたい。
  • 悔恨の日
    場面の展開頻度が非常に多くて、初めの200頁位迄はなかなか全体像が掴めないまま。

    ある程度全体像がつかめてからは、何となく先が見えそうな、そうでないような。敢えて隠し球を先読みせずにいるのも悪くないかなと思った。
  • 謎まで三マイル
    ミステリ。モース警部。
    背表紙の紹介に惹かれて読んだぶん、少し地味に感じた。☆2.5くらい。
    作品の完成度は低くない。
    文章は少し読みにくさもあるが、各章が短く、意外と止まらない。上手いのかも。
    著者の作品は、有名な『ウッドストック行最終バス』『キドリントンから消えた娘』あたりは読んでみたい。
  • ウッドストック行最終バス
    ウッドストック行きのバスを待ちきれなかった若い女性2人はヒッチハイクをするが、そのうちの1人が死体で発見される。
    モース警部とルイス主任刑事が捜査を担当する。

    多分70年代、イギリスのオックスフォード。
    科学捜査的な部分はほとんど無く、天才モースの刑事の直感がメイン。それも割と雑(に感じる)。
    ...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    幅広いミステリのジャンルの中でも「本格」と呼ばれる分野に、それ程の興味は無い。といっても、私がミステリ愛好家となったきっかけは、多分に漏れずエラリイ・クイーン「Yの悲劇」の絢爛たるロジックの世界に文字通り感動したからなのだが。要は物語としての強度があるか否かだ。驚天動地のトリックや〝どんでん返し〟が...続きを読む
  • ウッドストック行最終バス
    ふなっしーと、モース警部の推理は誰にも止められない。

    クロスワードパズルのように、小さなヒントから事件の全貌を大胆に推理するモース警部。しかし特徴的なのは、その推理がひんぱんに間違っているところ。相方のルイス部長刑事同様、読者もまた彼の〝暴走〟や〝迷走〟につきあわされる。

    最初読んだときはいまひ...続きを読む
  • オックスフォード運河の殺人
    モース警部の安楽椅子探偵編。
    読んでいる最中は楽しかったけど、解決?
    イマイチ納得できない。
    アルファベットのスペルの並べ替え?
    英国人が理解できるのならよし。私は分らないのだけど・・・

    相変わらずのコントのような~それで楽しめてのかつ「時の娘」なので
    オマケして星は三つ。
  • キドリントンから消えた娘
    これも何年かぶりに読んでみた。
    やはりストーリー展開も犯人もすっかり忘れてた。
    ★★★としたけどまあ★★+。
  • ウッドストック行最終バス
    深夜、停留所で二人の女性がウッドストック行きの最終バスを待っていた。しかし翌朝二人のうちの一人が死体となって発見される。誰が殺害したのか?目的は?もう一人の女性の正体は?謎が謎を呼ぶ、わけではなく最初に提示された謎三つの謎を解くことに終始する話です。
    しかしこの作品の見どころは推理ではないでしょう。...続きを読む
  • 森を抜ける道
    モース警部シリーズの第何作目かで、何回目かのゴールドダガー賞受賞作。本作では、モース警部が前半休暇中ということで一見なんもしていないように見えてるが、、、、、(ああ、ネタバレ)
    海外の受賞作は(もちちろん日本のも)一概に信用できないが、デクスターは安心して読める。ちょっと前の作品ではもうマンネリかな...続きを読む