出久根達郎のレビュー一覧
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待ちに待った出久根さんの時代小説が発刊されたと知り、勇んで購入した。が、5年前に読んだ『御留山騒乱』を改題して文庫化されたものだった。それでもお気に入り本であったから、再読もまた楽し。お気に入りのわりに、ストーリーをほぼ忘れていた。氷室は『ザ!鉄腕!DASH!!』で見た覚えがある。献上氷はあったに違...続きを読むPosted by ブクログ
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若き日の日記であり、虚飾に満ちた表現もない。現実には、仲間内でも雇用主との間でも、さらには故郷の家族との間でさえ、表現されない辛苦があったに違いないが、なんだか長閑な書きぶりで、結局は登場人物がそれぞれに活きている。Posted by ブクログ
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小説だから事件は起こるが、退治した紙魚(しみ)の城外持ち出しをとがめられたり、お見合い相手に妹を恋人と勘違いされたり、支給された昼の弁当にあたったり、まあそんなところだ。そんなほのぼの感がますます出久根さんらしい。Posted by ブクログ
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このところ、著者は近世、近代の文豪、政治家の名言集を重ねて著しておられるが、今回は往年のアスリートや芸術家など庶民的な人物も取り上げられていて興味深い。Posted by ブクログ
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それでも、退屈至極な日々はつづく……。将軍家の蔵書番、御書物同心の「退屈至極な日々」を描いた大好きなシリーズの第3弾。
前作に続きこの《虫姫》でも、丈太郎は「本の虫」に似つかわしからぬ勇猛な一面を見せる一方(「虫姫」「州崎」)、恋愛については相変わらずの奥手ぶりが微笑ましい(「鷽替」)。
このシ...続きを読むPosted by ブクログ -
いわゆる「日常の謎」系。とはいえ、ミステリというわけでもない。「謎」は解かれたり、解かれなかったりする。主人公の心のゆらぎが、静かな波紋となって読み手の心にまで押し寄せ、不思議な読後感をもたらす短編集。個人的に、とても好み。Posted by ブクログ
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7篇収録の短篇集。手紙、日記、聞き書きなど様々な語り口が駆使されることで生まれている独特の幻惑感が素晴らしい。ミステリ風、ホラー風、奇妙な味風、などなどバラエティに富んだ各短篇のどれもがハズレなし。
お気に入りは「くっつく」、「夜の民話」、「秘密の場所」。Posted by ブクログ -
お名前は存じ上げていたけれど、恥ずかしながら出久根さんの作品を読んだのは2007年最後辺り。「おんな飛脚人」(これもシリーズ、オススメ)とこのシリーズ1冊目「御書物同心日記」を古本屋で見つけて読んで、面白い!と2008年頭に一気に買ったのだった。
将軍家の御文庫に勤める同心、丈太郎が主人公。何より...続きを読むPosted by ブクログ -
ご存じ古本屋主人の名エッセイ集。少し軽いエッセイを読みたいと手にとったのですが、うーん、100以上ある単文がそれぞれ軽そうに見えて渋みのあるエピソードで読み飛ばすことができず、時間がかかってしまいました。Posted by ブクログ
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偶然同じ日に飛脚問屋で働き始めたふたりの飛脚。
ひとりは珍しい女飛脚。
江戸の町を駆け抜けて手紙と人情を運びます。
読みやすく、爽やかな読後感。
おもしろかった♪Posted by ブクログ -
なかなか奥深い世界だ。
本は好きだが、古本はあまり好きでなかったが、この本を読んで、興味を持った。
昔、学生時代、古本屋の好きな友達がいて、一緒に神田の古書店を廻ったものだが、買う本がなく、ただ眺めていただけだ。
今だったら、違った意味で楽しめたのではないだろうか。Posted by ブクログ -
著書を読んでいると
出久根さんはやさしい人なんだろうなぁと感じます。
新聞の人生相談の回答者として、その存在を知ってから
本を書かれていることを知りました。
出久根さんの著書を読んでいると
懐かしく、やさしい空気感に包まれます。
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