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Posted by ブクログ 2013年02月15日
それでも、退屈至極な日々はつづく……。将軍家の蔵書番、御書物同心の「退屈至極な日々」を描いた大好きなシリーズの第3弾。
前作に続きこの《虫姫》でも、丈太郎は「本の虫」に似つかわしからぬ勇猛な一面を見せる一方(「虫姫」「州崎」)、恋愛については相変わらずの奥手ぶりが微笑ましい(「鷽替」)。
このシ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月20日
お名前は存じ上げていたけれど、恥ずかしながら出久根さんの作品を読んだのは2007年最後辺り。「おんな飛脚人」(これもシリーズ、オススメ)とこのシリーズ1冊目「御書物同心日記」を古本屋で見つけて読んで、面白い!と2008年頭に一気に買ったのだった。
将軍家の御文庫に勤める同心、丈太郎が主人公。何より...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月30日
出久根さんの本は、何故か肌触りの悪さみたいなものを感じることが覆いのですが、これは殆どそんなことが無かったですね。なかなか良い出来です。
一つには古本屋・小泉屋の娘・おしんの存在が大きくなった所為かも知れません。話全体に少し色気が出てきたのが良かったのかな。
あまり高い評価はしていませんが、一気...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月11日
将軍家の蔵書を管理する小役人・東雲丈太郎の周りで生じる事件簿。ささやかないざこざかな。どこか頼りなげでいて芯のある主人公の設定は梶よう子さん、ほのぼのと心暖まる展開は伊藤桂一さん、江戸情緒をきっちり伝える台詞や情景描写は故杉本章子さん、それぞれの作家と作風が通じる。糶取師の新六は、後々の事件にも絡ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月04日
ときは江戸時代、上様のご書物を預かる御書物方の同心を主人公とした、ちょっとした事件を扱う物語。主人公は本好きで、まさに仕事が性に合っているようである。それでも江戸時代の日々変わらぬ繰り返しの作業は退屈なよう。破損した本を修理して、時期ごとに虫干しして、そして寝ずの番(夜勤)。同僚とのくすりとするやり...続きを読む
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