片岡義男のレビュー一覧
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片岡義男.comに発表された作品8つで編まれた短編集。今回の短編集は、あえて、場面の時代設定をぼかした作品が集められています。作中に散りばめられた曲名が、海に浮かぶブイのように、物語の中を漂っています。Posted by ブクログ
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好きな人から一番好きな本といってもらったのに、読み終える途中でフラれたので個人的に色々思い出す本になってしまいました
でもどの物語も温度感がちょうど良くて好きです
最後の章の男と女の関係値の書き方が気に入っているPosted by ブクログ -
「カレーのおいしい喫茶店にははずれはない。そこにはいくつもの物語を通り過ぎてきた客や店主が待っていて、席に着けばすぐに小説がはじまる」
あの頃の、奇跡のような「日常」がここにある。
男と男/男と女を巡る7つの物語――。
旅行先で発見した一冊。カレーライスが食べたくなること間違いなし。Posted by ブクログ -
昔のように自由な若者がオートバイでアメリカ的な風景を駆け抜けるのではなく、金銭的にそんなに余裕があるわけでもない齢を重ねた労働者が紛れもない日本の住宅地や電車の駅を移動するという作風にシフトしてるけど、根底の片岡義男ぽさは変わらないという感じ。Posted by ブクログ
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片岡義男さんが、ほとんど英語ネイティブだったとは知らなかった。(ハワイ出身の日系二世の父と日本人の母)
本書は、片岡さんが気になった長年インデックスカードに書き留めてきた、英語表現、日本語表現を紹介したもの。英語は主語、動詞がきっちりしているのに対し、日本語はそこが曖昧で、状況を表現することを優先し...続きを読むPosted by ブクログ -
高校生の時に読んだ片岡義男は 当時の風潮によって何かに追い立てられるように義務感で読んでいたような気がする。
おしゃれなタイトルにひかれ赤い背表紙の角川文庫を 何冊も何冊も読んだ。
そこで繰り出される男と女のトレンディでリッチでアーバンな物語は、実は全くよくわからなくて。
今思えば一種ハードボイルド...続きを読むPosted by ブクログ -
「物語は、無理して探さなくても、ふと見たところにあるんだよ」
最初は古風な印象があったけど、物語が進むにつれ、80歳の方が書いたとは思えない感覚。まさに今を生きている若者の日常×非日常。Posted by ブクログ -
面白かったです。タイトルで選びました。
乾いた軽やかな雰囲気が好きでした。
日本が舞台なのに日本では無いような空気です。翻訳ものみたい。
珈琲苦手なのですが飲みたくなりますし、豆大福も鯛焼きもとても美味しそうでした。
カフェオレからコーヒーに移り変わるような装丁も好きです。Posted by ブクログ -
小説家が小説のネタを探すため地方に帰った女性を訪ねることから,話は広がり小説は進む.小説の中に小説が存在して絡ましあっていくのが職人技の素晴らしさ.年齢はともかく出てくる女性達が皆美人で素敵なのは出来過ぎ?Posted by ブクログ
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大昔の愛読者。
良くも悪くも安定の片岡義男。
やはりもう、この方の作品を楽しむには
私が日常生活に長く浸りすぎたかもしれない。
日常の現実にどこか違和感を感じて
どこにもありはしない未来を根拠なく信じていた
あの頃が懐かしく寂しい。Posted by ブクログ -
この言葉、訳すにはどうしたらいいだろう?どう言えば伝わるだろう? このニュアンスは伝わるだろうか? の軌跡。違う言語の違う感じがどういうところにあるのか色々と手元のメモを読み解く形で書かれてある。断片化しているので読みやすい。様々なニュアンスの違いがあり英語の勉強をこれから始める人に発想の点てそもそ...続きを読むPosted by ブクログ
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懐かしいなぁ、片岡義男。角川の赤い文庫何冊も持ってなぁ。古本屋の10円コーナーで大藪晴彦と片岡義男を大量に仕入れてきて読んでた若かりし頃…。
もうずいぶんお歳だろうに、片岡義男は片岡義男のままに歳をとっていた。ツナサンドじゃなくてトゥナサンドやで、キザぁ。でも現在よりも過去(思い出)をたどった作品...続きを読むPosted by ブクログ