山本幸久のレビュー一覧

  • 花屋さんが言うことには
    春に向かって読むのにぴったりの本でした。いくつになってもやりたいことを諦めずに進んでいく前向きのお話で元気が出ました。
  • 花屋さんが言うことには
    心を穏やかにしたいときにうってつけの1冊。
    花言葉だけでなく、花が登場する短歌や和歌も沢山登場するのでその花がどんな花なのか見てみたくなる。ブラック企業に勤めていた時は寝るためだけだった街が、花屋さんで働くことで周囲の人と関わりが生まれ自分の心安らぐ街へと変化し、それによって自分のやりたいことにチャ...続きを読む
  • 花屋さんが言うことには
     ブラック企業勤めで心身ともに疲れ果ててしまった 25 歳の女性が、花屋でのアルバイトを通して自分を見つめ直し、人生をプロデュースしていけるようになるまでを描く再生物語。
     8章からなり、各章題には花名がつけられている。

          * * * * *

     好きな仕事に就き能力を発揮する。理想的で...続きを読む
  • 笑う招き猫
    28歳の女性漫才コンビ。テレビに出たいわけじゃなく、しっかり漫才をやりたいという2人。漫才も楽しいが、ふだんの会話が面白い。突然、歌い出したりもする。さらに彼女たちを取り巻く人たちも、それぞれに個性的。特に頼子さんが素敵。コンビの1人が自転車で走り回る地域が、私の活動範囲に重なっていることもあって、...続きを読む
  • 大江戸あにまる
    愉快、愉快。途中、何度吹き出したことか。本読みながら、こんなに笑ったのは久しぶり。さすが幸久さん。歴史上の人物含め、愛すべきお人好したちが動物たちと繰り広げる笑いと涙の大騒動。「わたしはどうしてここにいるのだろう」哀しみと人間たちへの警鐘も。「ふだんは頼りなさげなのに、いざとなると人一倍頑張って困難...続きを読む
  • 人形姫
    2022/9/21
    おもしろいなぁ。やっぱりおもしろい。
    クスッと笑えて最後にちょっと泣ける。
    最高やん。
    お仕事小説の名手で今回も結構なお手前。
    雛人形職人のプロフェッショナルにときめくよ。
    ほんとにこんな風にスポットライトがあたって潤えばいいのにな。
    職人全部にそう思う。
    彼らの未来が見たいので...続きを読む
  • 大江戸あにまる
    ラクダやワニやオランウータン。
    江戸に、そんなに色んな動物がいたのか。
    想像すると楽しくなってくる。
    そんな動物に振り回されるのが、ちょっとへっぽこだけどまじめでいい人な幸之進。
    草花や動物が大好きな福助と一緒に動物絡みのトラブルに奔走する。
    一生懸命なのに、なんでだかちょっとひどい目にあってしまっ...続きを読む
  • エール!(2)
    1が良かったので読んでみた。
    6人の作家さんによる短編小説集で、どれも、私も仕事頑張ろう!という前向きな気持にさせてくれるストーリー。
    柿谷美雨さんの書くお話を初めて読んだが、とても良かった。この中では一番好きなお話でした。
  • 凸凹デイズ
    凹組の面々のお話し。凪海の成長も頼もしい。何もかもうまくいくわけではないが、後味のいいお話になっている。
  • ウチのセンセーは、今日も失踪中
    漫画家の世界は知らないが、きっとそうであろうと思わせるリアルさがある。ストーリーに引き込まれて一気に読み終わった。
  • 誰がために鐘を鳴らす
    ハンドベルというちょっと変わった設定ではあるが、高校生の頃を思い出させる、ちょっと甘酸っぱいお話し。
  • 誰がために鐘を鳴らす
    この文庫本の解説者、中上次郎さんが書いているように、山本幸久さんの作品を何冊も読んでいると『この人は、あの小説に出ている人だ』とか『この人の過去はこんな感じだったのか』と思わず、ほくそ笑みをしながら読んでしまいます。この小説も漏れずに出てきます。そして文庫書下ろしの小説も、もちろんあります。カバーイ...続きを読む
  • 人形姫
    同じ事の繰り返しのように見えて、
    まったく同じ日などないと感じた作品でした。
    「雛人形」を取り巻く街、人。それぞれが悩みや葛藤を抱え日々暮らしている。
    決して曲げられない信念をもつ人たちの人生を見ることが出来ていいなぁーと素直に感じました。
    雛人形とヨット部。はじめはまったく関係ないようにみえたけれ...続きを読む
  • ある日、アヒルバス
    いい本だなあ。デコとチェキッコが「アヒルバス社歌」を唄うところで目頭が熱くなった。あと、「リアルデコ」で三原先輩がデコとの思い出を思い出しているところ。嫌なことが一杯あっても明るく振る舞うデコがホントにいい。大好きだ。
  • 人形姫
    雛人形を作り上げるのに、専門の職人が何人もいること、なんとなく知っていたので、話に入っていきやすかった。

    それぞれの人間模様、後継者問題、恋愛めいたこと…全てが絡み合うところは絡み合い、流れるところは流れ、とても読みやすかった。

    この後日談も想像してしまうし、それも合わせて、朝ドラにピッタリと勝...続きを読む
  • 人形姫
    軽妙洒脱な会話の中にも、人の情けがいっぱい詰まった人情噺。必ずホロリの場面も。山本ワールド健在。素直に楽しめた。味噌汁の具にレタスありなんだ〜?
  • マイ・ダディ
    一男って、なんて愛情深いのだろう。
    ひかりが最愛の妻の忘れ形見だからというだけでは、あそこまで深い愛情は持てないはず。
    ひかりが病に倒れて明らかになった事実。
    それからの一男の行動が素晴らしかった。
    全てはひかりを救うため。
    なんて、なんて深い思い。
    ひかりの友達もいい子たち。
    ラストの素晴らしかっ...続きを読む
  • 店長がいっぱい
    他人丼のチェーン店を展開する、友々家各店舗の店長の物語です。短編のようで実は同じ会社の物語なので繋がっています。この著者の文庫本は最後に文庫書き下ろしの物語が必ずあります。これも同様にあり、それがまた良いのです。
  • 誰がために鐘を鳴らす
    仲間でもない、友達でもない、
    てんでバラバラの4人が、ハンドベルで繋がるお話。

    指導役のカラニャンがとっても愛らしい。

    少しずつ4人の絆が深まっていく様子が、ほっこりできる青春ものでした。
  • 店長がいっぱい
    あまり期待しないで読み始めたからか予想外に面白く最後はもう少し続きが読みたくなった。ポンコツの2代目にもなんだか人間味も感じて許せてしまう。何より魅力的なのは霧賀さんだ。後解説に出てくるように霧賀さんが出てくるらしい他の小説も読みたくなった。