児玉雨子のレビュー一覧
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この作品は本当に自分にとって良い作品だった。
生き辛さを表現する作品は多いけど、この表現の仕方は斬新で面白かった。タイトルがこのように回収されると思わなくて驚いた。
「1人じゃ生きていけない」の解釈がとても面白い。
気付いたら1人で生きてなかった。みたいな感じで、自然に他者ありきの自分が成り立って...続きを読むPosted by ブクログ -
児玉雨子さんによる江戸(近世)文芸の紹介エッセイとリメイク短編小説を収録した本。そういえば江戸(近世)文芸ってあまり話をしている人たちも見ないな…?と思って読んだ。あと単純に児玉雨子さんの『##NAME##』が超よかったので他の著作も読んでみたくて。松尾芭蕉の創作者メンタルや平賀源内の異種ヤンデレ純...続きを読むPosted by ブクログ
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わたしが初めて児玉雨子さんに触れたのは、アンジュルムの「乙女の逆襲」の歌詞だった。「テレビもなんにも夢さえ見てない、そうゆう世間もあたしを見てない」というちょっと後ろ向きな歌詞を、白いミニドレスで着飾ったアイドルたちに歌わせたMV映像が今でも印象に残っている。この楽曲がリリースされた2015年当時は...続きを読むPosted by ブクログ
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意外と面白かったし、新しい言葉も学べた~風来山人の根南志具佐はBL・俳諧はカウンターカルチャーなど近世文化と現代ポップカルチャーには共通点あり~可愛い顔しててプロフィールにアイドルの文字を見つけたのでアイドル活動もしているのかと勘違いしたけど、アイドル向けの30歳の作詞家から教わったのは「糞リアリズ...続きを読むPosted by ブクログ
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著者の作詞が好きなので、今回この本を手に取りました。
自分が実生活でうっすらと感じていたことが、所々ではっきりと言語化されている2編でした。
『凸撃』p.147で宏通が少年に伝えたことは、あまり共感したくはないけれど、確かにそれが人間かもしれないな、と思いました。
(これは本の感想になのか分かり...続きを読むPosted by ブクログ -
児玉雨子さん。初読み。と言うか、たぶん一作目。
主にアイドル系の楽曲の作詞家をしており、なかなかお美しい人。
若く瑞々しい感性に満ち溢れた短編2編。
とは言っても、明るい内容ではない。むしろ若さ故の生きづらさを丁寧に描いている、という印象を受けた。
メッセージの絵文字まで文章で再現しているところに...続きを読むPosted by ブクログ -
話の構造面白い。極北の描写めちゃくちゃ的確。
センス溢れる罵倒。笑いながら胸を締め付けられるような当事者感。
先行する作家もいるような気はするけど、今の今、最先端に居るのではないでしょうか。Posted by ブクログ