家事や育児、夫の世話などで疲弊し次第に夫に対する気持ちが薄れていった女性の体験をエッセイ化したマンガ。
筆者は大学時代に再会した高校時代の同級生の男性と付き合い、社会人3年目の時に妊娠しそれをきっかけに結婚した。
家族で街を歩いているときに遭遇したご近所さんからは「旦那さんが協力的でうらやま
...続きを読むしい。」と言われるが実際は家事も育児も夫はやらないことが多く、ほとんどワンオペ状態だった。
プロポーズを受けた時も、結婚式の時もこの人と一緒なら幸せになれると思っていたのに実際はすべてのことがのしかかって来ているにも関わらずずっと飲み会で帰りが遅い夫に対して愛情が薄れていくのを感じていた。
そんなある日夫が飲み会の次の日に育児を交代してくれるというのでその日の予定をウキウキで考えていた。
しかし夫は飲み会後グロッキー状態で朝帰りをしてトイレにこもる。
いろいろ限界になったので子供を連れて実家に帰るがそれすら夫からしてみたら体調が悪い自分を気遣って実家に帰ってくれたと勘違いしているようだった。
そんな夫を見てどんどん怒りがたまっていくが表に出せない。
会社に在籍しているものの育休状態の自分に働いている夫より楽をしているという罪悪感から強く出られないようだった。
それを我慢して抑圧している間に夫に対して関心が薄れていくのだった。
夫婦関係は相互扶助によって成り立つが、この夫は無意識のうちに働いて金を全面的に稼いでる自分を妻が支えて当たり前という感情から家事育児を手伝おうとしないが、その状態をもっても自分は家事育児に協力的なイクメンだと勘違いしている。
そして働いて金を稼いで大変だからと抑圧していると自分の感情を出せずにより疲弊していく。
結婚してもかならず幸せになれるわけではないというのがこの作品を読んでわかった。