山本おさむのレビュー一覧
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深い物語。人間というもの、人間社会というものの、残酷さ理不尽さ、どうしようもなさ。その中で足掻く人の勁さ。
イデオロギーなぞで人が幸せになるか、と言った流転の海の熊吾のセリフを思い出す。
漫画なのに語られる言葉が重い。
『不完全であるところの実在の人間は、その理念を遂に、地上に実現することはできな...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い。映画が作られた時代背景と、隠されたメッセージなど。ローマの休日の真のメッセージなんてあったとは。。
民主主義とは何か、言論、表現の自由も大事な主題であるが、社会の世相がカルチャーに現れることなど、社会学やカルチャラルスタディーズの観点からも面白く、その中でもがく人間の強さや弱さが描かれる。一...続きを読むPosted by ブクログ -
読み始めは、戦後すぐの話だと思っていたが、ほぼ同世代の話(主人公の武明が4年下)だった。私も高校時代、創立3年の新しい高校で、野球部が無く、自分たちの時代に野球部を立ち上げた。野球をやりたい人間を集めて、先生に頼んだら、それで野球部が出来て、公式戦にも参加出来たのに、福里ろう学校とは大違いだ。彼たち...続きを読む
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巻末の作者註の最終話部分
「有名作品を取り上げ、その裏に赤狩りによるドラマが展開されていたことを紹介して、読者に驚き楽しんでもらうと考えていた~いわゆる陰謀論にまで言及する事になり、反論やご批判もあろうかと思う」
まあ、その通りなのだがwそれでも面白かった!!Posted by ブクログ -
トランボの復活で完結すれば作品としてきりが良いとは思うけれども
作者註にもあるように、ここまで来て終われないのもわかる。
最後までお付き合いしましょうwPosted by ブクログ -
カーク・ダグラスがカッコ良すぎる♪
巻末の”作者註”が毎回素晴らしく面白い。
読後に熱くなりすぎた感情を上手く冷ましてくれるwPosted by ブクログ -
「黒い牡牛」のくだりはもっと引っ張って劇的に進行するのかと思ったら
あっさりと話が進んだ。そしてあっさりと復権するのかと思っていたらまだ一山あるんだねえ。
巻末の作者註も必読。Posted by ブクログ -
4巻はドルトン・トランボの刑務所での囚人セシルとの話”ラブレター”と
架空の俳優ジョン・エヴァンスの話”愛するニーナ”が珠玉。
”ラブレター”はトランボの再生決意の回。Posted by ブクログ -
3巻まで一気に読み終えました。
「事実をもとにしたフィクション」という大前提をついつい忘れさせられる
作品ですね(それだけに巻末の「作者註」が面白く熱い!)
自分のこの時代背景に対する知識は大昔にヤングジャンプ連載の
”栄光なき天才たち”でトランボの話(単発)を読んだ程度です。
さすがに”ローマ...続きを読むPosted by ブクログ -
勤務先だった小学校に置いてありました。
【障害】について色々な側面が分かる本で、是非色々な場所に置いてほしい本です。
今自分が障害者になり、見えない障害の為、周りへの理解を求める事に苦悩してます。
…理解はほとんどされません。体験した事の無い人には家族ですら理解出来ないです。
家族は良か...続きを読む -
山本おさむさんの福島暮らしマンガの続編。
2011年3月11日、埼玉の仕事場近くで地震に見舞われた山本さん。
当初は「数日もたてば交通機関等も含めてある程度元通りになる」と楽観的に思っていたようですが、自分もしかり、(後日話を聞く限り)首都圏にいる人は結構な割合でそんな風にどこかで思ってたような気が...続きを読むPosted by ブクログ -
原発事故編を読む前に再読。
「田舎暮らし初心者あるある」エピソードがてんこ盛りで、多少なりと憧れを抱いてる身には参考になることも(!?)。
義父の仕舞支度の話に自分の親を重ね、その時のケイコさんの心中を思うと何とも複雑な気持ちにもなりましたが、全体的には日々の生活がユーモアたっぷりに描かれていて「田...続きを読むPosted by ブクログ -
福島に移住していた漫画家の山本おさむさんが自らの原発事故被災者としての実態をリアルに訴えています。
当時の政府の発表や東電の対応に振り回される被災者としての苦しみや怒り葛藤がいやと言うほど伝わってきます。
その一方で、福島の農業を守るために役場や農家の皆さんが必死に安心して食べられるお米作りに挑戦し...続きを読むPosted by ブクログ -
「ぼくたちの疾走」「遥かなる甲子園」「どんぐりの家」等の山本さんの最新作。ちなみに「ぼくたちの疾走」は1981年、「遥かなる甲子園」は1988年頃の仕事。その後も多作ではないが意義深い仕事を残してきた漫画家です。「穏やかな田舎暮らし」を目論んで福島に居を構えた山本さんが、原発事故後に経験した事々を怒...続きを読むPosted by ブクログ
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テレビのダッシュ村を見て田舎暮らしに憧れた筆者(漫画家・山本おさむ)は、妻のケイコさんの両親を引き取り、両親の出身地である福島の田舎の福里村(仮称・じつは天栄村)に家を買い、引っ越すことに。
埼玉の仕事場でマンガを描き、あこがれの田舎で週末を過ごすという生活を始めた山本氏。その生活が描かれた『今日も...続きを読むPosted by ブクログ