藤水名子のレビュー一覧

  • 枕橋の御前 女剣士 美涼1
    藤水名子さん、中国ものをお書きのデビュー時から、大ファンでした。作品を発表なさるベースが割とゆっくりなので、ちょっと寂しかったですが。登場人物が心理的にオトナばかりなので、非常に面白いです。

    両親を知らず、廓から助け出された美少女美涼。最愛の許嫁を殺され、傷心の中で生き、美涼を引き取って養育した美...続きを読む
  • 姫君ご乱行 女剣士 美涼2
    前巻より、美涼と隼人正の仲が、ちょっと進展する…いや、それより隼人正の心の闇の源であった、許嫁を殺害した人物との決着がこのお話で着きます。かつて隼人正が、いかに深く許嫁の美里を愛していたか、凄絶な剣技や美貌だけでなく、こころのありようの男前さもうかがい知ることが出来るお話です。

    敵は、本来、敵にな...続きを読む
  • 赤壁の宴
    孫策と周瑜が好きならこれを読まないと損します!というぐらいお勧めの一品。でもBL好きな人に限るかなぁ~。私にとっては珠玉の一品です。
  • 赤壁の宴
    読み始めたときは、孫策と周瑜の微妙な関係性にドキドキしたのですが
    読み終わった後はひたすら讃辞。

    周瑜の秘めた心情にぐいぐい引き込まれたまま、舞台は赤壁へ。
    ここでいっそ爽やかなくらいにいろんなものが昇華された気持ちがしました。
    周瑜最期のシーンにはもう涙涙です。

    三国志を素材にした読み物はたく...続きを読む
  • 赤壁の宴
    演義の周瑜の高飛車でヘタレな部分を愛せる人、いや、やっぱり同性愛と言った方がいいんでしょうか、私は好きなので、物語は淡々と進むのに、始終ドキドキして読みました。
    孫策と周瑜がそういう関係になればいいと思っている人は、これでドキドキしましょうううう
    汗の良さが少し分かります。
    尚香もいるよ!
  • 赤壁の宴
    半年くらい前から三国志ブームが起きているようなので、読んでみようかなぁと思ってまずは1冊。
    かつくらで周瑜がステキだったので読んでみた。

    良い!
    何より周瑜がステキです。
    心の奥底のドロドロした部分に触れそうなのに、あっさりしすぎているとも読める。
    でも、何よりさらりとした読後感で良かった。
    薦め...続きを読む
  • 涼州賦
     妙に主人公に惹かれてしまった。いかにも主役!! と言う感じではなく、不器用な所に魅力を感じてしまったからかもしれない。

     若き都督、尚参は賄賂を断ったために命を狙われるハメに、そこを助けてくれたのは賞金稼ぎの豹狄。その後に知り合う居酒屋の小杏とともに、ラストに大活劇が始まる。

     一緒に入っ...続きを読む
  • 与力・仏の重蔵3 奉行闇討ち
    第三弾
    段々と面白くなるか、しかし、今後の展開のスピードは?
    老中水野と矢部の確執は一方的、背後で暗躍する賊も同様に一方的?
    青次の惚れた女はくノ一、和泉屋の企みは?
    何か矢部奉行一人が達観した感じ
  • 与力・仏の重蔵 情けの剣
    第一弾
    中国題材の物は読んでいるが日本物は初めて!
    どうも南町奉行矢部そして鳥居、背後に控える老中水野
    どうも私の嫌いな設定、しかし架空の登場人物に関しては面白そうである。
    過去を引きずりながらの活躍になるのか?
    幼馴染とは?
  • 与力・仏の重蔵4 修羅の剣
    第四弾
    夜鷹殺しの犯人探しに執念の密偵喜平次の過去、そしてお悠と新吉共に昔を思い出しながら
    そして犯人の背後で暗躍する鳥居と手下の刑部、矢部と鳥居の暗闘は
  • 公子曹植の恋
    『三国志』関係の小説は多いが、この本は「主人公の曹植と兄嫁の甄氏の悲恋」を描いた異色作。甄氏の夫で実の兄・曹丕との確執だけでなく、他の兄弟への愛も描かれており、面白かった(曹丕が冷酷すぎるような気もするが)。

    「私は人を恋うる資格もなかった」という曹植の嘆きが悲しい。「詩人」としての曹植も描かれて...続きを読む
  • 公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇
    4-06-273099-5 324p 2001・3・15 1刷
    △三国志をひと通り知ってから読まないと初読では背景がつかめないかも
    ◯漢検の準1級以上の漢字がたくさん出ますが ふりがながあるのと文章に感情移入できるので読みやすいです
    ◯曹操、曹昂、曹丕、曹叡
    丁夫人、甄夫人、郭皇后がメインで
    内容と...続きを読む
  • 王昭君
    古書購入

     歴史小説。三国志よりだいぶ前。
     画家に賄賂を贈らなかったため、醜くかかれ、時の皇帝はその絵を見て薄幸の美姫、王昭君を匈奴の王に嫁がせることにする。が、嫁ぐ日に、皇帝は彼女の姿を見て、その美しさを知って惜しむ、というのが本来の物語。

     この王昭君。狭いところが大嫌い。田舎が嫌い。なぜ...続きを読む
  • 王昭君
    王昭君という女性にはなんだかはかない弱弱しいイメージがあったのだが、本作はそれを覆してくれる。
    でも、よく考えれば、当時の宮廷から匈奴へわたって生活し、汗の妻として過ごしたのだからそう弱弱しくもなかろう。

    あまり史実に伝わってこない人物に関する想像はかくも楽しいから
    歴史小説はやめられない。
  • 公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇
    この人の三国志物は好き。
    扱っているのが曹家なせいか、ちょっとドロドロしています。

    ところで、「女王の悪夢」に出て来る、曹丕の男寵の名前が「トウ通」なのが微妙に気になって仕方がないです。
    同じ文帝でも、前漢の方の文帝の男寵では?
  • 王昭君
    歴史や民話に伝わる王昭君とは違う作者独自の解釈の王昭君が描かれています。派手な戦闘や権謀術数はありません。ただ一人の女性が異国へ嫁ぎ、子をうみ、生きたお話。個人的には二番目の旦那さん、若鞮単于とのどこかとぼけた夫婦の会話が好きです。彼女は宮廷で見つけられなかったものを、草原で見つけたのでしょうか……...続きを読む
  • 王昭君
    世界史ででてきた王昭君。
    気になって読んでみた。
    ありえないって思う展開が多いけど
    でも、結構好きだったなぁ。

    ちょっとスニーカー文庫っぽいかも。
  • 赤壁の宴
    周瑜が孫策ラブな話。
    BLではないのに、書き方がエロい。
    この二人は三国志で一番好き。断金の交わりだとか。(金をも断つ絆)
    女性が書く三国志は視点が変わって新鮮だ。
  • 公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇
    曹一族の短編集。曹氏3代を始め、曹家に関わる人物が書かれています。ストイックな曹昂が好き。曹一族に興味が湧く本で個人的にオススメ。
  • 王昭君
    中国の歴史上、絶世の美女の一人といわれる王昭君。その王昭君の逸話を題材にした作品。ここでは、彼女は絶世の美女ではないけど、だからこそ、本当に美しいと思った…。