寿木けいのレビュー一覧

  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    著者の方がどういうひとなのか、前知識がないまま読みはじめた。
    東京の編集者だからアグレッシブなのか、この方が特別チャレンジ精神があるのかわからないが、華やかな都会の思い出話には少し萎縮してしまう。
    ただ上京したの話は、自分の体験も思い出して胸がギュッとなった。希望1割不安7割楽しさ2割、みたいな、あ...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    巧い文章を書くエッセイストさんですよね、寿木けいさん。
    収録されたエッセイの順番も、よく考えられています。

    レシピ本での、その紹介もお見事な日本語だったので、期待していたけれど、
    それを大きく上回る内容でした。早くも2022年のBESTにノミネートです。
    (順位づけすること自体がナンセンスだけど)...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    よかった。
    これまでのこの著者の本とは一線を画す。
    覚悟を決めたな、という感じ。
    2022.3.31
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    時間をおいて再読することはままあるけど、読み了えてすぐに読み始めることはまずない。ただ、寿木けいさんのエッセイだけは別。

    サーキットトレーニングよろしく初読・再読の2セット読みすることで味わいが深まることは前作『閨と厨』での経験済み。グルメ雑誌風にいえば滋味深さを堪能できる。

    著者のエッセイは、...続きを読む
  • わたしのごちそう365 レシピとよぶほどのものでもない
    どことなく「暮らしの手帖」テイストで、
    旬のものも大切にしつつ、Twitter的空気感もありで、触れごこち最高です。

    肩ひじ張らず、
    生活感もあり、うそくさくない感じ、好きです。

    ああもう、表紙のいちじくからして、負けました。

    選書のお客さまに「食べ物系」をお求めの方が多いので、勉強用として。
  • 閨と厨
    先ずタイトルに触れねば…。
    閨=寝室。厨=厨房、台所。の意味。

    このタイトルに惹かれ、中身をパラパラ。いかにも大手広告代理店の女性コピーライターが付けそうなケレン味溢れるタイトル。プロフィールを見ると編集者。見立てはそうズレてない。そんな第一印象を抱き、読み始めた。

    この随筆には、著者の様々な貌...続きを読む
  • 閨と厨
    Twitter界では有名な「きょうの140字ごはん」のアカウントの持ち主、寿木けいさんのエッセイ集。
    元々は出版社に勤務されていた方で、料理がらみの本を数冊出されているほか、食や生活にまつわる連載もいくつかされている。

    シンプルに、文章の雰囲気がとても好き。
    本屋でパラパラめくってみた後、あまりに...続きを読む
  • 愛しい小酌~12か月のささやかなお酒と肴
    愛しい小酌
    旬のものを、ちょっとだけ手を動かして、素敵な小皿を。
    お酒と小皿のコンビプレーが、心を少し回復してくれる。仕事をよくする人は、お酒を美味しく飲む人だ。
    もちろん、飲める人飲めない人、いると思うけれど、一皿をサラッと美味しく作れる人は、すごく魅力的だと思う。モロヘイヤとパクチーの豚しゃぶ、...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    どんなことどもも、糧にできるか。喜びも悲しみも悔しさも。日々の失敗も楽しみも。糧にできれば、揺るがない土台ができるんだろうな。揺るがないというか、どんな揺らぎも吸収してしまうような土台。
    すっくとした立ち姿を想像させるさまざまな情景を読んで、ますます、敵わないなあ、と思うけど、そう思いたくて、また読...続きを読む
  • 閨と厨
    なにかにつけ、敵わないなぁとため息のでることは多いのだけど、#寿木けい さんのこのエッセイも。
    ひとつことから連なっていく情景の妙。言葉の選び方のつややかさ。
    ほかには?ほかには?と教えてほしくなる。
  • 土を編む日々
    やはりどうしても沢村貞子を思い出す。
    インプット(引き出し)の量がえげつない人だ。それとアウトプットのバランスがすごくいい感じがする。
    素敵な人生と言うのは簡単だが、相当な積み重ねで得た境地なんだろうなという思う。
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    文書から作者の凛とした生き方を感じるエッセイ。
    母、妻、女性として、軸をしっかり持っていて、辛いことも悲しいことも乗り越えてきた強さがある。
    でも、強さの中に弱さがあることをきちんと認めていて、そんな自分でもいいんだと教えてくれる。
    作者が経験してきたことは、まわりから見たら、ヘビーなことだと思うけ...続きを読む
  • いつものごはんは、きほんの10品あればいい ~“ただいま”から30分でできる!~
    最近、料理がもっとできるようになりたいなぁと思っていて、積読してあったものを手に取った。
    私は母ではないけど、毎日料理にたっぷり時間をかけられるわけでもないので、きほんの10品が作れるようになれば色々できるようになる、という考え方はとてもいいなぁと思った。
    料理のパートもよいし、好きなのはエッセイの...続きを読む
  • いつものごはんは、きほんの10品あればいい ~“ただいま”から30分でできる!~
    基本の10レシピを活用した献立を提案されている。卵、牛肉、鶏もも肉、魚などを使用したレシピは、本当に簡単で美味しそう。筆者はTwitterで140字ごはんを発信していたとのこと。すごくアレンジされた料理が多いと感じたい。気になったレシピがあったため、作ってみたい。
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    文章においては私は素人ではあるが、イチ読者として文体とか言葉のチョイスには作者のセンスが出ると思うので、それも楽しみながら様々なジャンルの本を読むようにしているが、すごくセンスの良い美しい文章を書かれる方だなというのが1番の印象。
    読んでいて心地よく穏やかで優しい日常の情景が思い浮かんだ。
    この本の...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    食べ物とエッセイが好きな私に友人がきっと好きだと思うよ~と勧めてくれた本。
    著者の寿木けいさんの自分にはない丁寧な世界の切り取り方とその表現の仕方、そして端々で感じる自分の生活の手綱は放さず、自分でコントロールする強い意志がとても好きでした。
    印象に残った箇所、フレーズを以下メモ。
    ・神保町「兵六」...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    古い見方と新しい見方を両方兼ね備えた視点で、日常について記したエッセイ…かな?すごく良かった。日々思うような葛藤などが記されて。

    ただ1つ思うことがあるとしたら、娘さんの話は、もし娘さんの目に入ったら悲し思われるんじゃないかなと。それだけです。すごく読みやすい本だったからこそ、その事が独り歩きしそ...続きを読む
  • 泣いてちゃごはんに遅れるよ
    よりよい自分であること。そこに人や生活との向き合い方が組み込まれていること。自分の状況、気持ちと周りのことも考えて、実践していく強さを持つ人は美しいな、と思う。

    泰然という言葉が印象に残る。落ち着いて物事に動じないさま。
    それは、きっと生きていくなかで身につけていくものなのでしょう。こうなりたいと...続きを読む
  • いつものごはんは、きほんの10品あればいい ~“ただいま”から30分でできる!~
    時短家事的な本かと思ったが、どちらかというと「ていねい」路線の本だった。子どもがこの食事を食べてるのだろうか…
  • 土を編む日々
    SNSでレシピを拝見するばかりだったが、本作品を読んで、著者の文章の美しさに魅せられた。旬の食材のように色彩豊かな思い出の数々は、食を通して現在の暮らしとつながっている。
    さて、シンプルながらもポイントを絞ったこだわりが感じられるレシピたち。実際にいくつか挑戦したいところ。