NHK「欲望の資本主義」制作班のレビュー一覧

  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時
    マルクスガブリエル氏の主張が心に残った
    ・資本主義はショウ(show)である
    ・資本主義には代替性がない。そのため内部に外部を作り出そうとする
    ・環境運動など非営利活動をきっかけに自然が商品化される 二酸化炭素や綺麗な空気の値段など
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
    岩井氏の本は毎回感銘を受けているので本書も早速手に取りました。岩井氏と言えば、貨幣論、資本主義論を、アリストテレスやゲーテ、シェークスピア、カントなど、古今東西とは言わないまでも(西&古に偏っていますが)、経済学以外の巨人の視点を通じて分析するというのがユニークな特徴だと思っています。つまり経済学と...続きを読む
  • 脱成長と欲望の資本主義
    トーマス・セドラチェクと斎藤幸平の対談がエキサイティングだった。二人のイデオロギーの定義が微妙に噛み合わず互いに何度か確認し合う。チェコ出身のセドラチェクは、コミュニズムに生理的嫌悪感がありそうだ。

    この討論で気になったのは、共産主義、社会主義、資本主義が税率で規定されるかの論。9割税率は共産主義...続きを読む
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
    こんな本が出版されていることを知りませんでした(涙)。
    貨幣論の岩井克人さんの最新の情報、
    最高でした。
    アリストテレスが貨幣の重要性、資本主義のはしりに言及していてということ。
    さすが、岩井先生でした(感謝)。
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて
    GAFAと現代市場経済の是非という、2よりも分かりやすいお題だったので自分みたいなもんにも読み進めやすかった…

    共通して、GAFAの企業倫理と市場独占方針には大批判的
    健全な競争原理を回復すべく、政治・経済からルールの改善・徹底を強化するべきという感じ。

    ホスキンソン氏とティロール氏が、仮想通貨...続きを読む
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時
    拡大する資本主義の是非をテーマとして、世界の知識人にインタビューするシリーズ。

    この題材で哲学が絡んでくるのはごく自然な事だと思うが、マルクス・ガブリエル氏の言葉は自分には難解すぎて…

    経済が世界にとって(とても優先すべきものではあるが)”最”優先にならないためには
    それを超える「道徳」の価値観...続きを読む
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
    著者の岩井克人先生、この方は本当に経済学者なんですか。読み始めてスケールのデカさにびっくり。どこから読んでも面白く、永遠に読んでいたい感。経済学的な見地にとどまらず、全ての学問に通じた壮大な貨幣論が繰り広げられる。
     あのアリストテレスが資本主義の本質を見抜いていた?
     ギリシャ哲学、自然科学、民...続きを読む
  • 欲望の資本主義4 スティグリッツ×ファーガソン 不確実性への挑戦―コロナ危機の本質
    資本主義を考える月間5冊目。ジャーナリストのファーガソン。日本は「定常状態」。成長は止まり、高齢化がすすみ、変化を求めない人が多くなる。サッカーの日本代表になることも、ウィンブルドンで優勝することもない、絶頂期は過去のものという諦念に満ちている。これを政策等で変化させるのは困難。歴史上、定常状態を脱...続きを読む
  • 欲望の資本主義3―偽りの個人主義を越えて
    資本主義を考える月間4冊目。見えざる手による競走で最適化するはずの市場だが、GAFAの支配に警鐘を鳴らすギャロウェイは、GAFAによりイノベーションが起こらない時代になっていると主張する。将来有望なスタートアップを買収することで将来の競合を潰す。インスタ、YouTube、WhatsAppなど。適切に...続きを読む
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時
    資本主義を考える月間3冊目。どうにも止まらない資本主義の「闇の力」を考察する一冊。本書によると、資本主義はもともと悪だったのではなく、共産主義や社会主義という「抵抗勢力」が失われたために暴走するようになり、自己を成長させるために「内なる敵」を作るようになった。これが顕著となったのが、自国主義であり、...続きを読む
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
    『私たちは、自由が増えれば安定性が減り、安定性を増やすと自由が減ってしまうという、「自由と安定との二律背反」の中で生きて行かざるをえません』―『第1章 「ビットコイン」は究極の貨幣か』

    「欲望の資本主義」シリーズは観るのを楽しみにしている番組の一つだ。主に経済学の立場から現在進行形で起きている汎世...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    現代資本主義の問題について、欲望という点から考察している本著。こういう企画をできるのはNHKならではと思う。


    本著は三人のインタビューが載っているが、何よりセドラチェクの主張に感嘆する。

    現代のGDP至上主義に対して、借金をして得た成長に意味がないと語る部分にすごく納得した。
    たしかに、100...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    スティグリッツさんの理論には、共感できたね。セドラチェクさんの理論も面白い。
    もう、成長ばかりを追求するのは馬鹿げていると思いますね。
    この2人の著書も読んでみよう!!
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    ナビゲーターの安田洋祐さんとジョセフ・E・スティグリッツさん、トーマス・セドラチェクさん、スコット:スタンフォードさんの3名と経済について対談された本です。印象深かったのはトーマス・セドラチェクさんが旧共産主義国のチェコ=スロヴァキア出身でベルリンの壁崩壊後、若干24歳で大統領経済顧問に就任し、チェ...続きを読む
  • 岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
    現代の経済学を二分して解説 画期的であり判りやすい 革命的過激さ
    ①不均衡経済動学・・・資本主義経済の本質 ケインズ・宇沢弘文など
    ②均衡経済学  ・・・主流派経済学シカゴ学派など
    資本主義経済の本質は不均衡動学だが、周期的に経済危機を起こし、財政・金融の支援を必要とするので、そのままでは受け入れに...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    ・人の欲望は無くならないのか
    ・人の欲望が今の社会システム(資本主義)をどう変えて行くのか
    が主題の、知識人との対談。

    人の生活がどうある「べき」なのか、については考え方それぞれあるが、技術特異点に達して人間の労働の価値が大きく揺らぐ事
    その時、上手くやらないと致命的な不平等が生まれる事については...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    「人間の業=欲望をキーワードに、複雑な経済システムの本質を解剖し、経済の在り方を考える」との触れ込みだったが、丁度自らが欲望に就いて勉強していたいと思っていたつながりでぴったりの本であった。本書は以下のような問い・コメントへの一つの答え・説明を提供してくれる。

    ・経済は成長し続けるべきか?(P25...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    スティグリッツとセドラチェックすき!ってなりました。
    成長資本主義に懐疑的になる必要は間違いなくあると思った。

    下記、印象に残ったポイント
  • 欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時
    こんなエキサイティングな本はそうそうない!
    コーエンの話はものすごく面白く、今後テクノロジーによってルーチンワークの仕事は減っていく。創造的でなければ生き残れないというのは本当にその通りだと思った。

    後半のガブリエルとセドラチェクの話はもう最高にエキサイティングだった。お互いに例えや主張の根拠を分...続きを読む
  • 欲望の資本主義―ルールが変わる時
    セドラチェックの考えは面白かった。
    借金をして成長することの意味?
    経済の躁鬱、強いことは怖い、神話歴史と経済