古川薫のレビュー一覧

  • 吉田松陰 留魂録 (全訳注)
    長州好きにはおなじみの古川先生が全訳・解説をつけた1冊。書き下し文もちゃんと載ってます。また、後半に吉田松陰史伝もついていて嬉しい。字も大きいので見やすいです(笑)松陰好きは勿論、村塾生のファンの方なら見てみることをおすすめ。
  • 斜陽に立つ
    司馬遼太郎が乃木希典を貶している由だが,本書はそれに対する反論だ.同郷であることもあって,著者の論説に共感する所が多い.日露戦争で確かに多くの兵士を殺した将官であるのは事実だが,大本営の無策もある.児玉源太郎については希典との出世競争の形で書いている.全般的に淡々と進む記述に好感が持てた.
  • 吉田松陰 留魂録 (全訳注)
    吉田松陰の遺言書。後世への教訓を述べた書と言われているが、自業自得で殺される羽目になったことへの言い訳ばかりで、ちょっと肩透かし。
  • 雪に舞う剣
    江戸末期から明治にかけての短編歴史小説集。

    「春雪の門」 愛した人と刃を交えることになった姉妹のお話。
    「玉かんざし」 不世出の剣士、島田虎之助の最期。
    「夜叉と名君」 薩摩の名君、島津斉彬の夜叉の顔とは。
    「冬の花」 長府藩に殺害された中山忠光と下関の豪商・白石正一郎との縁とは。
    「青梅」 高杉...続きを読む
  • 桂 小五郎(下)
    と言っても下巻は木戸さんになってからがメイン。
    著者自身が「木戸時代になってからは魅力失せる」思いを抱いているのですが、内容は木戸さんに同情的。