小川榮太郎のレビュー一覧

  • 「保守主義者」宣言
    本書は保守思想の解説でもなければ思想史的な研究でもない。保守思想のエッセンスについて著者の立場が簡潔に述べられてはいるが、あくまで「危機に瀕する日本の現実をどう救うかに関する、実行可能なヴィジョンとプラン」を打ち出した実践の書である。福田恆存が典型だが、これまで日本の保守は「主義」を忌避することで、...続きを読む
  • 新型コロナ

    新型コロナは正しく怖れよう。

    この本を読めばいかにメディアや専門家会議(分科会)がダメかわかるし、何で上久保教授を入れなかったのか、残念で仕方ありません。陰謀論などは考えたくなかったけど安部首相退陣の時の指定感染症を変える話が消えて、また行動制限に向かいました。これはワクチンを使わない前にコロナが収束しては困るという人達がいると...続きを読む
  • 新型コロナ

    重要な点がわかりやすい

    専門家には新型コロナウイルスに対して「危険なウイルスで日本ヤバイ」説を言う人もいるし、「そこまでコロナは怖くない」説を言う人もいて意見が分かれていますが、この本は後者に含まれる本です。

    コロナの報道は悲観的なものばかりですが、実際に被害はどの程度なのかといった比較や海外との比較をしっかりしてい...続きを読む
  • 左巻き諸君へ! 真正保守の反論
    気鋭の保守評論家による、左派への徹底的な反撃。

    自らの著作が朝日新聞から訴訟を起こされたり、寄稿した記事によって新潮45が廃刊になるなど、ここ数年話題の著者。

    たが、内容は極めてリベラル的であり、しっかりとした現状分析がなされている。上記に二つの事件の真相と考察はもちろんのこと、LGBTに対する...続きを読む
  • 一気に読める「戦争」の昭和史1937~1945
    ずっとこんな本が読みたかった!
    通史として満州事変から終戦までの流れを追いながら、「その時、日本は中国は米国は…」が分かる本って案外無いので、大東亜戦争にいたる道程や連戦連勝からの転機、敗走へ追い込まれた訳を知りたかった。
    面白く、ホント面白く読ませていただきました。
    そんな時をおかずに何度か読みた...続きを読む
  • 一気に読める「戦争」の昭和史1937~1945
    この歴史書は日本人であるなら一度は目を通しておくべき民族課題図書だと断言します。

    最後の9年間の戦争の歴史が簡潔にまとめられている点でも優れています。

    あの敗戦から学ぶことはなかったのか?

    もう一度、日本人として冷静に総括しておく必要はないのか?

    本当の歴史を知らずに、「戦争」を語っていない...続きを読む
  • 『永遠の0』と日本人
    文芸評論家小川榮太郎の「永遠の0と日本人」。
    映画「永遠の0」、映画「風立ちぬ」、映画「終戦のエンペラー」、小説「永遠の0」、特攻とは何だったのか、の5つの章で構成されています。
    映画「永遠の0」の章では、最初に観た時の違和感について書かれているが、自分自身も本で読んだイメージと主人公のキャラが少し...続きを読む
  • 徹底検証 テレビ報道「嘘」のからくり
    テレビ、特にTBSとテレ朝、毎日新聞と朝日新聞の息がかかった情報工作、世論誘導を行なっている偏向報道を主たる目的とした反日売国機関だと思ってました。
    事実、本来公表されているすべてを読めば正しく理解出来るのに、一部を隠して、強引な因縁をつけやすい部分だけ切り取り報道し、無関係でも悪印象を与える無理矢...続きを読む
  • 最後の勝機(チャンス) 救国政権の下で、日本国民は何を考え、どう戦うべきか
    雑誌の「正論」「Voice」への記事をまとめられた本なので、そういった、筆者と共通認識のある読書層向けの本だと思います。
    けれども、最終章の「安倍総理への手紙」はよかった。
    今後、なにをすべきかが的確に書いてあり、私などが読んでしまっていいのかと少し怖く感じました。
    言葉の奥の向こう側が少し見えそう...続きを読む
  • 『永遠の0』と日本人
    永遠の0の原作があまりに好きで、その延長のような評論に手を出してみた。興味深く、面白く読めた。
    『風立ちぬ』の章が特によかった。あの映画を見た後、もやもやした、なんとも座りの悪い気持ちになったのをよく覚えていて、その時の気持ちを代弁してもらったような気分になった。堀辰雄は読みつつも、堀越二郎の自伝に...続きを読む
  • 『永遠の0』と日本人
    日本人たるの矜持を失ふ勿れ

    平時に処し猶ほ克く特攻精神を堅持し
    日本民族の福祉と世界人類の和平の為最善を尽せよ
  • 『永遠の0』と日本人
    実は、『永遠の0』を読んでから、何故百田尚樹さんがあの本を書いたのかといふ意図が能く解らなかつた。なぜなら『永遠の0』は読み方によつては反戦思想の物語にも読めるし、たんなるヒューマンドラマにも読めるからだ。しかし、この本を読んでから、疑問が氷解した。私の読み方が甘かつたのだつた。また、本書の中に引か...続きを読む
  • 『永遠の0』と日本人
    映画「永遠の0」「風立ちぬ」「終戦のエンペラー」の解説あるいは批評かと思って読みだしたが、直ぐにそれが誤りだったことに気づかされる。著者はこの3作品を俎上に載せて、戦前(風たちぬ)・戦中(永遠の0)・戦争直後(終戦のエンペラー)の時代を語ろうとしている。
    穿った見方(読み方)をすれば、先の(太平洋戦...続きを読む
  • 徹底検証 テレビ報道「嘘」のからくり
    テレビはネット記事を批判をするが、テレビも決して正しいばかりではない。放送法、電波法があるが実質的な罰則がないため法を破れてしまう現状がある。
    どんな情報も鵜呑みにせず自分なりの解釈を持とうね、ということだ。
  • 作家の値うち 令和の超ブックガイド
    積ん読が増えてしまうけどこれを見なければ読まなかっただろう作家さんと出会える。
    宮本輝さんや古井由吉さんは読んだことがなかったけど積ん読リストに入れました。あと、この作家さん合わないかもなーと思って一〜二作で読むのやめてた人でも、高評価なのだけもう一作読んでみようかなと思いました。
    好きな作家さんが...続きを読む
  • 作家の値うち 令和の超ブックガイド
     私が「これは面白い」と思った本に、最低レベルの評価がされていて、「面白さは人それぞれなんだな」とあらためて考えさせられた。今後の読書案内として活用したい。
     カズオ・イシグロの評価がめちゃめちゃ高い。
  • 作家の値うち 令和の超ブックガイド
    なぜ別の人が?っていう疑問はあったけど、前任者が”同様の批評集が増えたら文壇の盛り上がりに寄与する”と考えていたみたいだから、それを汲んでってことかな。実際、作家も半分が重複だし、当然、その作家の作品も結構同じものが取り上げられているし。今回は対象作者が新しいこともあり、既読作家・作品が結構あった。...続きを読む
  • 左巻き諸君へ! 真正保守の反論
    そっか、新潮45の廃刊騒ぎは小川先生噛んでたんだっけ。

    これまでの小川先生が絡んだ「騒動」への反論が主。
    朝日からのスラップ訴訟、LGBT。
    電通の自殺騒ぎについても、きつい分析。
    ここの政治家、石破茂氏、小泉進次郎氏、小池百合子氏、山尾志桜里氏についての苦言。

    みんな相当とんがっているし、ネッ...続きを読む
  • 一気に読める「戦争」の昭和史1937~1945
    本書の全てが真実なのかどうかを確認する術はない。しかし、これまで学校やテレビ等で端的に得てきた知識と大きく乖離する戦争の経緯は、激しく頭と心を揺さぶられた。
    昭和天皇についても同様だが、他のいろいろな書物で「大東亜戦争」という悲劇を少しでも真実に近い形で自分の中に留めておきたいと感じた。
  • 徹底検証 テレビ報道「嘘」のからくり
    今のテレビの内容のひどさは目に余るものがあるが、著者は報道番組の偏向のひどさをついている。
    内容は
    はじめに
    第1章 暴走するテレビの選挙報道
    第2章 安保法制報道の悪夢
    第3章 情報工作が紛れ込む危険地帯
       ― テレビによる北朝鮮報道
    第4章 『報道ステーション』という「罠」
    第5章 『サンデ...続きを読む