深水黎一郎のレビュー一覧

  • ミステリー・アリーナ
    事件の謎を回答者が解いていくのだけど、前の回答者の
    答えがどんどんひっくり返されていって、どうなるの
    かと思いながら先を急ぐ。
    ミステリ好きの回答者の様々な答えが楽しいし。
    私が思ったのも途中で出て、あー、違うのかー、と。
    ゆるーく最後まで楽しめた。
  • ミステリー・アリーナ

    多重解決ミステリーって、初めて読みましたん!

    話の中と現実世界で同時進行なのも面白い。

    欲を言えば、現実世界の方をもっと深めて欲しかったかも!なんで、スパイになろうと思ったのかとかね!
  • ミステリー・アリーナ
    露悪は筋書きのためだけではなく、矜持と指弾の照れ隠しのようにも思える。ミステリファンほど刺さるだろう渾身の一作。
  • ミステリー・アリーナ
    〇 総合評価 ★★★☆☆
     「文庫化のためのあとがき」にあるが全編が伏線となり,人間の観測そのものが影響を与えるために,その正確な運動量と位置を同時に知ることが決してできない量子のように真実が常に重ね合わされた状態で存在し,解決されるということ自体が,真実の姿を刻一刻と変貌させてしまうようなミステリ...続きを読む
  • エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ
    芸術とミステリの融合といってるように、エコールドパリの知識が付くっていうお得感あふれるミステリ。
    瞬一郎の生き方「ゲリラ・ランダム・アメーバー」いいなと思う。
    警察の面々がキャラが濃すぎてバカミス的な印象を受けるけど、まさかの犯人で面白かった。
  • ミステリー・アリーナ
    『最後のトラック』に続き、深水作品二作目。多重解決もの。まあ面白かったんだけど《臓器くじ法》《臓器くじチャレンジ法》だの、警視庁の特殊捜査チームだのの設定が無理矢理過ぎて個人的にイヤ。星三つ半。
  • 大べし見警部の事件簿
    〇 総合評価 ★★★☆☆
     深水黎一郎版「名探偵の掟」ともいうべき短編集。本格ミステリのさまざまな要素をちゃかした短編が収録されている。本家の「名探偵の掟」は,構想的な部分におふざけ要素があったが,個々の短編の完成度は低くなかった。しかし,この短編集は,短編そのものがミステリとして成立していなかった...続きを読む
  • ミステリー・アリーナ
    断言します。ミステリスキーなら絶対に読んで損はしません(笑)。「損はしません!(断定)」じゃなく、「損はしません(笑)」にしてる時点で色々お察し下さい(丸投げ

    オチに関しては毀誉褒貶あるかもしれませんが、「多重解決」というテーマを説明するにはこれくらいの力わざでないと説得力というか面白みがないのか...続きを読む
  • 午前三時のサヨナラ・ゲーム
    野球にまつわる短編。

    昔の彼女との真夜中のドライブ。
    ロッテ対近鉄の10.19
    野球マニアの結婚と離婚。等…

    野球好きだな詳しくはないけど野球派。

    結婚するまではたまにマリンスタジアムに見に行ってたけど、今はマリン、もはやマリンスタジアムって名前じゃないけど遠くなっちゃったし、行ってない。

    ...続きを読む
  • 午前三時のサヨナラ・ゲーム
    野球好きの人でなきゃちっとも楽しめない本かな。マニアックすぎて何を言ってるのかわからない話が多すぎ。
    阿倍黎史が登場してきたけれど、ラジオの人と同じかな。びっくりしたが、イマイチの内容。
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
    【収録作品】ストラディヴァリウスを上手に盗む方法/ワグネリアン三部作 1 或るワグネリアンの恋/ワグネリアン三部作 2 或るワグネリエンヌの蹉跌/ワグネリアン三部作 3 或るワグネリアンの栄光/レゾナンス
     面白いのだけれど、私には専門的すぎて、流し読みの部分あり。
  • エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ
    『美人薄命』で魂を射抜かれた(と言っては大げさか)作家。それで著作を大人買いしたのに、その次に読んだ『言霊たちの反乱』はイマイチ、いやイマサンぐらいでガクッ。この「芸術ミステリシリーズ」には手を出せずにいましたが、数日前に西宮大谷記念美術館で開催中の藤田嗣治展に行き、読むなら今しかないでしょうという...続きを読む
  • テンペスタ 最後の七日間
    なんとなく纏まりのない感じ。結末はちょっと驚かされた。
    あらすじ(背表紙より)
    東京で美術の非常勤講師を務める賢一は、田舎に住む弟の依頼で一人娘を一週間預かることに。駅で待っていたのは、小学四年生の美少女・ミドリ。毒舌全開、自由奔放なミドリに圧倒されながらも刺激を受ける賢一。徐々に距離を縮める二人に...続きを読む
  • 五声のリチェルカーレ
    ラスト付近の2.3文を読んで「あれ?」と思い、その後の地の文と本のタイトルを見てようやく自分の勘違いに気づいた。もう一回読んだら違う読み方ができるかもしれない。
    リチェルカーレの例えがとてもわかりやすく新鮮だった。こんな風に考えたことはなかった。
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
    芸術探偵シリーズは、正直謎解きを楽しむというより蘊蓄を楽しむことをメインにしてるので、表題作のトリックも「そんなん音楽に詳しくない素人に見抜けるわけないわー!」とはなりませんでした。「へ〜バイオリンってそうなの〜へぇ〜」と感心しきりに徹することができる私は、すごく優等生な読者だなァと思います(作文)...続きを読む
  • 美人薄命
    前半は面白かったのですが、読み進めていくうちに
    「この話はいったいどこへ向かうのか……」と心配になりました。
    青年の成長にスポットを当てるのであれば、
    ミステリ要素を多分に入れる必要はなかったように思います。
    あの弁護士も、沙織ちゃんも、二転三転する結末も蛇足ではないでしょうか。

    また、物語の終盤...続きを読む
  • 美人薄命
    冒頭から壮絶な話が始まったな・・・と思ったら嘘だったとは。
    死んだ婆ちゃんに心の中で叫ぶところは結構感動した。
  • 午前三時のサヨナラ・ゲーム
    「野球」をテーマにした短編集。馬鹿馬鹿しいのありちょっとブラックなのもあり、そして文量も結構まちまちなので飽きずに最後まで読めました。
    たしかに野球好きってある種独特の価値観を持ってるような気がします。自分は野球にほとんど興味ないんですが、そういう人たちの奇妙で滑稽な生態が読んでいて楽しい。まあ実際...続きを読む
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
    音楽的に為になる三つの作品からなる短編集。
    表題作ではヴァイオリンのことが、「ワグネリアン三部作」ではもちろんワーグナーのことが、そして最後の「レゾナンス」では純正律と平均律の違いが、上手く物語に組み込まれていて面白い。
  • ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
    表題作は音楽ミステリとして驚愕のトリック&謎解き法だった。いろんな意味ですごい。ワグネリアン三部作はマニアすぎて楽しかった。オタつながりで別の作家さんの『不機嫌な姫とブルックナー団』というブルオタの本を思い出した。