サンデーGX(小学館)に連載されているマンガです。
8巻まででていて累計180万部。
劇場アニメ公開が12月に決まっている程の人気コミックらしいです。
先週の新文化(10/21)に特集されている記事を読んで興味を持って、早速週末読んでみました。
この『新暗行御史』、原作・作画が韓国人なのです。韓国
...続きを読むのエージェントを通して小学館に持ち込まれた作品だそうで、現在は2人とも日本に住んでいるそうですが最初の1年くらいは通訳を使って電話で打ち合わせをしていたそうです。
暗行御史(韓国語ではアメンオサ)とは今から約500年前に朝鮮半島に実在した特殊官吏で、王の命令を受けて身分を隠し、地方の民政を監査し不正を働く役人を罰するのが使命だったそうです。
この物語は、その国が滅びた後の無政府状態の世に生きる暗行御史を主人公にした物語です。
『韓国版水戸黄門』というのが、この作品の日本でのキャッチフレーズの様ですが、、残念ながら僕は全く時代劇に興味が無いので比較できないんですが。
アナーキーな時代に、HEROの出現を待つ民衆
の姿が読んだ後に残ります。
ただこの作品で描かれるHEROは、ウルトラマンや仮面ライダーの様に(たぶん水戸黄門も)ただ弱きを助け強きを挫いてくれるHEROではなく、弱きものにも独立心を求めるHERO。ただ助けを待っている弱い人間は見殺しにするHERO。
救いだけを求める人間に奇跡は起こらない。
世間が不安定になるとHERO待望論というのが生まれます。
日本も小泉人気が下火になり、新たなHEROの出現が望まれていますが、自分は何もせず、他力本願なHERO出現を望む人々(僕も含めて)に対して、とてもいいテーマを投げかけている本だと思います。
常盤