碧海寿広のレビュー一覧
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何かでの紹介を踏まえて読書
さすがの本で非常に奥深くて面白い。一度読んだだけでは全然理解しきれないが。
近代の本で読みやすいのも良い。
メモ
・禅は中国人の心がインド人の思想に触れた後に生み出したものの一つ
・詫びの真の意味は貧poverty。時代の流行に乗る人々の一員にはならないということ
・不...続きを読むPosted by ブクログ -
著者もあとがきで述べているが、たしかに現在数多くある仏像の本のなかで、このように日本人と仏像の関係をテーマにしたものはわたしは読んだことがなかった。
とても興味深く、また読みやすい本でした。
仏像を取り巻く歴史や環境、人々の思いはさまざまに変わっていくのに、仏像は変わることなくそこにあり続け、受け...続きを読むPosted by ブクログ -
今の時代の我々にとって特に気づかされることが多いのは、武士と剣術の章。かの国々で現在進行中の争いを我々が思いやるとき、ここで語られている考え方が新たな視点を提示しているような気はする。同時にこうした文化を持つ日本文化と、かの国々の文化との際立った違いを浮き彫りにもする。少々不思議に思うのは、我々でさ...続きを読む
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仏教と近代科学がどのように交わってきたか、現代のマインドフルネスブームの背景にあるものは何か、といっことを近現代史を辿りながら解説。明治期からの心理学や催眠術、密教と科学の交渉、さらに禅の科学の発展、そしてニューサイエンスの中の仏教、オウム真理教のテロ事件。Posted by ブクログ
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第一巻は未読なのですが読後感から言うと第二巻の方が面白かったですね。
この巻はテーマに突っ込み切れていないというか議論が深まらないまま時間切れになった感じがありました。
ただ、考えるきっかけとしては論者の方々がみんなバラバラの意見というか立ち位置なので(バラバラ過ぎる?)いろんな角度から読者もまた...続きを読むPosted by ブクログ -
アイデンティティがどこにどれだけ存在するのか、どのスタンスからそれを考えるのか、によって捉え方はそれこそ人の数だけ細分化されてしまうのではないか…というとりとめなさを感じました。
本書を読むことによって「宗教と暴力」について自分なりの考えがまとまる?どう考えるべきか?自分の意見が持てる?と思っていま...続きを読むPosted by ブクログ -
シンポジウムをまとめる形式の対話型の本。
なんか評価低いけど、宗教に対するいろんな視点があっておもしろかったけどなー。
「北朝鮮だからしょうがない」「〇〇だからしょうがない」は思考停止であり分析ではない。
「殺しあう人数が足りないから紛争が止まらないかもしれない」という分析。第三者の介入ではな...続きを読むPosted by ブクログ -
近代以降の日本における、親鸞の思想の受容史を概観している本です。
親鸞の思想は宗門の枠を越えて、多くの文学者や思想家によってとりあげられ、それぞれの立場から多様なしかたでその思想の意義が語られてきました。本書では、そうした近代以降の「親鸞現象」というべき事態を考察の対象にとりあげ、親鸞の名のもとに...続きを読むPosted by ブクログ -
『禅と日本文化』を読み終わった。
(著者の考える)禅の思想を通して、日本文化に禅がどのような影響を与えてきたか、根づいているか、芸術文化全般についてだけでなく、儒学、武士と剣術、俳句、茶道、自然愛について、それぞれ章を設けて述べられた本になっている。
単に、日本文化について書かれているという本で...続きを読むPosted by ブクログ -
<目次>
序章 仏像巡りの基層
第1章 日本美術史の構築と仏教~明治期
第2章 教養と古寺巡礼~大正期
第3章 戦時下の宗教復興~昭和戦前期
第4章 仏像写真の時代~昭和戦後期①
第5章 観光と宗教の交錯~昭和戦後期②
終章 仏像巡りの現在
<内容>
「仏像」と銘打っているが、ど...続きを読むPosted by ブクログ -
●仏像が美術品と見なされるようになったのは近代になってからである。本書では、どのような過程で仏像が美術品と見なされるにいたったのかを解説している。Posted by ブクログ
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池上彰と佐藤優の対談が、一番面白かったかな。宗教と資本主義、現代社会をわかりやすくつなげてくれる。試験登用による官僚制は、宦官とか聖職者の独身制の現代版であるとかね。それはつまり世襲によって、権力の固定化を避けたのだ、と。
資本主義は非常によくできたシステムで、個人がこれにあらがうことは難しい。せ...続きを読むPosted by ブクログ