科学化する仏教 瞑想と心身の近現代

碧海寿広

近現代の仏教は、つねに最先端の科学と接点をもち、自らの可能性を問い直し続けてきた。宗教体験の心理学、禅や祈祷の科学的解明、さらには催眠術、念写、透視の研究まで。ときに対立し、ときに補い合う仏教と科学の歴史から、日本近代のいかなる姿が浮かび上がるのか。ニューサイエンス、オウム真理教事件、そしてマインドフルネスの世界的流行へ――。対立と共存のダイナミズムに貫かれた百年史を、気鋭の近代仏教研究者が描き出す。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川選書
• 電子版発売日: 2020年07月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

仏教と近代科学がどのように交わってきたか、現代のマインドフルネスブームの背景にあるものは何か、といっことを近現代史を辿りながら解説。明治期からの心理学や催眠術、密教と科学の交渉、さらに禅の科学の発展、そしてニューサイエンスの中の仏教、オウム真理教のテロ事件。