読書録「いろはに困惑倶楽部」3
著者 原田宗典
出版 角川文庫
P173より引用
“ところが時に、我慢してもその先に幸福な新展開がない我慢、
という何とも厄介な局面を迎えることがある。御褒美のない我慢
とでも申しましょうか。ただ我慢するだけ、世の中で一番辛いの
は、正にこれだと僕は思う。”
...続きを読む目次から抜粋引用
“痛い
若気の至り
粗暴
見聞録
戦慄”
コピーライター、エッセイスト、小説家、劇作家と多方面で活
躍する著者による、読者投稿にコメントを付けエッセイと共にま
とめた一冊。
人間ドックについてから犬についてまで、いろは歌に合わせた
お題への投稿とイラストが良い味わいです。
上記の引用は、辛いことについてのエッセイでの一文。
時にではなく、我慢のほとんどはこれなのではないかでしょうか。
いいことがあると、この時のためにあの時の我慢があったのだと
考えてしまうので、我慢の先にはいいことがあると思ってしまっ
ているような気が、しないでもありません。
タイトル通り、主に困った出来事について書かれていますが、
投稿の内容にはにわかに信じられないようなことも多数含まれて
います。
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