メメント・モリ

メメント・モリ

1,320円 (税込)

6pt

生からの一瞬の暗転として確固たる死を想え。不測の事態で流動する恥多き人生のただ中でこそ。時間を自在に往き来しながら、時に幻想的に、あるいは軽妙なユーモアのうちに、切実な記憶の数々を有機的につなぎ、やがて生命の喜ばしき光に到る……。泥沼のスランプを脱した著者10年ぶりの復活を証して、異彩を放つ長篇小説。

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メメント・モリ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年01月04日

     約10年ぶりの著作。
     私小説になるのか、あるいは私小説とエッセイの中間になるのか。
     数頁から数十頁のパラグラフの積み重ねになっていて、パラグラフ間の内容は直接にはリンクされていない。
     虚実入り混じっているのだろうが、どこが虚でどこが実なのか、簡単に想像できる箇所もあるが、それが当たって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月25日

    私小説。情景や著者の心理が丁寧に描かれた作品。
    こう書くと著者の身の回りで起きた事をただ書いただけに見えるが、実際のところまったくそうではなく、一つ一つの場面が、あたかも読者自身が実際に見たかのように頭の中に鮮やかに映し出される。
    細かな状況描写は時に冗長な物になるが、この作品には無駄な言葉が一つと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月01日

    うう、辛い…。書いてる過程も、どんどん飛んで行く話題も、当然病気の話もとてもよくわかるので身につまされつつ、それでもばっと読み終えてしまいました。
    彼がいつかまた美しいお話をかけるよう、願ってやみません。

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    Posted by ブクログ 2016年04月12日

    ノンフィクション?フィクション?・・・どっちにしても笑えないんだけど~w
    そして、回想があっちへいったり、こっちへいったり・・・なんだか夢か現かという感じの不思議さです。
    昔、大好きでよく読んだんだよね~。
    もう、買い漁ってた感じ。
    鬱病で書けなくなったのは知ってたけど、自殺未遂までしてたとは。。。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月21日

    メメント•モリ=死を想え
    なるほど。筆者の壮絶な(?)生き方から必然に出てくる言葉であろうか。
    長編小説と言われながら実は身近にいた怪しい人間達の短編小説ではないかと想う。もちろん本人も含む(笑)
    ドラッグの場面ではタイムリーに某清原選手を思い浮かべる。川端康成もヤク中で自殺したのは本当なのか。色々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月26日

    大学生の頃、原田宗典の本を読みまくっていました。
    いつからか、著者の新しい本を見かけなくなり、ただ他にも好きな作家さんはたくさんいたし、他の本もたくさん読んでいたので、あまり気にもしないまま時が流れ、わりと最近、著者の身に起こっていた病気や逮捕の状況を知って、驚いていたところでした。
    そして、ものす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    原田宗典さんのエッセイ大好きだった。寝る前に読んでいたら、面白くて大笑いしてしまって、母親が「どうしたの⁉︎」って部屋に入ってきたことがあったなあ。短編も長編も好きで、私の本棚には原田宗典コーナーがあった、懐かしい。
    久しぶりに原田作品を読んだら、なんと、たいへんなことがあったのですね…まさかの体験...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月20日

    不覚にも、原田宗典が復活していると知らなかった。
    原田宗典は、小説もエッセイもよく読んだ。
    本棚には原田宗典の本がたくさん並んでいる。

    クスリで捕まったのをニュースで見た。
    鬱で苦しんでいたとも報じられていた。
    だから「もう、読めないんだな」と思っていた。

    たまたま、小説誌の新聞広告で見つけた「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月01日

    原田宗典と言えば、軽妙な文章で抱腹絶倒のイメージ。それが久々の小説で、タイトルが『メメント・モリ』とくればやはり気になる。人の生死について、虚実とりまぜて語られた本書。死んでいてもおかしくなかった。だけど、生きていてこれからも書いてくれる。それが確認できてよかった。

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    Posted by ブクログ 2015年12月24日

    心許ない気持ちになって、だんだん不安になっていく。いつ、すとんっと落ちてしまうかわからないようで。死を想うことから始まり、幼子の健やかさで終わることに、再生を期待させる。

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