原田宗典のレビュー一覧

  • 優しくって少し ばか
    6つの短編
    一つが表題の「優しくって少しばか」
    全体的に綺麗だけど、オチがいまいち.というかそのタイトル、コピーとして綺麗だっていうだけでお話としては生かされてないじゃんっていう.

    リンゴ、雑が谷、世にも奇妙な物語ぽい。もしかしたら原作になってるかも。
    正直、ありきたりだなって思ってしまった.
  • たまげた録
    ゆるいエッセイで、久しぶりの宗典節で懐かしい感じがした。
    表紙の太巻きは読んでみると分かる。
    後半は読書スピードが上がらなかった。

    呼吸がアンバランスは今の私に響いた。
  • 考えない世界
    以下の一文一文にさらさらと絵を描ける人がいる!恐ろしい。

    むかし考えることをすべて考えつくした男がいました。
    だから男はもう考えるのを一切止めました。
    すると目の前にいきなり見たこともない世界がひろがりました。
    これは考えるのを止めたからだなと男が考えるなり目の前の世界はあとかたもなく消えてしまい...続きを読む
  • しょうがない人
    ふとした日常の中で、ふっと過去へ想いが巡る瞬間。
    誰しもある、そんな瞬間をつかまえたメロンを買いに。
    など色んな短編が詰まっています。

    切なくてどうしようもなくて、
    ふっとただ生きていることに感謝。
  • たまげた録
    原田宗典さんのエッセイは、青年期について書かれたものを主に読んでいたので
    中年然とした原田さんのエッセイは新鮮。青年期について書かれるときの
    はちゃけた感はなく、全編にわたって落ち着いた雰囲気のたまげたエッセイが21編。

    MVP:なし
  • どこにもない短篇集
     不条理なお話満載。筒井康隆に通じるものを感じる。だが、原田宗典は筒井越えは難しいとみる。理由は彼ほどには強烈な毒を吐くに至ってはいないからなのだ。優しさからなのか、性格の良さがそうさせる。どちらかというと、無難なところを行きつ戻りつしている感が否めない。あえてというなら、『同窓会の夜』は好きだ。
  • 旅の短篇集 春夏
    一つ2ページの短篇集。
    TOKYO FMの何かラジオ番組の為に書かれた読み物を、本にまとめたんですって。

    こーんな綺麗な文章も書けるのかよ!っていう感想。
    1つ1分で読めてしまうような短いお話。幻想的でいい。
    んだけど、ちょっとワンパターンすぎてすぐに飽きちゃう
  • 十七歳だった!
    [2011.10.15]
    “ちなみに当時のぼくは前髪を伸ばしていて、これをしゃららーんと掻き上げるポーズを得意としていた。”

    じぶんがかっこいいと思う行動に全力をそそぐ!みたいな、大人になってから考えると抹消したくなるような恥ずかしい過去の若かった自分…そういう思い出って、恥ずかしいけどやっぱ...続きを読む
  • 東京困惑日記
    おバカでマヌケで下品な話ばかり。そんな原田さんの本だが、読むとなぜか癒される。少しだけ元気をくれる(気がする)。
    そんな力?のこもった原田さんの日記。「東京」と題にはあるが、その要素はほぼ歌舞伎町スケベ系に集約されている。ほか英国、香港など海外での話、床屋、歯医者など街角でジタバタした話など困惑日記...続きを読む
  • スバラ式世界
    原田宗典さんの小説はマジメな文体だし面白いけど、この人エッセイも結構書いててエッセイだとおちゃらけたような文体。たぶんさくらももこの次に沢山読んだエッセイの書いた人だと思う
  • 優しくって少し ばか
    表題作は、風邪をひいた男女が仕事を休んでベットで横になりながら、とりとめもない話をしています。そんな二人なんだけど、どこかいとおしく感じるお話でした。

    何かの対談で表題作を湊かなえさんがお薦めしていて、有川さんとお話をされていたのをみて、読んでみました。

    表題作以外は、背筋が寒くなるようなお話が...続きを読む
  • しょうがない人
    ほんっとにしょうがない人のことを「しょうがないなぁ」と書けちゃう作者がすごい。私はまだまだだな、と思いました。
  • 十七歳だった!
    小さい頃に読んだものを再読。小さい頃はただシモネタに爆笑していただけ
    だったけど、17歳を過ごした後の今読むと、なんともくすぐったい気持ちに。
    全力で17歳を遊んでいる楽しいエッセイ。登場する不良たちが可愛らしい。

    MVP:なし
  • 元祖 スバラ式世界
    深刻方面をスルドク避けて能天気な明るい方面へひた走るエッセイ集

    という書評はなかなかに的を射ている。なんつーか、自虐とスレスレの笑いなのかもしれない。一歩間違えば単なる自虐を見事に笑いに昇華させているバランス感覚はすごいと思う。この著者はどんなエッセイでも基本的にトホホな出来事を面白可笑しく語るの...続きを読む
  • かんがえる人
     あれやこれや色々とくだらないことについて言及されているエッセイ。しかしこんなくだらないことから案外物事の本質がわかったりするのかもしれんなあ。愛と時間と神についてはちょっと考えさせられたぞ。右脳編と左脳編に分けられているが、断然右脳のほうが面白い。グッジョブ。

    それにしても惰眠というもの...続きを読む
  • 十七歳だった!
    軽く読める一冊。暇だなあ、本でも読むかなあ、読む気あんましないけどなあ、なんて時にはもってこいのエッセイなのではないか、と思った。初原田さん。
    くだらない、ほんとにくだらない。のに不快感がない、気持ちのいいエッセイ。
    羨ましいなあ、こんな高校生活!

    山田氏の解説があまり好ましくなかった。
    ない方が...続きを読む
  • 元祖 スバラ式世界
    我家のおトイレ書庫に収納されてたから、何回も何回も読んだわ。
    大声で言えないけど、原田宗典、ファンだから何度でも読めます。

    これも普通のエッセイ集だから、プクク(笑)となりながら読んだんだけど、いつもの原田 宗典・何でもポジティブに解釈しちゃうぞパワーがなかったから残念。
    なんとなーくネガティブオ...続きを読む
  • 見学ノススメ
    この人のエッセイ好きなんですが・・・各話が短すぎです。

    お笑いの基本技に同じ言動を何度も繰り返すうちに面白くなってくる、と言うのがあるらしいですが、エッセイも似てますね。

    特にあまり詳細にこだわらず、どんどん先に読み進めるタイプの自分にとっては、小さな笑いが何回も重なってくれるほうが面白いのです...続きを読む
  • 何の印象もない女
    星新一のSSからブラックな作を抜くとこんな本。

    「何の印象もない女」は綺麗。この本の中では一番好き。
  • 東京見聞録
    1990年代前半に出版された本。したがって、そこに書かれている東京の風景もその頃のものになる。当たり前だけど。
    今と比べるとやっぱり変わってしまった風景の場所もあるけど、当時小学校低学年だった自分の淡い東京の記憶がうっすら蘇ってきた一冊。