河野裕のレビュー一覧

  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL
    昨日一昨日で読み終わったのですが。
    作り込みが深いですね。ホント深い。
    1巻で菫(野良猫みたいな少女)を生き返らせることは不可能てことでケイは諦めて春埼とくっつくのかと思ってたけど,この巻で菫を生き返らせる方法が見つかっちゃうなんてね…
    岡絵里はヤンデレな少女ということで。そう捉えると2巻は春埼vs...続きを読む
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
    不完全な人たちだらけの世界。元の場所に戻るには、「無くした」ものを探さないといけない。最初は世界観がつかめなかったけれど、最終盤になって「そういうことか…!」と理解した。大人になる上で、無くしていかなければいけない部分、自分の愛せない部分、みんなそれぞれあると思う。それを切り捨てることは肯定的に捉え...続きを読む
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)
    階段島シリーズ2作目。

    クリスマスを目前にした階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えなくなったのだ。
    ハッカーが犯人とされ、真辺由宇はハッカーを探す。そんな最中、豊川という少女のバイオリンの弦が切れてしまう。豊川のために弦を探す佐々岡。島にはクリスマスの7不思議の噂が流れる。

    実は豊川は自...続きを読む
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)
    『さよならの言い方なんて知らない。3』の概要と感想になります。

    概要です。
    シリーズ3巻目ですので、ざっくりと。
    架見崎という広大な異世界?で繰り広げられるポイント争奪戦、前作でチーム勢力図は大きな変化を遂げた。
    仕掛人の1人である香屋歩は誰も描かない架見崎の未来を想像し、誰も気づかないうちに創造...続きを読む
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
    「失ったものは、何か。心を穿つ青春ミステリ。」

    生きていれば色んな感情が生まれては沈められ、その度に何かを得ては失われてゆく。
    失われたものって何だ?
    大人になるに連れ、手元に残ったものだけが「今の自分の姿」だと思うようになった。
    これまで手放したものたちの中に、自分が自分たらしめるものがあったの...続きを読む
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1
    河野裕がうらやましい。
    再読で、なお私の感性を殴りつけてくるような文章を読ませてくる。
    この表現が書きたかった、そのフレーズであふれている。
  • サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】

    綺麗な話

    言葉が遠回りでとっつきにくいところはあるけど、私は好き。
    正しい表現をするために遠回りしているような文章。

    なにより能力という美しい設定がいい。
    世界観も統一されていて読んでいて引き込まれた。

    ちなみに本編とは関係がないけど、「ホワイトパズル」という短編も収録されていて、それが一番好きだった。
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)
    自分がどのように捉えていたかの記録の意味でのメモ。

    架見崎は一体なんなのか。
    AI感を出さないように意識されている気はしたが、仮想世界なのではという仮説はあった。しかし、微妙な知識の食い違いは何を意味するのかわかっていなかった。
    (並行世界とかいうSF的な話なのか?と思いつつそれは安直なアイディア...続きを読む
  • さよならの言い方なんて知らない。8(新潮文庫nex)
    月生さんと白猫の対決
    はらはらしながら読みました
    まさか月生さんがここで退場になると思ってなくてびっくりしました
    ヘビとの戦いはすごく頭を使いながら読んで、読み応えがありました
    ユーリィが好きなので続きが気になります
  • 愛されてんだと自覚しな
    キッカケ不明の『愛されてんだと自覚しな』(河野裕)。

    自身がヘビ&オオカミ好きで気になったのかもわかりません。

    輪廻転生の話も『犬夜叉』(高橋留美子)や『神風怪盗ジャンヌ』(種村有菜)、『美少女戦士セーラームーン』(竹内直子)など、子供の頃に何度か触れたという事もあって、

    久々に関連話を読みた...続きを読む
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
    苦手じゃないタイプのやや恋愛青春小説。自分ってリア充系でなくて、拗らせてる厨二病系なら恋愛ぽくなっても大丈夫なんだと気づく笑
    舞台設定はファンタジーですね。
    シリーズ開幕って背表紙に書いてあるけど、このまま終わってても良い気がする。
  • 愛されてんだと自覚しな
    「人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる、けれどその背景のスケールに比べればずいぶんこぢんまりとした物語」
    これは盛大にネタバレた感想を書きたい。

    いやー、騙された!
    一千年の想い人が「だれか」については序盤で勘付いてはいたものの、「どっちか」については考えようともしてなかった。
    しか...続きを読む
  • 愛されてんだと自覚しな
    設定が特殊で一瞬「?」になったのですがテンポよく話が進むのですぐに入り込めました。ドタバタ気味ですが読みやすくまとまっていたと思います。たしかに、しあわせなだけの後日談で、読んでいて胸があたたかくなりました。河野先生の台詞回しやキャラクターの思想が毎度好みです。
  • 昨日星を探した言い訳
    登場人物が軒並み頑固、意地っ張りでそんな彼らが正義のぶつけ合いをするから読んでいて疲れた…w
    しかし終盤のヒロインのモノローグはとてもよかった。本編に描かれていない空白の時間に思いを馳せると胸が痛くなるが、同時にこれからの2人の未来も想いたくなるそんな青春話だった。
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1
    正に河野さんという内容だった。彼の作品はどこまでも優しくて暖かさを感じる。それでいて、登場人物が皆どこか歪んでいながらも強く生きているのを感じる。、
  • 昨日星を探した言い訳
    2023/10/01
    青春小説と大きく宣伝されていて気になって読んでみました。
    私立の学校生活が中心となる恋愛の話なのかなーと思います。
    最後の数ページに至るまでの過程がとても丁寧に描写されていました。
    読んでて少し現実離れしてる感があるような気がしました。
    なんかファンタジー的な要素のある青春小説...続きを読む
  • 愛されてんだと自覚しな
    ポップなモダンファンタジー、という惹句がぴったり。

    設定が重そうに見えて、なんだかみんな軽やかだし、神様たちとの話し合いも、コンゲームのようでどたばた感が楽しかった。
    主人公の運命の相手はすぐに見当つくけど、条件がひねられてて、最後に納得させてくれるのもよかった。
    このまま2人で幸せに生きていける...続きを読む
  • 最良の嘘の最後のひと言
    想像していたものとは違っていたけど、徹頭徹尾嘘まみれで最後のネタばらしが爽快だった。
    情報量的に(自分自身で)推理できる話ではないので、ミステリではないことを念頭に楽しむことがおすすめ。
  • 昨日星を探した言い訳
    圧倒的なまでの青春小説で、圧倒的に面倒くさい恋愛小説だ。物語を決定づける1つの裏切り。それはほんの10分ほどのシーンなんだけど、そこに至るまでの過程や人間描写の筆致がすごい。それでも決して長くは感じないところが、この作者のすごいところだなぁ。
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
    ある夏、気がついたら4日間の記憶をなくして「階段島」についていた少年、七草。親も知り合いもいない、本土から隔絶された島の街で、同じく親のいない友人とともに学校に通う。島に来て約3ヶ月たった11月のある日、七草は初めて知った顔に出会う。それは小学校の同級生で、中学の時に引っ越しで別れた真辺由宇だった。...続きを読む