岡崎京子のレビュー一覧

  • pink 新装版
    そんなにお金が欲しければ カラダ売ればいいのに
    みんな ワガママなくせにガマン強いんだな 王子様なんか
    待っちゃって
    あたしは 欲しいものは欲しくて欲しくていてもたってもいられなくなっちゃう

    というユミちゃん

    ジャングルに連れていってもらうのを待ってたワニは
    カバンになって
    最上の幸福がやって...続きを読む
  • チワワちゃん
    間も無く映画公開ということもあり再読。というか、もう何度読み返したかわからないくらい。「リバーズ・エッジ」とは違った意味で岡崎京子らしさ満載の作品集。
    ふわふわとていた当時の時代感がよくわかる一冊。何となく毎日が過ぎていた当時が懐かしい。
  • ヘルタースケルター
    it's better to burn out than to fade awayといった感じ
    女の子が死ぬ話でも思ったけど、女性は理想の姿だけを自分と認めて人にもそのように認めて欲しいみたいなところがあるのかもしれない
  • リバーズ・エッジ オリジナル復刻版
    実写映画化を前に初めて読んだ。
    90年代エッセンスが詰め込まれてるのに、古さをあまり感じなかった。中高生の頃の私がリアルタイムで読んだら刺激が強すぎたかもしれない。
    二階堂ふみと吉沢亮の実写化、俄然たのしみになってきました。
  • ヘルタースケルター
    なんかすごかった(゚д゚;)独特な印象を心に残しました。面白かったことは確か。映画も見てみたいです。
  • リバーズ・エッジ オリジナル復刻版
    作中の彼・彼女達は河のすぐ傍にある空き地に転がった一人の死骸を通してのみ繋がっている。死という圧倒的なリアリティの前で、彼・彼女達は自分たちの生ですら造り物、紛い物と錯覚してしまう。虐められっ子の山田は、ガールフレンドと共に水族館へと足を運ぶが、そこで彼は、人工的に取り繕われたこの空間をひどく奇形的...続きを読む
  • ヘルタースケルター
    しっちゃかめっちゃか…

    しっちゃかめっちゃかな人生、しっちゃかめっちゃかな生活、しっちゃかめっちゃかな関係、しっちゃかめっちゃかな自分。

    それは珍しい事ではなく、人の欲望がある限り起こりうる事。本当は無くったって生きていけるのに、手離すと死んでしまいそうになる。そんな思いにとらわれた人達の生きる...続きを読む
  • ヘルタースケルター
    普段あまりマンガは読まないのだが、最近iPadminiを買った事を切っ掛けに、たまに無料のマンガを読むようになった。そこで出会ったのだが、面白かった。
    どうしても映画の沢尻エリカの顔が浮かんで来てしまうのだが、それもまた良い。ストーリー展開には驚かないのだが、登場人物の個性が素晴らしい。
  • ヘルタースケルター
    痛い。。でも、女であれば、りりこ達の気持ちがわからない人がいるだろうか。この話はけして荒唐無稽だったり、極端にデフォルメされたものじゃなく、自分とりりこの差は紙一重なんじゃないかと思える。

    作家で言うと、岩井志麻子さんや角田光代さんを思い出させる、こういう女性の内面を抉る系の話は好き!
  • ジオラマボーイ☆パノラマガール 新装版
    あたしがつらいのは
    ドキドキしすぎるから
    変なことで、すっごく不安になるから
    別に心臓が動かないでも
    冷蔵庫は動く
    TVはうつる
    お湯は沸く
    時計も動く
    電話は鳴る
    機械がうらやましい
    機械だったら
    不安にもならないし
    ドキドキもしない
  • エンド・オブ・ザ・ワールド
    前古本で買ったのを読み忘れてた!
    あとがきの「飽食の時代のトレンドはゲ○」発言に、ですよね〜と納得。
  • チワワちゃん
    岡崎京子はすごいなぁ。
    何年経っても、すごいのが変わらないのがとってもすごい。

    私がまだ若かった頃の空気を、感覚を、少し新しい気持ちで蘇らせてくれる。
    若い時にも。そしてもう若くはなくても。違和感なく読めるマンガや小説は意外に少ないと知っている。私の中で岡崎京子と吉田秋生はたぶん、きっとずっといけ...続きを読む
  • pink 新装版
    なんとなく予想できるラストではあったけど、辛い。あと切り貼りして作った話で大賞とっちゃうってンな斬新な!!
  • うたかたの日々
    「恐ろしいよ、何をしていいか全く分からない。でも、同時に恐ろしく幸福なんだ」

    「どうしてだろう?前はこんなことはなかったのに」

    この二つ、しびれたよね。
    小説も読んでみたくなったよ。
  • 退屈が大好き
    初期の、ちょいエロ系なバカバカしく脳天気な短編集。
    元々そういう作風だったと知らない人が突然読んだら、
    「なんじゃコリャ」と、壁に投げつけるかもしれない1冊。
    だけど私は「下らないなぁ」と苦笑いしつつ、
    きっと何度も読み返すだろう、そんな気がする。
    これは新装版だが、
    元の版が出たときの描き下ろし作...続きを読む
  • pink 新装版
    ペットのワニと暮らす昼はOLで夜はホテトルのバイトしてる女子のお話。バブル時代のあっけらかんとした乾いた空気感…自由、ある意味では我儘。どんどん手に入れたモノがすり抜けてゆく様は哀しくて残酷。今はもっと窮屈で生きにくい時代だと思ったりして。
  • うたかたの日々
    原作に忠実、とはこれを読むとよくわかるはず。ボリス・ヴィアンの文章から得られる、軽薄さと浮遊感のスレスレ具合をうまく再現している。

    これと同じくらい原作に忠実な漫画化として、知る限りでは萩尾望都の手になるコクトー『恐るべき子どもたち』がある。
  • セカンドバージン
    娘二人を細腕で育てる未亡人の本業は……競馬評論家だった(!)
    女だけの三人家族の、
    いろいろ大変なこともあるけど、ほんわかと楽しい生活に、
    ちょっとした漣が立つ――といったストーリー。
    まったり、ほのぼのとした、クスクス笑える初期作品。
  • pink 新装版
    いまさらながらに岡崎京子さんのマンガ。でも読んだことない。青山ブックセンターで見かけて、「マンガは文学になった。とまで言われた岡崎京子代表作」「すべての仕事は売春であり、愛である・・・」というコピーにひかれたまたま手に取る。

    絵も書き込んだ精緻なものではないし、さらりとストーリーが描かれているのだ...続きを読む
  • pink 新装版
    遅れて読む名作。90年代の刹那的がすばらしく的確に表現されているようで、マンガが文学になった、と言わしめたこともナットク。