岡崎京子のレビュー一覧
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こういう風に住みたいっていう感情がすごくよく分かる。日々を構成する音楽とか映画とか部屋のにおいとか夜の帰り道とかそういうもの全部が自分の思い通りだったら幸せなのにって考える。Posted by ブクログ
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"平坦な戦場"ってものすごくしっくりくる言葉だな。
学校でくだらないお喋りをして、なんとなく恋人を作ってみる。平坦な毎日だけど、毎日が戦い。
生き延びるために、何かを探したくて死体を宝物にしたり。
ギリギリのところで保たれてた何かがふいにぷつっとキレる瞬間が恐ろしかった。それもいつか忘れてなかった...続きを読むPosted by ブクログ -
岡崎京子の代表作であり映画化もされた「リバーズ・エッジ」のオリジナル復刻版。
前に読んだのはいつかが思い出せないが、再読してみて思うのは、我々が想像し得るレベルの惨劇はどこかで必ず起こるが、我々はその全てを知覚できるわけではない、ということだ。であるがこそ、人間は狂わずに生きていくことができる。ド...続きを読むPosted by ブクログ -
港野ヨーコと森田セーコが真実のラブを求めていく作品。
この二人は「チワワちゃん」収録の「夏の思い出」にも登場します。
似てるようで違う二人の友情とラブの物語。
安野モヨコのハッピーマニアは確実にこれを意識してると思う。 -
痛々しい。自分はもう、こんな世界には住めないと思うが、若き時代にちょっとした偶然があれば、と思う。20世紀末日本社会に生まれるべくして生まれた傑作だと思うPosted by ブクログ
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名作です。
マネージャーの女の子とその彼氏が墜ちていく感じもいいし、
御曹司の御坊っちゃん夫婦もすごくよい。
映画は絶対観ないけどたぶん酷いんだろうな。Posted by ブクログ -
短編集。
表題作と「3つ数えろ」が好きです。
暴力と純粋。
暴力的、快楽的なSEXは、必ずしも欲望どおりではないということ。行為だけをとらえて、汚らわしい、いやらしいという人は、"SEXに過剰な期待をしすぎている”。
受け入れること。拒むこと。
そのせつなさとここちよさ。罪悪感と幸福感。
時に...続きを読むPosted by ブクログ -
この漫画は、自分が上京するきっかけとなったひとつです。
当時、10代も終わりを迎えようとしていた自分は札幌へ進学したばかりで、まばゆい北の大都市での生活に浮かれている最中でした。そんな日々の中で愛読していたオシャレ感度抜群の雑誌『cutie』の連載でこの作品に出会ったのです。あの頃の『cutie』...続きを読むPosted by ブクログ -
短編4本。「I wanna be your dog」泣いた。
「3つ数えろ」。世紀のベストカップルですなぁ。こういうのが理想的だと思います。最後まで幸せに暮らせたみたいでめでたし。Posted by ブクログ