井波律子のレビュー一覧
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まえがきで、2009年に定年退職したこと、同年に母親を亡くしたことが述べられる。著者は花を育て、台所に立ちながら、亡き母とのこれまでを振り返る。季節はめぐり、著者の中で母と過ごした時が熟成されていく。ディランのノーベル文学賞受賞を難ずる人たちに向けて詩経を例に出しながら「ディランは紛れもなく詩の原...続きを読むPosted by ブクログ
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何歳になっても人は悩み、迷い、そして困り果てる。そんな時に支え、励まし、示唆を与えてくれる。中国の成句や名言から、時代や国を超えた不易のパワーをもらった感じ。Posted by ブクログ
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読みやすくて、ためになる本です。
「逆鱗に触れる」などの言葉がどうやって登場したかを歴史を見ながら教えてくれます。おすすめの一冊です。
それにしても昔の中国は本当に同じ事を繰り返してますね。栄枯盛衰盛者必衰なんですかね。日本もそうか。Posted by ブクログ -
漢詩を紹介しつつ、1年間の季節の花や行事を巡る歳時記のような趣向の本。冬の間に咲く花の表や99日分の塗り絵が紹介されていて、昔の人の知恵すごいと思いつつ、この冬を乗り越えた。花を愛でたい気持ちになる。
新聞の連載だったらしく、季節が巡って3年分あるので、同じような話もあるんだけど、1年ってそういうも...続きを読むPosted by ブクログ -
井波先生の著書は小学生の時に三國志演義について書かれた本を読んだきりだった。その時は三國志関連の本を書いた他の著者とは少し違った、何か血の通った暖かみのある文章を書く人だな、といった感想を持った(気がする)
その後長い年月を経て、日経夕刊のコラムを目にするようになりいつしかその連載を楽しみにする様...続きを読むPosted by ブクログ -
私の知的好奇心を満たせてくれた1冊。
2010年から2013年にかけて、2つの新聞に連載された、中国古典に四季を味わうエッセイの数々。
井波さんの亡くされた親への思いを、中国古典詩や歳時記が寄り添い、ベランダの花木と共に癒してくれているように感じた。
私にとっては、李白の「静夜思」が、とても懐かしか...続きを読むPosted by ブクログ -
人間のおぞましさを垣間見た。欲望は追いかけても満足することはない。その結果破滅を招く。国が滅びる前には、散財する王が現れるらしい。そして、一度取り壊され、新たな世が生まれる。歴史ってこういうものなんだろな。Posted by ブクログ
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名だたる英雄や彼らにちなんだ歴史・格言をとてもやさしい説明や図で紹介してくれる良書でした(*^^*)
始皇帝や李陵は元々興味もあり、少しばかりは関連の本も読んでます。李陵は中島敦さんの小説が好きというのもありますね。
始皇帝は徐福伝説で蓬莱(日本)へ不老不死の薬を探しに行かせたことこととかね...続きを読むPosted by ブクログ -
『論語』『老子』『荘子』『三国志』『史記』…。中国で著された様々な書物の中から、時代を超えて人々の心に響く名言を選りすぐり、解説を付した書籍。以下、例。
・千里の行は足下に始まる 『老子』
・君子の交わりは淡きこと水の如し 『荘子』
・泰山は土壌を譲らず 故に能く其の...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い!故事成句の起源を学ぼうと読み始めたが、むしろ歴史の流れと人物の関係性が生々しく伝わってくる。三国志を読みたくなった。ただし、内容について詳しく触れている本ではないので、この本で関心を持った時代についての書籍への橋渡しと捉えた方がいいかも。ちなみに当初の目的については、ほぼ達成されず。Posted by ブクログ
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一年366日(うるう年)分の名言集を集めたもの。知らない事も多かったが、やはり昔の名言は奥が深い。何度も読み返して理解を深め、深みのある人間に少しでも近づきたいと思う。Posted by ブクログ