人生初の論語ということで分かりやすそうなものを選んだ.
論語そのものの内容は正直あらゆるところで言われている理想論の塊で
特に面白いと思うような考え方はなかった.
ただ,今後論語の思想を引用した上で「孔子様が言ってた」と言えば説得力は
出そうかなという感じではある.
わずかに感じられた孔子様
...続きを読むの為人は,正直大した人物とは思えないどころか
近くにいたら正直鬱陶しいと思いそうな人間で
・君主からの呼び出しに馬車を待たずにすぐさま歩いて出向こうとする
(実際にこれをやられればあてつけとしか思えない)
・やたら弟子の顔回を贔屓し,顔回が没した際には他の弟子を蔑ろにするような物言いをする
等,正直この人を知・仁・勇を兼ね備えた君子であると考えることは難しい.
本の中ではこの孔子を時に君子として,ときに人間らしいとしてダブルスタンダードでとにかくべた褒めするので,初めて孔子を知る側としてはまるで教祖を崇める信徒による本のようにしか見えない.
また,論語そのものも到底うまいとは思えない比喩を書いて終わったり,全く意味不明で曖昧な表現で終わるといったことも多く,自分としては正直持ち上げ過ぎなのではないかと思うところもある.
それでもやはりこの思想が紀元前500年頃に作り上げられていたということは非常に興味深いことであると思う.
論語の解説はこの本だけではないので今後はまた別の人の思想,解説を頼りに改めて論語を読み解いていきたいと考えている.
論語そのものに触れたことは自分の中で大きなことであると思うので評価は最大で.