松本次郎のレビュー一覧

  • 地獄のアリス 6
    「世界一の殺人鬼になる」と宣うシュウと実現不可能な夢を語って仲間を戦死させるケンジ。
    どちらがより狂っているんだろう?
    生きるために今やれる事をやる。そんなイライザが一番現実的でまともかな?

    彼らのこの世界は地獄だ。
    リアリストも夢想家も殺人鬼も無様に足掻き続ける。
    そこには混沌を生む活力がある。...続きを読む
  • 女子攻兵 2巻
    近頃の男の憧れはもはや『女子高生と付き合いたい』ではなく、『女子高生になりたい』なのかも。
    異次元空間、女子高生化する狂気と正気の狭間で、戦場の不条理も描きつつ、弾丸と血と内蔵を撒き散らし女子攻兵(男が搭乗中)が跳躍する。
    とにかくまぁ振り切れてます。
    すごく面白いんだけど、そんな自分の正気を疑って...続きを読む
  • 地獄のアリス 4
    ギャグなのかシリアスなのか混沌としている。良い人も悪い人も実態がブレブレで皆ちょっとおかしい。でもだからキャラクターが愛せるなぁ。狙撃シーンは本当にかっこいい。
  • 地獄のアリス 4
    狂気と理性、正義と悪、デスとラブ、そういうのが紙一重のキワキワのところでせめぎ合ってるこの感じ。
    好きです。
  • 革命家の午後
    所々に差し込まれるメタな目線が心を浮つかせる。
    この世界が夢だとしても、
    「愛している」と言える誰かと巡り会えることが出来たら、
    少しは救われるような気がする。

    そんな気持ちになれた。
  • 地獄のアリス 1
    荒廃した砂漠と町。暴力と秩序がない交ぜになった世界で、主人公の少年はセルロイド(人造人間)の少女を連れて生活している。

    彼の特技は「狙撃」。離れたところから百発百中、手や頭だけを吹き飛ばすことも容易くできてしまう。

    悪党が盗んだものを、悪党を排除することで回収しているのだから、自分は悪いことをし...続きを読む
  • 地獄のアリス 2
    おっぱい。ツンデレ娘(イライザ)のおっぱいのサービスショットから景気よくスタート。

    主人公が暮らすことになった町は、勢力ごとに地区が分かれていて、主人公とは別の地区で暮らすケンジに、新しい世代で作る新しい世界のため、力を貸して欲しいと頼まれる。

    2巻では、それら地区同士のピリピリした緊張状態が、...続きを読む
  • 地獄のアリス 1
    試し読みで雰囲気に惚れて購入。
    まだ序章って感じだから続きが楽しみです。
    マキルダがめちゃくちゃタイプ!
  • 未開の惑星 上巻
    『ウェンディ』は松本次郎という人の中にあるものが
    うるさいぐらいに溢れだした作品だった。
    だからこそ途中から収集がつかなくなってしまい、
    利かないブレーキはそのままに、為すがままぶっとばしていた感じだった。
    (作者曰く、そういう意図でやっていたらしいけれど)

    そういうごちゃまんとしたものが、そのエ...続きを読む
  • べっちんとまんだら
    松本次郎の描く女の子が好きだ。話は適当なような感じもするが、ぐっとくるとこはぐっとする。ストーリーと直接関係ない会話が大ゴマで描かれてたり。そういうところも好き。ナチュラルに出てくるジブリネタは今後真似しようと思う。
  • べっちんとまんだら
    単行本化まってました!とにかくかわいい、はさまれたこねたににやっとする本。大好きだけど友達に気軽に貸せる本ではない
  • ウエンディ
    作中に過分な暴力行為/性的描写が出てくるので、
    堂々と人にお勧めしにくいのですが……。

    舞台を現代、『ピーター・パン』を下敷きにしながらも、カラーはまさに『真逆』。
    主人公の女子高生が、『あるできごと』をきっかけに、『ネバーランド』へ訪れることになる。
    現実と幻想を行き来する、ダークファンタジーー...続きを読む
  • ウエンディ
    わたしが一番最初に松本次郎と出会った作品。
    やばい。何がやばいって世界観がやばい。
    新しい世界をわたしに見せてくれた。
    これに出会ってなかったら今の本棚は出来ていなかったと思います。
  • ゆれつづける
    実態と幻想が混じっているのにとても現実的、ただやっぱりよくわからない。
    でもこれがシュルレアリズム?
    説明難しいですが、絵がすきなのは確かです***
  • ゆれつづける
    敬愛する松本次郎の初短編集。独特の世界観がやはり魅力的。非現実的なようで現実的。その逆も然り。個人的にガスマスク兄妹のシリーズが好きです。特にサンポーラとクレゾーラ。豚に犯されるAV女優やら、松本節で突き抜けています。松本次郎は絵柄など、好みが大きく分かれると思うので、興味のある方はこれを試してみた...続きを読む
  • いちげき (1)

    ドラマ化原作

    NHKでドラマ化されました(2023年1月放映)
    宮藤官九郎が本作を脚色を担当
    染谷将太、松田龍平、町田啓太、伊藤沙莉、西野七瀬、塚地武雅、じろう、高岸宏行、工藤阿須加、尾美としのり、杉本哲太など錚々たる俳優陣が演じていました
  • 列士満
    戊辰戦争を舞台に旧幕府軍が近代的な軍隊として設立した歩兵隊の戦いを描いた連作短編。面白い、着眼点も良いし「いちげき」に続いてNHKでドラマ化しそう。
  • いちげき (7)
    6巻の島田さんの話が印象的だった。

    ”これからは侍も百姓もない、刀を指しているだけでは威厳を保てず、畑を耕して年貢を納めていれば何も考えずにすんだ時代は終わる。狡猾で抜け目のない者だけがうまい汁を吸い、皆が形をふり構わず他者を蹴り落とし合う時代が来る。300年続いた太平の世は終わり、この国は戦に明...続きを読む
  • いちげき (7)
    これにて完結。
    原作付き、しかも時代劇ということで、松本次郎としては異色作ともいえる作品だったが、やはり徹頭徹尾松本次郎の作品だった。
  • いちげき (6)
    襲撃は失敗、一撃必殺隊もあとは丑五郎一人残すのみ。次巻で完結。しかし、松本次郎の漫画にしては(原作付きとはいえ)本当に全うな漫画だなぁ。