入江真佐子のレビュー一覧

  • 機械じかけの猫(下)
    面白かった。最後まで読むと話が繋がって行く。たぶん、こうなるんだろうなーという予想はしてた。その予想通りに物語は進んだのはちょっとつまらない。
    と思ったけれど、別のストーリーラインで以外な終わり方になった。



    そんなわけでネタバレ。無駄に長い。







    上巻の感想でも書いたかもしれないけれ...続きを読む
  • ひまわりの森
    戦争を経験して心を傷つけられた女性(母親)を軸に、主人公である娘が振り回される話だった。主人公が自分で動いているように見えて、実は母親に振り回されてる。



    ただ、これが『戦争による悲惨さ』なのか、『家族のしがらみ』なのかは分からなかった。



    私はどちらかと言えば、『家族のしがらみ』のように見...続きを読む
  • 機械じかけの猫(上)
    主人公は精神科医ジェームズ。患者の男の子コナー。コナーの母親ローラ。ローラの頭の中のトーゴン。トーゴンの世界『森』

    話は、主人公のいる現実とトーゴンの世界『森』を行ったり来たりする。世界はほとんど交わる事が無く、話が進んでいく……と思っていたのに
    ローラが成長したら、少しだけ現実と森が交わった。
    ...続きを読む
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕
    問題を起こす子供が、本人の問題ではなく、本当は虐待や育ってきた環境に大きな原因がある可能性がある。もしかしたらほとんどがそうなのかもしれない。問題を起こす大人も同様なのだ。
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕
    最後に出てくる、お母さん宛ての手紙に心打たれる。
    シーラが母親に執着せず、かといって恨むでも突き放すでもなく、母を想いながらも今は解き放たれて充実な人生を送っているのが伝わってくる。前作に続き、分厚い本を頑張って2冊読んできたことを良かったと思えるラストでした。
  • 自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで
    とても良かった。アルジャーノンに花束を読んだあとのような感覚がある。
    うちの甥っ子に文字盤をあげたくなった。
    きっと彼にも内なる声がある。
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    高校の頃から好きな作家さんで、久しぶりの新刊をワクワクしながら読みました。
    色んな家庭環境がある中、あってはならない環境に身を置いている人は想像するよりもずっと多いです。そんな環境から身を守るためにこじれた子どもがトリィや周りのスタッフに支えられながら、新しい自分の居場所を見つけていくところが好きで...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    全作品読んできた大好きなトリイ・ヘイデン16年ぶりの新刊。
    初めて読んだ「シーラという子」から変わらないトリイが読めたことに心が震える。
    暗闇の中1人で苦しみと戦わざるを得なかった子供が、トリイと出会い光溢れる世界の入り口を見つけた瞬間の笑顔の描写は何度読んでも感動してしまう。
    解説が信田さんという...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイがウェールズに移り、ボランティアとして1人の女の子を相手にセラピーをする話。
    ジェシーは日常的に嘘をつき、周りの人々をあらゆる手段を使って困らせてしまう。ジェシー自身の心の苦しみが伝わってきて、やりきれない気持ちになってしまうことがあった。
    そんなジェシーに対して献身的に、愛情深く接するトリイ...続きを読む
  • シーラという子
    虐待された女の子と、教育心理学者の著者(シーラにとっては先生)とのノンフィクションです。
    僕が持っているのはおぞましい表紙のハードブック版で、昔父の本棚にあったのを見て以来ずっと気になっていたんです。その頃は絵が怖くて読んではいけない本かと思っていました。今はこういう絵、すごく好きです。
    抱きしめた...続きを読む
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕
    個人的には前作のシーラという子、より好きでした。勢いのある話ではないけど、色んな場面や言葉が本当に心に残りました。生きるってこと、考えさせられました。
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕
    虐待されて育ったシーラという子どもと、シーラを指導することとなったトリイという教師の出会いから別れまでの話。

    シーラが辛い環境下で育てられ傷ついていることに胸が苦しくなり、とても重い内容だったが、私はトリイへの尊敬がとても強く心に残った。

    自分が関わった子ども達との記憶を重ねながら、トリイならこ...続きを読む
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕
    「シーラという子」の続編。
    シーラが成長していくにつれて、過去に向き合っていく姿や、トリイがそれに愛情深く伴走していく姿が心を動かす本でした。トリイが先生であり友達であり母の役割をしながら、余裕がなく戸惑ったり怒ったりしているところがリアルでストーリーに引き込まれました。
    本気で人に向き合うお手本の...続きを読む
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕
    シーラや子供たちと過ごすトリイの考え方や話し方が、こうすればいいのかと子供に対する接し方のヒントをくれているように思えた。
    学校で毎年訪れる別れの時が思い出された。深く深く愛した友達がこの後どうなるのか気になる。
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    『シーラという子』をだいぶ前に読んだ時の衝撃を思い出した。それからあの頃は、続けざまにこの著者のシリーズを読んで大人のひとりとして子どもに関わる仕事の大切さと困難な家庭のあるとこなどをあくまで客観的に知ってきた。
    今回のジェシーという女の子もその延長線上で、という感じで読み始めた。違うところがまず、...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    最初は「何て胸糞悪い子なんだろう」と嫌な気分で読み進めていった。

    トリイとのやりとりで時折涙を流すのを読んで、マウントを取ろうと嘘をついてるのか、それとも本当に苦しんでるのか、どっちなんだろうと一緒に悩んだ。

    後半、トリイがジェシーのことを大好きと書いてあるところにちょっとグッと来た。
    トリイの...続きを読む
  • シーラという子

    なんとも言えない

    中学生だった時から数十年ぶりに読みました。
    当時も衝撃を受けたことを覚えています。今改めて再読するとあの頃の私に理解出来ていたのか…?と疑問が出ましたが、きっとその時なりの感情があったのだと思います。
    色んな意味で涙が出るシーンがあります。
    ネタバレをせずだと、とにかく読んでください、としか言えない...続きを読む
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語
    トリイがウェールズで暮らしていて(今も暮らしてる?),ボランティアとして接したジェシーという10歳の女の子(11歳かも)の物語.

    ジェシーは高齢出産で生まれた4人目の娘.上の二人の娘(双子)は既に成人して家を出て,3人目の姉はジェシーの8歳上で同居してるのかな.母親は産後鬱からしばらく子育てに参加...続きを読む
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕
    とても衝撃的で、心に突き刺さる感じだった。特別支援学校で出会った生徒、一人ひとりのことを思い浮かべながら読んでいた。忘れられない本になりそう。
  • わたしたちが孤児だったころ
    日常がもっと好きになるような小説だった。その時代の空気感、時代感が伝わってきた。自分自身の理想の世界を作り上げるために生きていたっていいじゃないか。どんな現実にぶつかってもそれが自分の信念なら変える必要はないと、自分の人生観を考えさせてくれた作品だ。