稲田豊史のレビュー一覧

  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    最高に面白い。
    アニメと漫画の違い、その演出と脚本のありかたについても語っている。
    コンテンツが増えすぎた、アクセシビリティの向上、演出の直喩化がタイパ至上主義を加速させている。
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    ここ最近でNO.1でした。
    作品を味わうのではなく知ることのみが必要となってしまった現代社会の背景について説明されています。
    一概にZ世代が悪いとは言えないが、作品を作る者としてやりきれない気持ち、味わう余裕すらなくなってしまったタイパ、コスパ至上主義、なんでこうなってしまったんだろうと読めば読むほ...続きを読む
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    近年、倍速視聴、10秒飛ばしと、本来設定された時間を短縮する人達、特に若者たち(Z世代)が増加している。ではなぜそのような傾向が顕著なのかを本書は解明する。
     この現象を考察する際、①作品の供給過多②タイパ③説明口調のセリフの3つがポイントとなる。2010年代後半に、一定の金額を支払うことで多くの作...続きを読む
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    ・あらすじ

    映画などの映像作品を早送り、10秒飛ばし、倍速視聴する視聴スタイルを生み出した現代の環境、価値観、消費社会の実態とは?

    ・感想

    ずっと気になってた本。

    私は同僚が激推ししてきた「愛の不時着」だけ倍速視聴したことがある。
    好みの範疇から外れまくってる作品で、それでも途中までは普通に...続きを読む
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    題材が元々自分の中で考えていたことにドンピシャだったため購入しました。
    自分自身は倍速で見る人がいることが信じられないと思っていたのですが、こうして言語化されることで「そういう考えの人もいるのだな」と納得することはできました。
    映像作品を「鑑賞する作品」を捉えるか、「内容をインプットするためのもの」...続きを読む
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    サイゾーで連載してた好きな著者さん。ファスト消費は現在進行系で加速しているし、自分の視聴行動は倍速やネタバレには考えが及ばないけれど、肥大した"コンテンツ"産業もまた共犯だと感じさせられる。
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    思うところがたくさんあってうまく考えをまとめられない

    自分は映像作品は早送りとか一切しないのでそんな人もいるのかと思って読んだ
    機内で本著を読んでいたのだが斜め前の席の大学生くらいの人が映画をアクションシーンだけピックアップして何本も観ていたので説得力がめちゃくちゃ増した
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
    最近の自分は読書を楽しめていないと本書を読んで感じた。
     時短、効率化、利便性といった実利的な方法で作品に向かわざるを得ない社会と、それらを可能にするテクノロジー。自分も大学生のときにYouTubeの企画とかを倍速で見ていたので、心地よく楽しめるものを無尽蔵に消費する気持ちの一端はわかる。本書を読ん...続きを読む
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    私にとってポテトチップスは、無くてはならないもの。
    身体に良くないと思いつつ、それでも買ってしまう。そして、一人で一袋ペロリ……今金男しゃくは、毎年買ってしまう。
    なぜ、こんなにポテトチップスが好きなのか知りたくてこの本を手にしました。こんなに歴史が詰まっているなんて、思いもしなかった。
    企業努力&...続きを読む
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    ポテトチップスが、ラーメンやカレーなどの日本の国民食に位置づけられていることを実感した。「ポテチ」が無性に食べたくなった!
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    日本におけるポテトチップスが、どのような歴史を辿り日本人にどんな影響を与えたのか論じた画期的な一冊。
    この表紙を見て完全に衝動買いをしてしまいましたが、子どもの頃から今に至るまでポテトチップスを好んで食べている私にとって、衝撃の内容でした。ほぼ同年代である著者の思い出は自分と重なることも多く、我が事...続きを読む
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    日本人によるポテトチップスの受容史・需要史はそのまま、日本社会が豊かになり、日本人が食に対してささやかなる欲望をむき出しにしていった過程の映し鏡でもある。

    私はポテチをたくさん食べる方でも無いが、
    全く嫌いではなく、ちょっとヘルシー気味に過ごしたい気持ちがあるからなんとなく避けているだけで。
    この...続きを読む
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    本屋さんでたまたま見つけて思わず購入。
    ポテトチップスが好きなので読んでいてとても面白かったです。
    最近の湖池屋のCMに昔のポテトチップスが出てくるけど、この本の発売に合わせているのかな?と思いました♪
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    ジャケ買いして大成功だった。
    日本のポテトチップス史をまとめた壮大な著書。
    ここまで多様化する日本のポテトチップスの変遷について社会背景と共にまとめられた貴重な一冊。
    刺激的で魅力的な本だった。
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    ポテトチップスの歴史と日本人の関係について本気で書かれた一冊!
    今までのポテトチップスが紹介されてて楽しく読み進められます。
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生
    ポテトチップスの歴史、そしてどのように日本人の間に広がってきたのかよくわかります。各メーカーが試行錯誤して凌ぎを削ってきました。お菓子ではありますが、国民食の一つと言ってもいいのではないでしょうか? 私もポテトチップスは大好きです。カルビーなら「バターしょうゆ」「しあわせバター」、ギザギザ「味わいし...続きを読む
  • 『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く
    1976年から2016年まで約40年間、少年
    ジャンプで連載された「こち亀」。

    ギャク漫画というジャンルでくくられてし
    まいますが、内容はその時代時代の世相が
    反映されていて、当時の流行や生活スタイ
    ルを知ることができる一種の学術的な要素
    も併せ持っています。

    この本では、そんな要素を浮世絵と同...続きを読む
  • ぼくたちの離婚 1

    あーこれなーと思いながら

    男性側視点の離婚語り(一件のみ女性)。パートナー視点だと全く別のストーリーが浮かびあがってくるんだろうな、とは感じましたが…面白かったです。
  • ぼくたちの離婚 1
    離婚ドキュメントをもとに 雨がっぱ少女群 あらため 雨群 氏が作画を担当しているが、なんとも「ほめ言葉として気持ちの悪い」作品になっている それはおそらく、この人の画が現実逃避的なフィクションとまるきり反対側を向いているせいではないか TVドラマ的な題材でありながら、それらのフィクションではまず描か...続きを読む
  • ぼくたちの離婚
    すべてのケースに人生を感じる。男側にしかインタビューしていないという形式は正直どうかと思ったが、実際に読んでみるとかなりうまく作用している。
    どうみてもクソな男のクソな話も本人の口から語らせると重みが出てくるし、サイコパス男の一方的な言い分もそのまま載っているのでかえって空恐ろしさが出ている。男から...続きを読む