日高トモキチのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
「たけくやしき」「憑物壺」「玉かんざし」の3篇が印象に残りました。
中でも「憑物壺」かなぁ。呪物を扱う恐ろしさと、その存在を受け入れていたということが怖いです。各地の狐憑きの伝承とかは、「憑物壺」の話のような家の存在があったからなんでしょうね。
そういえば、MASTER KEATONで狂犬病を利用した殺人事件の回ありましたね。思い出しました。あの話は、犯人の狂気が恐ろしかったですが、職業にしているという「憑物壺」は、理性があってのことなので、違う怖さです。
狂気は理解できないけど、職業ということになると職務内容はともかく、仕事をする、という行為は理解できてしまうので。
「たけくやしき」は漢 -
Posted by ブクログ
日高トモキチが文章を書いているということにまずびっくりした記憶。いや、漫画家の人が文章書くことが別に不思議ではないのだけども、そういう印象がなかったもので。
里山とは、集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。深山の対義語(Wikipediaより)。
つまり、人と自然との境界、キワである場所ということか。
キワには、面白さが詰まっている。サッカーでいうトランジション。格闘技の打・投・極の際。ブラタモリ曰く、地形のへり・キワ。
なぜに、面白さがあるかというと、そこに危うさがあるからです。
平穏が崩れる危うさが。
そんなキワの面白さ危うさを語った里山奇談41篇。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「生物の性生活は多様」
漫画なのに疲れるくらい内容が盛り沢山なので読み応えがあります。
生物の性戦略はオスは質より量、メスは量より質というシンプルな言葉では表せないことを理解できました。
例えば、チンパンジー等の交尾栓は1.他のオスとの交尾を阻む、2.精子の排出を防ぐ 3.求愛行為の余韻をもたらす 効果があるそうです。
また、初歩的かもしれませんですが、虫でオスがメスの体内に針を指して精子を注ぎ込む(しかも時にはオスに刺されすぎてメスが死ぬ)ように生物は必ず生殖器をもっているわけではないことは驚きでした。
それにしても、この本には、なぜこの生物の生殖行動や体の構造や生態についてこんなに -
Posted by ブクログ
「虫たちの性生活がすごいんです」といふ副題にも関はらず、カギムシやクモの他、二つのちんこを持つサメ、野郎の死体をも犯すカモ、人為的な「イケメンの基準」を貰ってしまったキンカチョウ、朝鮮人や日本人を強姦するイカの精子、はては人間の性生活の方も登場する。
フジツボの性器を発見したダーウィンは、ヴィクトリア朝のお約束でその辺のアレがダめになり、その研究から撤退して一世紀ほど経た後、どっかの本で昆虫科学者が、自身の仕事を称して「ゲニタリ屋(ゲニタリアが生殖器を指す語)」と呼ばれるさうだけどさう言ふことになった、きっかけが展開。そこから、世界中の科学者がざっくり生き物のちんこまんことコイトゥス!!の -
匿名
購入済み気になる作家さんの本を読めた
たかぎなおこさんのコミックエッセイが気になっていたので読みました。
たかぎなおこさんのコミックエッセイは初めて読んだのですが、気になる話題が描かれていて、もう少し読めるようになっていたらよかったです。 -
-
Posted by ブクログ
お仕事コミックエッセイ。水族館で働くってどんな人?と思って手に取りました。水族館飼育員や水族館解説員など水族館といってもいろんな立場の人が働いています。動物が好きな気持ちをもった人たちが365日24時間動物たちを家族のように見守り、調餌・給餌・掃除をこなしていくんですね。誕生はもちろん、永眠した動物たちの原因について専門機関とも連携し調査したり。人間のように話せないからこそ、よく観察し、変化を見逃さないようにチームで取り組まれていることがよくわかります。“コロナ禍”で大変な思いをされていると思います。別の水族館では高校生館長が奮闘しているニュースを聞き、こちらの漫画に全面協力したすみだ水族館、
-
購入済み
コミックエッセイの作家さん、紹介本ですね。たかぎなおこさんのコミックエッセイが好きなので覗いてみましたが、私が他に読んでみたいなーと思う作家さんは1人くらいかな。自分好みの作家さんを探せる、と言う意味では有りな「詰め合わせ無料版」ですね^^