中野京子のレビュー一覧

  • 名画で読み解く プロイセン王家 12の物語
    シリーズだと知らずに買ったので、他の五冊もあわせて読みたいと思います。
    ヨーロッパの本を読むのは二回目です。(前回はレミゼラブル。感動したのを覚えています)
    カラーで、絵画も多くて楽しめました。

    本には教科書に載っていないエピソードが沢山あります。
    印象と違った一面を覗かせることもあり、人物への考...続きを読む
  • 残酷な王と悲しみの王妃2
    中野京子さんのご本はどれも面白いが、
    この巻ではここ数年宝塚で上演された作品に登場するマリア・フョードロヴナやストルーエンセの話が載っており、ヅカヲタ的にはより楽しめた。
    マリア・フョードロヴナの姉がイギリス王室に嫁いでいたことは初耳だった。つくづくヨーロッパの婚姻関係は入り組んでいる…
  • 危険な世界史 運命の女篇
    マリー・アントワネットの人生から±100年くらいの歴史コラムをまとめた本。数々の映画も紹介されており、気になったのは「カサノヴァ」「椿姫」あたり。「ピアノ・レッスン」(曲だけ有名なので知ってる)も出ていて驚いた。ニュージーランドの話だったとは知らなかった。暗そうであんまり見る気は起きないが…。
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯
    歴史の小難しい話は苦手‥な私でもとっても面白くてあっという間に読んじゃった。
    昔から気になる存在のマリー・アントワネット。ヴェルサイユ宮殿にも行ったことあるソフィアコッポラの映画も見た。本当に運が悪いし、運命に翻弄された彼女だけど、人々の記憶に残り続けるのは確か。美術品や絵画を見ると、マリーアントワ...続きを読む
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史
    中野京子さんの本が好きで数冊読んでいるが、本書は絵画に描かれた時代の文化について新たに知ることもできて、上位に食い込む面白さだった。
    表紙の絵、中身を知ってから見るとつくづく怖い絵だ。
  • 名画と建造物
    建造物を描いた絵画。新しい出会いもありましたし
    中野京子さんの解説で見るとまたこれまでと違った感覚がある。シャガールの「七本指の自画像」が良かった。また美術展企画して下さらないかなーと思う。
  • 名画と建造物
    建物や塔、風車、船など、様々な建造物を描いた名画を紹介する本。

    1枚ずつ、まず見開きで絵があって、それからその絵についての解説が来るという構成なのだが、
    解説は堅苦しいものでなく、画家のエピソードだけでなく、その絵に描かれた建造物の歴史や描かれた当時の時代背景についても書かれていて、
    解説を読んで...続きを読む
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語
    ロマノフ家と言えば、ピョートル大帝か一家全員銃殺されたニコライ二世あたりが有名かなと個人的には思うけれど、流石300年続いた一族、エピソードには事欠かない。
    女帝への道の基礎を作った女傑ソフィア、やたら短命なツァーリたち、とにかく家族仲が悪い、そしてやたら逞しく太ましい女帝たち……いやもう、本当に濃...続きを読む
  • 運命の絵 なぜ、ままならない
    『怖い絵』シリーズは、ある1枚の絵の対するエピソードを語っていくスタイルだったと思うが、この本はあるテーマやエピソードに対して複数枚の絵を紹介していくスタイル。
    例えば男性のロマンティシズムを皮肉ったエピソードのときは、『新曲』を書いたダンテとベアトリーチェを描いた絵と、生き様がダンテに似てしまった...続きを読む
  • 名画と建造物
    エッフェル塔は革命百周年の万博の出し物。建設には多くの反対があったが今や街を象徴する建造物。同じくパリを代表するルーヴルはもとは森の要塞だった。展示物の多くはナポレオンが欧州中から略奪したもの。世界一の来館者を誇る建物は別名”泥棒”美術館。ベルリンの正門「ブランデンブルク門」。冷戦時代は壁が分断する...続きを読む
  • 中野京子と読み解く フェルメールとオランダ黄金時代
    絵画を通して、17世紀オランダ社会の光と影を捉える。
    スペインからの独立、貿易、科学技術、バブルに、共和制に、プロテスタント。平坦な土地、海抜ゼロメートル。

    面白かった。
  • 新 怖い絵
     『怖い絵』『新 怖い絵』一気に読破。面白くて為になる。

     ふだん美術や絵画に馴染みの無い層向けに"怖さ"という独特の切り口で娯しみ方(絵画の"読み方")を教えてくれる。


     主役はもちろん名画の数々なのだが解説文にも筆力扛鼎たるものがある。片言隻語も忽せにしない筆致がより一層名画の世界観ー絵画...続きを読む
  • 名画で読み解く イギリス王家12の物語
    再読。絵よりもイギリス王家の物語がとても面白い。王家といってもヒトだと実感させられるし、高潔ともいえない。政治に関与されるとはた迷惑な時もあるような。存続のスキームは、やはり「君臨すれども統治せず」
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語
    新婚旅行でパリに行ったため、予習のため読んでいた。

    ロマノフ、ハプスブルクも読んできており、やっぱり中野さんの文章は読みやすいしとっつきやすい。

    ちょうどパリでルーブル美術館に行く予定があったため、本書が大いに役立った。歴史を学ぶという意味でも、絵画が描かれた背景を知るという意味でも。
    ルーブル...続きを読む
  • 怖い絵
    怖いの基準は人それぞれ違うから、私にとっての怖いと著者にとっての怖いは違うなと感じた。ただ共感する部分もあったし、ヘンリー8世の肖像画は怖いねってなった笑
    結局人間が1番怖いな、、って世界史とか歴史を学ぶと感じる。
  • 大人のための「怖いクラシック」 オペラ篇
    オペラを知らない人に向けた入門書。会話形式のパートを交えながらオペラの成り立ちや入門者向けの作品などについて解説する。作者や時代背景、原作の戯曲やオペラで上演されるストーリーの違いにも触れている。くだけた文体でかなり読みやすい。

    オペラには興味が無かったし入門書レベルと言っても読み通せるかどうか…...続きを読む
  • 新版 中野京子の西洋奇譚
    中野京子さんの作品といえば絵画がつきもの。本書は必ずしも絵画と絡めて述べられてるわけではないけれど、面白かったです。
    21の西洋奇譚と余話。
    巻頭の「ハメルーンの笛吹き男」が一番面白かった。多くの子供達が消息不明になるという部分は実話なんですね。てっきり創作かと思っていました。子供達が行方知れずにな...続きを読む
  • 大人のための「怖いクラシック」 オペラ篇
    会話形式で読みやすく、1幕、2幕と簡潔に内容がまとめられているので楽しく読めます。
    オペラ入門とあるように名の知れたものばかりなのでオペラを知りたいという分には十分か、少し物足りなく感じるくらいです。1時間かからずにサラッと読めるので名前が出てくる音楽を聴きながら読むのが楽しいと思います。
    中野京子...続きを読む
  • 怖い絵 泣く女篇
    前に読んだのが面白かった本シリーズ。語りの妙によって、何となく絵の描かれた背景まで理解出来たように感じられるのが良い。ある意味、個人的ホラー特集の一環かも。
  • 運命の絵 もう逃れられない
    1作目を飛ばして読み始めてしまったが、とても面白かった
    絵画って自分の解釈でしか見たことがなかったからこれを読んでから本物を見に行ったらきっと世界が変わって見えるんだろうなあ