石浦章一のレビュー一覧

  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    歴史と科学を見事に織り交ぜて構成された良質なストーリーに魅了された。また丁寧な解説のおかげで、例えば、DNA解析技術により工事現場から出てきた遺骨からリチャード3世を特定しさらに遺伝子解析によって書物に記された身体的特徴が裏付けられた事がよくわかり関心深く読み進める事ができた。
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    DNAについての知識を与えてくれると同時にリチャード三世、ツタンカーメン、トーマス・ジェファーソンなどの家系についてDNA分析から興味深く物語を書いてくれている。
    しかし、なんと言っても今我々が身につけることが必要な遺伝に関する知識を優しくかつ正確に付けてくれる文章のうまさが素晴らしい。
  • 日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門
    本書の指摘どおり情緒とか雰囲気とか空気とかが日本人は優先されていると思う。放射能、コロナ、狂牛病等分かりやすく解説した上での東人大震災での日本政府の発表、狂牛病時の日本の対応を見るに自分の頭で科学的に考えられないと危ないという事が伝わった。
    個人的にはパーキンソン病、統合失調症の項目のドーパミンの関...続きを読む
  • 70歳までに脳とからだを健康にする科学
    語り口は優しい、が内容は難しいと思った。ただ最新の生命科学に基づいて書かれているだろうと思うので、具体的な内容はそう多くないけどそこらの健康啓発本より信頼できる気がする。
    まずタンパク質の重要性。一方でサプリで摂ることの無意味さ。減量の困難さと、やはり継続的な運動の重要性。筋肉や脳腸連関。技術の発展...続きを読む
  • 日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門
    結局は、感想や情緒の表明、表現をすること、それらの教育により、様々な事象を事実以上に、つまりよりリアルに扱う事を難しく、あるいは、事実を必要としない気分、状況を演出しているつもりで、日々の生活を営んでいられるからかな。
  • 理数探究の考え方
    著者の石浦先生とは、15年ほど前、一度だけですが、仕事でご一緒させていただいたことがあります。
    当時は東大の教授をされており、非常にお話の上手な方でした。
    ちなみに、当時の、東大教授としての石浦先生の課題意識として、東大の学生の多様性のためにも、地方の優秀な高校生や、女子に、東大に入ってもらいたい、...続きを読む
  • 日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門
    日本では科学よりテレビやネットの軽い情報が支配的で悪貨は良貨を駆逐していることがままあります。その原因を科学リテラシーの低さに見出だし、サイエンスコミュニケーションを行うコミュニケーターの養成が求められるとします。サイエンスコミュニケーションを尽くした実例をあげた説明はわかりやすく、誤解されにくいも...続きを読む
  • 日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門
    Q3.酸化物が還元されて発生する酸素が0とは言えません。
    Q5.電磁波を集中させてもレーザーにはなりません。
  • 理数探究の考え方
    「理数探求」という科目が高校の学習指導要領に加えられた。SSHで行われていた「課題探求」の発展型らしい。
    しかしSSHでならでいるだろうけど、全ての高校で実施できるかというと心配ですね。SSHでの実績をマニュアル化するんだろうけど、必要とされるのはマニュアルと対極にあると思うけどねぇ。
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    英国王室と古代エジプトをメインに、王家のDNA鑑定で分かった事実を紹介する。また、DNA鑑定とは何か、どこまで分かるのかも説明している。
    21世紀になって駐車場から掘り起こされた人骨は、本当にリチャード三世なのか。彼はシェイクスピアの作品に書かれたような容姿だったのか。古代エジプトの王墓から発見され...続きを読む
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    それは誰の遺骨?・・・DNA解析で解明される世界史のミステリー。
    ・プロローグ 欺かれたシェイクスピア
    第1章 駐車場から掘り起こされた遺体
    第2章 DNAは知っている
    第3章 リチャード3世のDNAが語る「身体改造」の未来
    第4章 「ツタンカーメンの母」は誰か?
    第5章 「エジプト人」とは何者か?...続きを読む
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    本書のDNAの最新の知識も興味深いし、イギリス王室の系統についてもミーハー的好奇心を刺激される。その関心ゆえに学問的な硬い話も読みやすく、遺伝学の新しい知識を得る喜びを感じることができた。
    小生は「壬申の乱」の小説も興味を持って読んだことがあるが、本書でのイギリス「プランタジネット朝」の骨肉の争いも...続きを読む
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    これまでの考古学が古文書の解読が中心であったが、本書ではミイラや人骨から取得したDNA解析からの考古学を提唱している。どちらが優れているということではなく、DNA解析の技術が近年急速に発展したことにより、両者からのアプローチの重要性を説いている。
    これにより、これまで信じられてきた史実が事実とは異な...続きを読む
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎

    DNAの話だったーーー

    初めての石浦章一。読み始めてから検索すると分子生物学者なのですね。こちらは歴史に興味があって購入したわけですが、あちらはDNAの話がしたくて、切り口として歴史を取り上げたというもの。まぁ、うんちくです。
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    DNA解析の進化により、これまで謎とされてきた歴史上の出来事や人物の実態・実像がかなりの程度明らかにされて来た。それには遺体・ミイラ・骨などの存在が不可欠であって、しかもそれらに有効なDNAが残っていることが絶対条件だ。また、その試料が盗掘者や採取者などによる汚染が無いことも必要条件である。本書では...続きを読む
  • タンパク質はすごい! ~心と体の健康をつくるタンパク質の秘密
    タンパク質に関する本を読み始めて、これは5冊目くらい。他の本では省略されていた細かな仕組みも紹介されていて、何度もひざを打った。それでも理解が及ばない部分が何カ所かあったので、もう少し知識が増えてから再読したい
  • 「老いない脳」をつくる
    「脳トレ、筋トレ、笑っトレ」講座を楽しく受講していますw。脳と体(特に手足)は連動しているし、笑いは脳と体に潤いと活力を与えてくれますね(^-^) 石浦章一 著「老いない脳をつくる」、2017.12発行。①習慣は、運動、少食、ストレスフリー、会話、好奇心・挑戦、読書がよし ②血管障害に最も注意 ③好...続きを読む
  • 日本人はなぜ科学より感情で動くのか 世界を確率で理解するサイエンスコミュニケーション入門
    サイエンスコミュニケーターのあり方についても含めて表題に興味が惹かれる部分も多かったのだが
    内容的には各テーマを設けて具体的な事象に関する科学的知識のあり方について淡々と述べられているという印象で
    汎用的な知の捉え方みたようなものがあまり見出しずらかった。
  • 理数探究の考え方
    高等学校学習指導要領改訂に伴う「理数探究」設置を引き合いに出し、学校教育における理科系授業を紹介。時折質問が飛び出し、大人の読者の理数の素養を試され、ドキリとさせられる。
    第4章の「サイエンスコミュニケーション超入門-アウトプットのお作法-」は、プレゼンやレポートの組み立て方など一般社会人にも参考に...続きを読む
  • 王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎
    本書の中で、遺伝/遺伝子/ゲノムに関する解説は相当な分量を占める。

    確かにゲノム等の知識がないと本書に書かれたDNAに基づく血統分析の中身がわからないので、仕方がないのだが、その分謎解きの面白味は薄れてしまう。

    少なくともタイトルに見合うほどの内容が書かれているとは思えない。が、著者はあくまでも...続きを読む