中上健次のレビュー一覧
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わっけわっからーん。と思いつつ、あれ?これって一度読んだことあるかもしれない。高校ぐらいのとき……でもその時もわけわからんかったと思う。
中上健次の作品では同じモチーフが容れ物を変えて何度も繰り返されるようだ。
和歌山の川と海と山に囲まれた町、父親の違う兄妹、どこかからの流れ者、火つけ、兄の自殺、...続きを読むPosted by ブクログ -
小説の持つ力、熱、質量、そういったものはものすごく高い。10代や20代の前半に読んでいたら、衝撃たるや今の比ではなかっただろう。ただ、この年齢に達してから読むと、ちょっと取り残されたような、過ぎ去った日々を懐かしむような、妙に老成した気分になってしまった。再読すれば、また印象が変わりそうな気がするが...続きを読むPosted by ブクログ
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空疎なスピリチュアルブームなんかで伊勢や熊野に注目するのではなく、
その土地の空気歴史を感じる姿勢が大事だと思って読んでみた。
ガイドブックにあるような観光スポットをめぐるだけでは決して分からない、
そこに住んできた人を知り、その生活を知る、紀州においてそれは部落差別の問題と切り離すことはできない。...続きを読むPosted by ブクログ