辻原登のレビュー一覧
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最後の一文を読んで、「怖~」と思わず口から言葉が出ていた
怖…
終盤で不気味さの正体が判明しそうになり穏やかな空気だったのが一変…
駒場コートに残ることにしたときには取り憑かれてしまっていたのか?
でもそうなると危害を加えようとしたときに止めたのはなに?
もう一度読んでみるPosted by ブクログ -
タイトルがネタバレになってしまっているところが惜しいような、しかしピッタリの題名だ。表紙なしですべて読んで、最後にタイトル聞いたら面白かったなぁ。
人生いろいろ、長く生きれば不意打ちたくさん。Posted by ブクログ -
いくつかの話が淡々と進みそれが多少の時間差を持ちながらつながっていく。しかしついていないのか不幸なのか、一度躓くと最後までそれが繋がっていく怖さやるせなさ。
怖いのにそこには純粋さのようなものがある。ダメなことにも純粋さはあるんだな。Posted by ブクログ -
谷崎はどうしても好きになれないんだけど,こういう解釈を聞くと,読んでみようかと思う.
何よりすごいと思ったのは,巻末の東大生のレポート.Posted by ブクログ -
辻原さんの小説は全然望んでいない方に進んで行く展開のものが多く、えぇ...と唸るのが多いけどこの本もまさに不意撃ち!
匂わせておいて結局その後の回収がなかった事柄もあったけど、それはそんなに重要でないということなのかしら。
随所に散りばめられるモチーフがわたしも気になるネタだったのでとても楽しめたPosted by ブクログ -
近代文学のおおよその流れが分かって面白かった。著者の言うように「19世紀の文学」にどっぷりはまってみたい気分になった。但し、作家になる気はないので全集は読む気はないが・・・
小説や物語を分析的に読むのは、あまり好きではなく、読んでて面白ければそれでいいと思っていたが、やはり、色々お勉強してた方が、...続きを読むPosted by ブクログ -
久々に読み終わってすぐ再読しなければならないと思った。という読みながら思った。
ロシア文学は十代のうちに読まなければダメと。私は既に手遅れだな。けど相容れないとばかり思っていたロシア文学で、ゴーゴリはなんか違うっぽいぞと思って実際短編を読んでみたらかなり好きな感じだった。誤解していた。
自然描写...続きを読むPosted by ブクログ -
江戸が舞台の恋愛もの。菊人形異聞、夢からの手紙(ハード版はこのタイトルだった)、もん女とはずがたり、が特に好き。
辻原登って何書いても嫌味なぐらいうまいなーと改めて感じました。時代物は初めて読んだかな。Posted by ブクログ -
『東大で文学を学ぶ』
辻原登
……小説の中から何かを教えてもらうとか、教訓を得ようとか、そういうことをしてもほとんど意味がありません。……小説は、われわれの見る夢である。たとえそれが現実と似ていても夢である。……ですから、小説というものは頭で読んでもわからない。背筋で読む。(p78)
小説に意...続きを読むPosted by ブクログ -
『東京大学で世界文学を学ぶ』
辻原登
小説家は、フィクションをもって隠喩を解体し、また別の隠喩をつくっていく。……隠喩を解体するのは、隠喩でもってるすしかない。(p26)
……作家は何かを現実に訴えかけるときもやっぱり隠喩に頼ってしまう。それは別に作家でなくてもそうですが、ひょっとしたらここ...続きを読むPosted by ブクログ