辻原登の作品一覧

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作品一覧

2023/02/21更新

ユーザーレビュー

  • 冬の旅
    暗い。とことん。どんどん深く狭く寒い穴を延々と転がり落ちていくかの様な読み口。

    調べた限りでは物語のモチーフはそのまんまシューベルトの歌曲であろうか。この辺り、全く知識が無いので受け売りだが。
    「社会からの疎外」を描くとともに、緒方の場合は進んで死を求めている訳ではなく、彼なりに今よりも良い状態を...続きを読む
  • 許されざる者 上
    日露戦争の史実と当時の町の人々の話と恋愛とか絶妙なバランスで描かれており、とても面白く読み進めた。特に後半はページめくりが止まらなくなった。心に残る良書でした。
  • 籠の鸚鵡(新潮文庫)
    本作は1980年代後半、所謂バブル時代の頃の和歌山を主な舞台とし、当時の実際の事件や動きに虚構を絡ませた、「虚実混じり合った」というような具合に展開する“犯罪モノ”というような小説である。
    1人の女と3人の男が主要視点人物ということになる…
    ヒロインの「増本カヨ子」はスナックを営む。そこの客である町...続きを読む
  • 不意撃ち
    「月も隈なきは」が初出されたのが2018年秋でしょ?!もう辻原登さんのファンにならない訳がないです。

    この本を手にとったきっかけが文學界2月号で「最近独特な手法で書かれている小説が多いけど、まさに小説とはこのことお手本!」だっけかと小説を書きたい人向けに阿部公彦さんが力説されていて積読していた一冊...続きを読む
  • 不意撃ち
    ★「打たれる」のではなく人生を「撃たれる」★突然訪れる、理不尽とも思える出来事。ぷつんと途切れる人生の一瞬が生々しく、また幻のように思いを誘う。すべてに理由があるわけではなく、因果は後付けかもしれない。転換点の浮遊感が素晴らしい。70歳を過ぎた人が書いたとは思えないほど文章が軽やかでうまいなあ。短編...続きを読む

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