13・67 上

13・67 上

950円 (税込)

4pt

4.1

華文ミステリーの到達点を示す傑作!
名刑事クワンと弟子のローが挑んだ六つの難事件。

香港警察の「名探偵」と呼ばれた伝説の刑事クワン。2013年、末期がんで余命僅かな彼のもとに、難事件の捜査で行き詰ったかつての部下、ローがやってくる。
クワンが最後の力を振り絞り提案した前代未聞の捜査方法とは――。
戦後香港の現代史と一人の警察官人生を重ねながら、権力者と民衆の相克を描く華文ミステリーの傑作。

綾辻行人氏も絶賛!
最初の「黒と白のあいだの真実」を読んでまず、何と高密度・高レベルの本格ミステリであることか、と驚嘆した。
続く5つの中編も同様で、「本格」の典型からさまざまに逸脱していきながらも、すべてが実に本格ミステリ的な、優れた創意と技巧によってこそ成り立っているのだ。――という点も含めて、『13・67』は大変に感動的な1冊である。


※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • 13・67 上
    950円 (税込)
    華文ミステリーの到達点を示す傑作! 名刑事クワンと弟子のローが挑んだ六つの難事件。 香港警察の「名探偵」と呼ばれた伝説の刑事クワン。2013年、末期がんで余命僅かな彼のもとに、難事件の捜査で行き詰ったかつての部下、ローがやってくる。 クワンが最後の力を振り絞り提案した前代未聞の捜査方法とは――。 戦後香港の現代史と一人の警察官人生を重ねながら、権力者と民衆の相克を描く華文ミステリーの傑作。 綾辻行人氏も絶賛! 最初の「黒と白のあいだの真実」を読んでまず、何と高密度・高レベルの本格ミステリであることか、と驚嘆した。 続く5つの中編も同様で、「本格」の典型からさまざまに逸脱していきながらも、すべてが実に本格ミステリ的な、優れた創意と技巧によってこそ成り立っているのだ。――という点も含めて、『13・67』は大変に感動的な1冊である。 ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 13・67 下
    950円 (税込)
    華文ミステリーの到達点を示す傑作! 巨匠ウォン・カーウァイ監督のもとで映像化進行中。 1989年、新人刑事のローは凶悪犯罪捜査係に配属され、多くの犠牲者を出した九龍の銃撃戦の意外な黒幕を知ることになる――。 60年代に文化大革命の煽りで始まった反英暴動、2010年代に起きた雨傘革命とも呼ばれる市民運動。 香港を象徴する二つの“反政府の時代”が時空を越えて繋がる壮大な社会派ミステリー。 横山秀夫氏も絶賛! ヤワなミステリーは道をあけよ! 本書は、時代が織りなす警察の信と疑を車窓に映しつつ、ロジックのハンドルさばきも鮮やかに、香港現代史の発火点をタイムトラベルしてみせる無双の緊急捜査車両である。 解説・佳多山大地 ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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13・67 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月28日

    タイトルの意味を察した時にこの面白さが深まる。横山秀夫的といえばそうだけど、ハードボイルドな空気感とどこか飄々としたムードが楽しめた。

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    第1章から非常にトリッキーで、反道徳的な展開。犯人を捕らえるためなら、違法ぎりぎりの捜査も厭わない。犯人を追い詰める心理戦に罠とトリック。
    名探偵と呼ばれた伝説の刑事の人生を遡る。

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月17日

    短編ながらどの話も濃密で読み応えがある。「名探偵」の鮮やか過ぎる謎解きが痛快な香港ポリスストーリー。上巻は2013年から香港返還の1997年まで。時代を遡る連作という構成が斬新で面白い。“最期”が描かれる第1話は衝撃的です。

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月11日

    香港への渡航経験はないので、一度訪れた台湾の風景を思い浮かべながら読む。情報量の多さと慣れない人名、地名に読み難さを感じるものの、論理的でトリッキーなミステリーに圧倒される。パズラー小説的な強引さも顔を覗かせるが、その手のジャンルが苦手な私でも楽しめたのは警察小説という作品形態と香港の情景が醸す映画...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月07日

    最初の話が、やや特殊だったため
    二話目三話目と小粒に感じてしまい、私には合わなかった。
    久しぶりに「なんで読んでるんだっけ?」
    と、話が頭に入ってこない現象に悩まされる。
    短編で、話毎に年代が遡り、主要人物が若返っていくのはわかるが、まだ必要性が見えてきてない。事件の合間に出てくる点がつながってきて...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年08月05日

    目次
    ・黒と白のあいだの真実(2013)
    ・任侠のジレンマ(2003)
    ・クワンの一番長い日(1997)

    なんと楽しい読書だったでしょう。
    本来なら読後感が悪いはずなんですが、すごく楽しく読めました。

    タイトルの『13・67』というのは2013年から1967年に遡るタイプのクワンという一人の警察...続きを読む

    0

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