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一夜にして6年間の記憶を失った刑事が“昨日まで追いかけていたはずの事件”の真相に迫る。
『13・67』で華文ミステリーの時代を切り拓いた陳浩基の、島田荘司推理小説賞を受賞した長篇デビュー作!
車の中で目覚めた刑事。つい先日起きた夫婦惨殺事件を捜査していた……はずが、警察署に向かえば建物も仲間の顔ぶれも全く変わっている。
そこに現れた女性記者から、事件は6年前に起きたもので犯人は逃走中に事故死、事件はすでに解決していると知らされる。
「自分は6年間の記憶を失っている?」
しかし、刑事にはなぜか確信があった。「死んだ男は、真犯人ではない!」
事件の真相を求め、女性記者とともに香港島、九龍、新界と、かつての事件関係者を訪ね歩く。
次々に出くわす意外な事実、そして不可思議な違和感、そして自分は何者なのか?
最先端と前近代の町並みが混在したエネルギッシュな過密都市を、「記憶を失った男」が、事件の真相を追って疾走する。
第2回島田荘司推理小説賞受賞作。
解説・恩田陸
Posted by ブクログ 2019年06月30日
「13・67」を書いた陳浩基のデビュー作。
香港を舞台にした刑事物ミステリー。
主人公が6年間の記憶をなくした状況で物語がスタートする。いきなり話に引き込まれる。
いろんな伏線を回収すべく物語が展開していき、最後は無事にハッピーエンド?に落ち着く。
主人公の記憶喪失、アイデンティティの喪失など今ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
6年分の記憶を失った主人公の刑事が当時追っていた、現在ではすでに解決済みの事件の真相を再び追う。展開はわかりやすく、しかし山あり謎ありでグイグイと読み進めされられた。ラストはまんまとやられた。最初は主人公が真犯人の閻…と思っていたけど、読んでいくうちに閻は別にいるな…と騙され…、結局閻なんだけど、犯...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月28日
五章あたりでなんとなくという予感があったもののその通りだった場合、ついついしたり顔をしてしまう。だがこの作品はその上に別の伏線が張ってあり騙された! と素直に感心してしまう。
映像化でさらに化ける作品でしょうね。
タイトルの謎も作中で解答はあるものの、作品の内容とあまり関係ないような、でも由来を読め...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月02日
ひどい二日酔いとともに車の中で目覚めた主人公は6年間の記憶を失っていた。刑事である自分が追っていた事件と関わりがあるのか…? 何とも魅力的な謎で、かつての島田荘司作品のような疾走感。それもそのはず、第2回島田荘司賞の受賞作品なのだ。個人的には解決編が一捻りくらい多すぎるような印象だけど、まさに本格ミ...続きを読む
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