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七夕の笹竹に短冊を結びつけることを「願の糸」という――立場茶屋おりきでも、みずきらに交じって先の震災で親兄弟を失った子供たちが、短冊に各々の願い事を認めていた。そんな折、おみのが暇をもらいたいと言い出した。どうやら人に言えない深い理由があるらしい……(「願の糸」より)。表題作ほか「夏の果」「走り蕎麦」「柳散る」の全四話を収録。市井の人びとの優しさと人生への希望、そして季節の美味しい料理……。書き下ろしシリーズの第九弾、ますます絶好調。
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Posted by ブクログ
3月7日~3月10日 七夕の笹竹に短冊を結びつけることを「願の糸」という―立場茶屋おりきでも、みずきらに交じって先の震災で親兄弟を失った子供たちが、短冊に各々の願い事を認めていた。そんな折、おみのが暇をもらいたいと言い出した。どうやら人に言えない深い理由があるらしい…(「願の糸」より)。表題作ほか...続きを読む「夏の果」「走り蕎麦」「柳散る」の全四話を収録。市井の人びとの優しさと人生への希望、そして季節の美味しい料理…。書き下ろしシリーズ第九弾。
時が経つのは早い! 子供たちはどんどん大きくなり、おとなたちは歳をとっていく。 巳之吉さんの料理の腕もすごくなっていく。 おりきさんと巳之吉さんとの間はいっこうに進展しないけれど、その他のことはどんどん進んでいく。 この二人いったいどうなるの? まるくおさまるのかしら??
第九弾 短編四話形式であるが、例によってずっと続いている 市井の人々の移ろい 地味ながらも、切々と訴えてくる
彦蕎麦の真ん前にうどん屋ができて、行列が。 一方の彦そばは閑古鳥が。 幾富士が男と睦まじく歩いていると噂になる。 芸者をやめるとまでいう。幾千代は何も知らされていなかった。 善助の中風の後の予後がいけない。 マダラボケが始まり、時折とんでもないことを言う様に。 連綿と続くものにも絶対はない永遠...続きを読むはない。 おりきは胸の隅に、不安が巣食う。 今回も泣かせてくれる第9巻目。
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