チリの地震 クライスト短篇集

チリの地震 クライスト短篇集

880円 (税込)

4pt

4.0

十七世紀、チリの大地震が引き裂かれたまま死にゆこうとしていた若い男女の運命を変えた。息をつかせぬ衝撃的な名作集。カフカが愛しドゥルーズが影響をうけた夭折の作家、復活。佐々木中氏、推薦。

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チリの地震 クライスト短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「チリの地震」息が止まる衝撃。
    今まで読んだ短編の中で、一番の傑作。
    救われた喜び、再会の喜び、困難な中での一体感、待ち受けていたかのような人間の醜悪さ、夫婦に託された微かな希望。

    0
    2011年09月12日

    Posted by ブクログ

    今まであまり読んだことのなかった系統ですが、新しいものを読んでみたくて手に取りました。
    素直に素晴らしいと思える作品ばかりです。
    しかし、ところどころ翻訳が怪しいところがあるようで……それも話の筋に関わるレベルみたいです。
    全集なんかと読み比べもしてみたいところです。

    0
    2015年07月17日

    Posted by ブクログ

    大学のころ、独文の講義をとった。いくつかの短編小説(時代はバラバラ)を読んでいき、そのうち一つについてレポートを提出するという形式だったのだが、それら短編のうちの一つが、この本所収の聖ツァツィーリエだった。その講義は結局出席しなくなり(たぶん面倒だったんだろう)単位を落とした。もったいないことをした

    0
    2014年01月01日

    Posted by ブクログ

    文章が読みにくい。
    他、難しい熟語、雅語などが出てくる。

    『エンデの読んだ本』より「マリオネット芝居について」で興味を持ち購入。
    この評論の切れ味が良すぎて、ほかの短編作品もいいのだが、それを読んだ時ほどの衝撃は得られなかった。

    0
    2013年05月19日

    Posted by ブクログ

    【チリの地震】
    処刑という絶望の中、起こった大地震。そして、地震は離れ離れになっていた男と女と二人の子どもを再会させる。一瞬、希望が彼らを包む。まるで、それはユートピア。
    しかし、たくさんの人々の「犠牲」の上に成り立つ再会と幸せなど長続きすることはない。
    一組の男女を生かすのも、許すのも、裁くのも、

    0
    2011年11月08日

    Posted by ブクログ

    起承転結のしっかりした、王道の短編集といった印象。

    「チリの地震」
    天災が人間の心の中に、ある種逆説的に平穏さをもたらす場面の描写が凄く上手。★★★

    「聖ドミンゴ島の婚約」
    分かりやすい悲劇。起承転結がハッキリしていて短編のお手本といった観あり。ベタだけど普通に面白い。★★★★

    「ロカルノの女

    0
    2011年08月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「チリの地震」
    首都サンチャゴで、何千という人間が落命した1647年のあの大地震のまさにその瞬間、さる犯罪のために告訴された、その名もジェローニモ・ルグェーラという一人の若いスペイン人が、監禁されていた牢獄の柱の下に立っていましも自ら首をくびろうとしていた。(p11)

    どよめきの中に投げ込まれたあ

    0
    2012年08月08日

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