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慶長の役における蔚山城の戦いや露梁津の海戦での武功により、政重の名は全国に鳴り響いていた。美しく己の命を使い切れ――養父・長右衛門の遺した言葉を胸に、政重は数多の召し抱えの誘いを断り、「徳川どのに戦を挑み、武辺者の意地をまっとうしたい」と、宇喜多秀家の新座衆として天下分け目の合戦に臨むことを決意する! 武辺に生き、義に殉じた男の波瀾万丈の半生を描く戦国巨編。
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Posted by ブクログ
新規購入ではなく、積読状態のもの。 2010/7/26~7/29 宇喜多秀家の新参衆として関ヶ原の戦いに挑む政重。戦の後は、秀家の助命、豊臣家の再興を願って、己を捨てて奔走する。義に生きる男の生き様は素晴らしい。タイトルは父・正信の書き付けの裏表紙にある「花ありて熱き時代は過ぎにけり ただゆくりな...続きを読むく生きて候」による。 本多といえば正信、正純親子が有名だが、こんな次男が居たとは。金沢には、本作で登場する大槍、敦盛のモデルとなった槍が「藩老本多蔵品館」にあるという。金沢を訪れるチャンスがあれば是非、行ってみたい。 しかし、最後の竹蔵のその後にはびっくりした。
ここまで真っ直ぐな気性かつ強い忠誠心を持つ武士なのにあまり有名でない以上は、きっと途中で無念の死を遂げるに違いないと思っていましたが、タイトルに相応しく最後まで平和を目指して生き続けたようですね。 少し長過ぎるきらいはあり、また本多、前田、島津などの姓を持つ人の識別が混乱しがちだったものの、とても面...続きを読む白く読めました。 竹蔵がまさか、、、まあこれは別の説の方が有力みたいですが。
やはり安部龍太郎はおもしろい。筋を通して生きていかねばと考えさせられる。焦点を当てる人物が素晴らしかった。
実力で活躍する自由人、本多政重。しかし、生き方のどこかに悲しみをたたえているように思う。自分の力を信じて活躍するする姿には憧れる。
関ヶ原の戦いの後宇喜多秀家の助命の為に奔走する正重。関ヶ原の戦いの時秀頼や毛利輝元が大坂城から動かなかったのは豊臣家の中での三成と家康の内紛と朝廷が位置付け豊臣家に類が及ぶのを恐れ援軍が送れなかった。
安倍龍太郎の登場人物は、不器用で己の生き様を貫く。この作品は本田正信の養子に出された次男、倉橋政重が武辺者の生き様を通しながらも、為政者への目覚めが描かれている。 無益な慶長の役の不毛さや、徳川政権へ移行期のせめぎ合いに読み応えがある。 兵站のロジスティック面や、武家や朝廷の駆け引き、派閥争いのディ...続きを読むテールもよい。
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安部龍太郎
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