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厳しい母親を恐れながらも、幼い頃は誇りに思っていた。いつからだろう、母を愛せなくなってしまったのは――。小説家の夏帆は、母親への畏怖と反発を抱えながら生きてきた。反抗の果ての密かな放蕩、結婚と離婚。38歳になりあらためて母娘関係と向き合う夏帆に訪れた、衝撃の真実とは。愛と憎、最も近い女同士の、逃れられないつながり。母を持つすべての人に贈る、共感と感動の自伝的小説。
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Posted by ブクログ
高校生の時に読んで、衝撃を覚えた。 なぜなら私にも思い当たる節があったから。 小さい頃の嫌な記憶は今も心の奥に鮮明にあって、ふとした瞬間に私を苦しめる。母のことが大嫌いで家族が大嫌いな時期があって、家に帰りたくなかった。大人になって実家を離れてからは、適度な距離感を保てている。一緒に出かけることも...続きを読むあるし旅行に行くこともある。母のことが好き。親孝行したいとも思う。 だけど母のような子どもの育て方はしたくないし、うちの家族のような家庭も絶対に作りたくない。そう思っているのに私が子どもを作れないのは、私には母の血が流れていて 似ている部分があるからだと思う。なりたくない、したくないと思っている事を無意識にしてしまいそうだと分かっているから。 家族の確執は、根強いなと思う。 何度も読んだけど、いつこの本を思い出してもいろんな事を考えて憂鬱になってしまう。そんな本です。
2024.10 流行り?の毒親的お話なのかな、と思いながら、読み進めたけどもっともっと広範囲な深いお話で。母と娘にとどまらず、妻と夫、彼女と彼氏、父と娘、、 とにかく心的描写がリアルすぎて、なのか、個人的に私に思い当たる描写がありすぎるのか。 主人公に感情移入しすぎながら、どんどんと読み終えてしま...続きを読むった。多分、共感しない方がいいところも、とにかく共感しすぎてしまった。辛くなるほどに。 誰かに対しての反抗心で、自分を傷つけることも、そんなこともあったなと。 自分も親に言われたこと、小さな時の嫌だったことはとても覚えている。嫌なことほど覚えている。今は小さな子がいる身として、自分の子のそういうマイナスな思い出ができるだけ少なくなるようにしたいなと。子どもは子どもで自分とは別人格で、何をどう感じるかは私とはちがう。
同性の親に対する屈折。 果たして親としての愛なのか? どうなのか? 教育か、躾なのか調教か、はたまた虐待か? ボーダーはルールをいくら作ったとて、判断し切れるものではない。環境の違い。 環境が違っていた者同士が一つの家庭を営み始めるのが家族の最小単位であれば、どこまでがどこまでの範疇か。それぞれ...続きを読むに委ねられる。 範囲が決まっていたとしても、定まった数値にはならない。昔の体重計が、体重を指し示す赤い針が中央に固定され、目盛りが動くように。 うまい例えが思いつかない。 この物語に書いてくれたことは、少なからずどの家庭でも起こり得ること。少なくとも、自分自身の子供時代に置き換えてみて、かなりなぞられる部分はあった。刺さった。よくぞ描いてくれた。 人がその人となりを形成する過程において、遺伝的要因と環境要因とがあるとされる。遺伝的要因と言い訳したくなる。どうしようもない程に。そういう時もある。 親子という血の繋がった他人と「うまくやっていく」こと。 難しい。異常? 簡単に思える。正常? 人それぞれに人それぞれの生まれ育った環境がある。 だから社会は面白く、小説は虚構にしても 私の心を掴んで離さない。
ここまで自分をさらけ出して書けるってすごい。 さらにそれを読者にも受け入れられるという。 正直、ありのまま過ぎてドン引きなエピソードもたくさんある。 周りにこんな人いたらぶっちゃけ怖いしどう付き合ったらいいかわからない。 そのような、重くてかなりヤバい自身の半生、母と闘い反抗した歴史を赤裸々に綴って...続きを読むいる。 エンターテイメントに着地しているのはこの人の腕というか、自伝「的小説」の匙加減か。
母との確執とおいて認知症になる中、自分の人生を振り返る主人公。人間の暗部をさらけ出し、特殊なことなのに普遍化している作品
最初はよくいる母、どこが毒親なのか、、と思っていたが、違った。 この小説はかなり奥深い。 一度読んだだけでは本質を捉えるのが難しいかもしれない。 大嫌いな母親の、血を引いている自分。 同族嫌悪だとは分かっている。けれども受け入れられない。 そんな母親譲りの気質を使って、母が一番嫌うことをこっそり...続きを読むとやってのける。 それが【放蕩】であり、夏帆による母への復讐である。 しかし、その復讐が、まさか…。という展開になる。それでは困る。復讐にならないではないか、と。 しかし終盤、兄からの「おまえが母を愛せないのは、当然だった」という一言は、彼女にとって救いになっただろう。 なにせ、夏帆は母を愛したいのに、愛せない。という葛藤をずっと抱いていたのだから。 娘と母というのは本当に複雑。 心から憎むだけ憎んで、簡単に縁を切れたらどれだけ楽なんだろう。と似た毒親を持つ私は思う。 とりあえず母になり切れない、いくつになっても女を捨てられない女っているよね。
自立していながらも母親との記憶に縛られ続けている様がリアルだった。心の一番深い部分を掻き乱されるようで読み進めるのが本当に苦しかった。忘れられない一冊。
またしても美紀子のなかに自分をみた。 それほどキョーレツではないが、母らしく装ったり、大げさにすると子どもが喜ぶといったところ。痛々しいくらいにわかる。 他の本でもあったな。私ほどあなたのことを思う人間はこの世にはいないって。 口に出すとくさいけど、ほんまのことやからしゃーないやないか。 子どもたち...続きを読むにトラウマになっていないことを祈る。 もっとおおらかに、安らげる家庭を。
前から気になっていた本。まさにビンゴ! 母と娘の微妙な確執。長年胸の中に巣くっていた思いを見事に表現してくれた。たぶん、突きつけられそうな気がして中々この本を読むのを躊躇していたのかも・・ この母ほどではないけど、ソーソーとうなずく場面が多かった。いい年をして未だに母の呪縛(私の思い)にビクビク、イ...続きを読むライラしている自分を嫌がっている自分、他の親子と比較している自分、その思いを誰にも伝えられず悶々としている姿の主人公に、アーこんな思いは私だけではないんだと共感。そして年老いた母との関係の変化は自分と合わせても悲しい。母娘って・・・
母と娘の激しい物語。 幼い頃は母からの誉め言葉が嬉しくて仕方なかった夏帆。 しかし、成長に合わせて母への憎しみが深くなっていく。 何に関しても厳しい母。 学生時代には、友人との付き合いにも支障をきたすほどのことも。 そんな母がひたすら恐ろしいのに、歯向かうことが出来なかった。 大人になってもその溝は...続きを読む埋まらない。 そんな娘の気持ちがわかるような部分が、私には少なくともあった。 最後は胸が苦しくなる場面も… 母と娘の物語では、かなり深くまで描かれた作品だと思う。 2018.12.18
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放蕩記
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村山由佳
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