放蕩記

放蕩記

759円 (税込)

3pt

厳しい母親を恐れながらも、幼い頃は誇りに思っていた。いつからだろう、母を愛せなくなってしまったのは――。小説家の夏帆は、母親への畏怖と反発を抱えながら生きてきた。反抗の果ての密かな放蕩、結婚と離婚。38歳になりあらためて母娘関係と向き合う夏帆に訪れた、衝撃の真実とは。愛と憎、最も近い女同士の、逃れられないつながり。母を持つすべての人に贈る、共感と感動の自伝的小説。

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放蕩記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    高校生の時に読んで、衝撃を覚えた。
    なぜなら私にも思い当たる節があったから。

    小さい頃の嫌な記憶は今も心の奥に鮮明にあって、ふとした瞬間に私を苦しめる。母のことが大嫌いで家族が大嫌いな時期があって、家に帰りたくなかった。大人になって実家を離れてからは、適度な距離感を保てている。一緒に出かけることも

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    2024.10

    流行り?の毒親的お話なのかな、と思いながら、読み進めたけどもっともっと広範囲な深いお話で。母と娘にとどまらず、妻と夫、彼女と彼氏、父と娘、、
    とにかく心的描写がリアルすぎて、なのか、個人的に私に思い当たる描写がありすぎるのか。
    主人公に感情移入しすぎながら、どんどんと読み終えてしま

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    同性の親に対する屈折。
    果たして親としての愛なのか?
    どうなのか?
    教育か、躾なのか調教か、はたまた虐待か?

    ボーダーはルールをいくら作ったとて、判断し切れるものではない。環境の違い。

    環境が違っていた者同士が一つの家庭を営み始めるのが家族の最小単位であれば、どこまでがどこまでの範疇か。それぞれ

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    ここまで自分をさらけ出して書けるってすごい。
    さらにそれを読者にも受け入れられるという。
    正直、ありのまま過ぎてドン引きなエピソードもたくさんある。
    周りにこんな人いたらぶっちゃけ怖いしどう付き合ったらいいかわからない。
    そのような、重くてかなりヤバい自身の半生、母と闘い反抗した歴史を赤裸々に綴って

    0
    2023年05月12日

    Posted by ブクログ

    母との確執とおいて認知症になる中、自分の人生を振り返る主人公。人間の暗部をさらけ出し、特殊なことなのに普遍化している作品

    0
    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

    最初はよくいる母、どこが毒親なのか、、と思っていたが、違った。

    この小説はかなり奥深い。
    一度読んだだけでは本質を捉えるのが難しいかもしれない。

    大嫌いな母親の、血を引いている自分。
    同族嫌悪だとは分かっている。けれども受け入れられない。
    そんな母親譲りの気質を使って、母が一番嫌うことをこっそり

    0
    2022年07月06日

    Posted by ブクログ

    自立していながらも母親との記憶に縛られ続けている様がリアルだった。心の一番深い部分を掻き乱されるようで読み進めるのが本当に苦しかった。忘れられない一冊。

    0
    2021年09月30日

    Posted by ブクログ

    またしても美紀子のなかに自分をみた。
    それほどキョーレツではないが、母らしく装ったり、大げさにすると子どもが喜ぶといったところ。痛々しいくらいにわかる。
    他の本でもあったな。私ほどあなたのことを思う人間はこの世にはいないって。
    口に出すとくさいけど、ほんまのことやからしゃーないやないか。
    子どもたち

    0
    2016年07月01日

    Posted by ブクログ

    前から気になっていた本。まさにビンゴ!
    母と娘の微妙な確執。長年胸の中に巣くっていた思いを見事に表現してくれた。たぶん、突きつけられそうな気がして中々この本を読むのを躊躇していたのかも・・
    この母ほどではないけど、ソーソーとうなずく場面が多かった。いい年をして未だに母の呪縛(私の思い)にビクビク、イ

    0
    2016年05月31日

    Posted by ブクログ

    母と娘の激しい物語。
    幼い頃は母からの誉め言葉が嬉しくて仕方なかった夏帆。
    しかし、成長に合わせて母への憎しみが深くなっていく。
    何に関しても厳しい母。
    学生時代には、友人との付き合いにも支障をきたすほどのことも。
    そんな母がひたすら恐ろしいのに、歯向かうことが出来なかった。
    大人になってもその溝は

    1
    2018年12月18日

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