風は山河より(五)

風は山河より(五)

638円 (税込)

3pt

4.0

二万の軍勢を率いて尾張に進攻した今川義元であったが、桶狭間で信長の寡兵に敗れ命を落とす。父の死、弟の謀叛を乗り越え、元康に属く決心をした菅沼定盈は、その手腕で信頼を勝ち得るも、人質にとられた妻を殺され、守るべき野田城を奪われるという悲運に見舞われる。甲斐では、今川と松平の熾烈な争いを横目に、信玄が不穏な動きを見せ始めていた。時代が激動の様相を呈する第五巻。

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風は山河より のシリーズ作品

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  • 風は山河より(一)
    671円 (税込)
    戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。
  • 風は山河より(二)
    638円 (税込)
    隣国・尾張では信長の父、織田信秀の力がもはや無視できないものになっていた。美濃征伐にでた清康であったが、叛逆ありという凶報が入り、戦わずして退却することを決める。しかし陣中にいるところを、乱心した家臣の息子に斬られ、命を落すことに。主君亡き後、残された嗣子を巡り様々な思惑が錯綜する中、織田、今川も三河攻略にのりだす。大久保、本多ら忠臣たちの活躍を描く第二巻。
  • 風は山河より(三)
    638円 (税込)
    織田信秀は、美濃の斎藤に大敗するも依然として巨大な力を誇っていた。安祥城を織田の配下から取り戻したい広忠は兵を出すが敗走、内訌が止まず、今川義元に助力を求める。嗣子、竹千代を人質として駿府に差し出すことを決めるが、道中、戸田正直の陰謀に巻き込まれてしまう。三河の混乱を傍観していた義元は、ついに太原崇孚雪斎を送り出す。武将たちの思惑が錯綜する第三巻。
  • 風は山河より(四)
    638円 (税込)
    戸田正直の奸計により尾張へ運ばれた竹千代であったが、織田から思わぬ厚遇を受ける。人質を掠奪され、なお駿府に臣従する決意をした広忠は、佐久間氏に送り込まれた隻眼の男の凶刃に斃れる。義元は三河攻略のため安祥城を攻め、竹千代を奪還、制圧への足固めをする。一方、義元の下知により、雨山城に兵を向けた菅沼定村は、戦場で命を落とす。時代が大きなうねりを見せる第四巻。
  • 風は山河より(五)
    638円 (税込)
    二万の軍勢を率いて尾張に進攻した今川義元であったが、桶狭間で信長の寡兵に敗れ命を落とす。父の死、弟の謀叛を乗り越え、元康に属く決心をした菅沼定盈は、その手腕で信頼を勝ち得るも、人質にとられた妻を殺され、守るべき野田城を奪われるという悲運に見舞われる。甲斐では、今川と松平の熾烈な争いを横目に、信玄が不穏な動きを見せ始めていた。時代が激動の様相を呈する第五巻。
  • 風は山河より(六)
    671円 (税込)
    三河制圧に意欲を燃やす信玄は、ついに三方原にて家康と激突する。圧倒的軍勢を誇る武田軍を前に、勝敗は呆気なく決し、家康は敗走。窮地に追い込まれた徳川軍の最後の砦は、野田城に籠もる菅沼定盈のみ。勢いづく敵は三万、守るは四百。絶体絶命の中、定盈は一ヶ月に亘る大攻防を繰り広げる。並居る武将を唸らせた男はいかに生きたのか。菅沼三代を描いた歴史巨編、堂々の完結。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

風は山河より(五) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年02月11日

    菅沼新八郎定盈が永禄三年に今川軍傘下で西三河の刈谷で初陣を果たしてから、永禄十二年に徳川家康の下で遠江攻略を果たしその翌年までの十年間を描く第五巻。永禄三年は今川義元が桶狭間で倒れた年。そこから三河には松平元康の時代が訪れるのだが、物語は東三河の菅沼主従の目線で進む。菅沼新八郎は祖父同様にいち早く新...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月05日

    主人公である菅沼家3代(定則・定村・定盈)と
    徳川家3代(清康・広忠・家康)を対比して物語を進みます。

    東三河の小豪族で取り上げられることのあまりない
    菅沼一族がそれぞれ生き生きと描かれています。

    物語的には野田城の籠城戦、長篠の戦いがクライマックと
    なります。
    そのため同じ著者の「新三河物語」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月15日

    浮世をはなれなければ、浮世がみえぬではありませぬか。(17P)
    全体感を感じるには、まずは孤としての自分を感じろと言うことでしょうか?
    自分を感じる。
    なんとなくいい言葉です。

    四郎と新八郎がようやく舞台に上がって本編がはじまりました。
    長い前置きだったわい。

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月06日

    シリーズも五巻目。今巻は、桶狭間から今川氏衰亡まで。

    桶狭間の戦いは遠景として描かれていて、その過程を菅沼氏から描いているところがある意味新鮮。
    今まで今川氏に付いていた菅沼氏や東三河の諸豪族が松平に付くことになる過程が丹念に描かれている。

    妻を殺され、城を奪われ、恩ある西郷氏を殺され。
    そうい...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年02月11日

    今川氏真によって妻や妹を強引に人質に取られ、菅沼新八郎定盈は松平元康へ従うことを決める。別離や苦難が続く巻。
    野田四郎が新八郎へ言う「言葉賤しからずして、姿幽玄ならんを、達人と申すべきか。殿は、歌道を歩まれるでしょう」という予言めいた台詞が、物語の行く末を感じさせる。

    0

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