華栄の丘

華栄の丘

559円 (税込)

2pt

司馬遼太郎賞受賞作。争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得る――。乱世にあって自らの信念を曲げることなく、詐術とは無縁のままに生き抜いた小国・宋の名宰相、華元(かげん)。出目で太鼓腹の巨漢、人をつつみこむ、あかるく磊落(らいらく)な性格。西郷隆盛をおもわせる男、とは作者の言。名君・文公を助け、ついには大国晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯を、さわやかに描く中国古代王朝譚の名作。人間の器量について考えさせられる一冊!

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華栄の丘 のユーザーレビュー

4.1
Rated 4.1 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    意外や意外、初宮城谷作品!
    歴史から人の生き様や知恵を学ぶ事が出来る作品。そしてそれらを自分の活力にしていけたら良いな、と感じさせてくれた一冊。
    時代は周王朝時代。その時代に実在した宋国の宰相華元と賢帝文公を中心にストーリーは進んでいきます。
    国を動かしていく際に礼や徳を重んじ、思いやりを大切にした

    0
    2013年05月09日

    Posted by ブクログ

    明るく楽しい一本もの。春秋時代、苛烈だったり清貧だったり清冽だったりする多くの宰相たちを輩出した中国だけど、こんな愛嬌と愛がある宰相も名を残している。他の長編と少し趣が違うのだけど、これはこれで名作だと思う。そして定説の裏側からヒントを得る物語づくりは健在で、だからこそ新鮮。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    愛読している宮城谷さんの作品の
    なかでひさびさに涙したのがコレ。
    もともと春秋時代が好きなんだけど、
    宮城谷さんの 作品のなかでとくに
    こういう春秋・戦国時代の小国の、
    君主をカゲで支える系家臣に
    スポットをあてた作品が大好き。

    こういう清廉潔白な、なにがあっても
    正義をとおそうとする人がい

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    『いい人』と言うのを究極まで煮詰めて、それに熱意と知恵で味付けをしたような人だと。味付けがキチンとなされているからこそ、負けないいい人になれたんだろうな。
    しかし、短い記述から想像する容貌がどうしても某RPGの商人になってしまうのは何故だ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    宮城谷作品の中で2番目に大好き。(マイナー好き?(笑))豪傑でも英雄でも美丈夫でもない主人公「華元」 柔らかく礼を最上とするその生き様、人間性は私の永遠の憧れなのかもしれないです。

    0
    2009年10月04日

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