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「(すべては情報という)社会でおそらくいちばん忘れられそうなこと、それはモノである。モノとカタカナで書くのは、私の場合には、ある対象があって、それが五感のすべてで捉えられる、という定義になる。……私は日本人で、人間を中心に考えるから、ヒトから見たモノ、それで社会を論じたい。以前からそう思っていた(養老孟司氏のまえがきより)」。 このような立脚点から養老氏が知見を論じ合うのは、ダム行政に手腕を発揮し、また地形やデータから日本文明の歴史を解き明かしてきた元国土交通省河川局長。石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化などの問題の本質に迫る。「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。戦う農業経済学者・神門善久との鼎談「日本の農業・本当の問題」も掲載。ものの見方、日本の見方を変える一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年07月22日
今から、草むらに行って虫でも捕まえた方がいいのかな〜、っと言う読後感。抽象的な議論を積み重ねてもどうにもならない、と言うのは確かにそうだと思われた。「下」から積み上げていくことが、確実である方法である、と言うのは、確実性の高いこと、かつ自分の中で何度も咀嚼したことしか言わない(言えない)養老さんらし...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月29日
読書録「本質を見抜く力」5
著者 養老孟司、竹村公太郎
出版 PHP新書
p144より引用
“いまの人はいらいらしがちで、すぐ全か無
かと考えますけれども、生態系を扱うにはほ
どほどという考え方が必要です。”
目次から抜粋引用
“人類史は、エネルギー争奪史
温暖化対策に金をかけるな
少子化...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月14日
養老孟司氏と元国土交通省竹村河川局長との対談形式の本である。
幼年期を少国民と過ごされた方らしいコメントがほんの少し目に入るが、
意図的に読み飛ばす。情報は多く入手し吟味する。
以下に備忘録を掲載。
<石油>
・アメリカの自由経済は原油価格を一定にするに限りの自由:無限にオイルを供給することが条件...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月09日
博識な二人の対談形式。
世の中の色々な社会問題に対して二人の見解に触れられる一冊です。
仮説をしっかりと立て、それに対して図や資料を使って分析し、立証しているし、
仮説自体もおもしろく思慮深さを感じることができる一冊です。
普段の新聞やテレビの出来事を深く掘り下げて世の中の問題に対面してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
理科系の視点として「モノ」から物流、歴史、環境問題を論じようという養老氏の試みにより出版された本。
人間の感情や、思想から行動が起こるのではなく、全ての事象は「モノ」に起因するという信念を養老氏は持っているというが、随所に前者の文系的視点での議論もあり、「モノ」だけで議論することの難しさを感じる。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
値段(760円)の割に相当お得な本である。
きっかけ:石破茂農林水産大臣のすすめ
普段考えてもみなかった視点を得られ、世の中の見方に関して相当考えさせられた。自分たちの存在のベースになっているものはエネルギーということに気付かされた。
○アメリカの言う自由経済は、原油価格が上がらないという前提あっ...続きを読む
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