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Posted by ブクログ 2012年11月01日
大正時代に書かれたハナシ。
人間愛、自然愛に溢れた2つの作品。
私には子供がいないので想像でしか分からないが、子供がいる人には心を締め付けられる話かもしれない。小さき者へ。
もう一つの生まれ出づる悩みの方が私にはツボ。
絵を書く人、芸術に携わる人にはグッとくる場面がかなりあるはず。
主人公がどうなる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月28日
子どもが生まれたので、改めて読みたくなって。
以前は私が子どもの立場だったため、私のこれからの人生へのエールだと感じた。今は親の立場で、幼子を残して逝く無念や、子どもへの想いに共感する。
エールを受け取る側から送る側へと立場が変わり、そうして世代が繋がっていくのだと実感する。私はもう「小さき者」では...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月30日
この本は、私の親友の愛読書の一つであると言う理由で読み始めた。
順番は逆に、生まれ出づる悩み、から読み始めた。
以前、網走監獄を訪れて、そこから北海道開拓史に興味を持ち、その生活の厳しさを考えたことがあった。その時に感じた寒さ、厳しさは今のような明るく、本州からの避暑地と言ったイメージとはかけ離れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月25日
絶望と少しの希望。
希望の裏には常に絶望や不安の影が見える。北海道の冬の寒さと暗さを引きずっているかのような一貫した陰鬱さがあるのだ。
冒頭に筆者は母を亡くした子供達に対して「お前たちは不幸だ」と言い切る。私はこの「不幸だ」という言葉が子どもたちではなく筆者が自分自身に向けた言葉に思えてならなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月04日
明治〜大正時代の小説家、キリスト教人道主義、白樺派の文学者であった、有島武郎の小作品。
『小さき者へ』は妻の死後に幼い子どもたちへ書いた手紙のような短い小説。亡くなった母の想いや、恵まれた生まれ、父である武郎のさまざまな反省などを伝え、母を失い不幸ながらも愛ある生を受けた子どもたちを祝福し勇気づける...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月22日
ちょっとセンチメンタル過ぎると思ったが、静かな中にも力があり、美しい文章。大正時代の文学。この時代の文章に接するのは幸せだ。
『小さき者へ』
妻を病気で亡くした後、残された幼い子供たちへ語りかける手紙のようなもの。以下は、心に響いた文章の抜粋。
抜粋1
私が今ここで、過ぎ去ろうとする時代を...続きを読む
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