つゆのひぬま

つゆのひぬま

649円 (税込)

3pt

深川の小さな娼家に働く女“おぶん”の、欺かれることを恐れぬ一途なまごころに、年上の“おひろ”の虐げられてきたがゆえの不信の心が打負かされる姿を感動的に描いた人間賛歌「つゆのひぬま」。そのほか、江戸時代を舞台にした作品7篇に、平安朝に取材し現代への痛烈な批判をこめた「大納言狐」、現代ものの傑作「陽気な客」を加え、山本周五郎のさまざまな魅力を1冊に収めた短篇集。

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つゆのひぬま のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    「武家草鞋」
    「みんな、金、金、金・・・だ。この世は腐ってる。世間全体が欺瞞と狡猾の組み合わせだ!」と、伝三郎はこの世に絶望し、死を求めて深山に入る。
    が、老人と娘に助けられ、一緒に暮らすうちに生きる力を取り戻す。草鞋を作り始めたところ、「丈夫だ」「長持ちする」と大評判になる。しかし、またしても、世

    0
    2010年10月13日

    Posted by ブクログ

    「つゆのひぬま」とは「露の干ぬ間」である。 深川の小さな娼家に働くおぶん不幸な過去を持つ良助を客にとる。 年かさの娼婦おひろは、労咳の浪人の夫と子供をかかえている、と自分の身の上話を作り上げ、金をためるのに励んでいる。 おひろは、客との間に真実の愛は育つはずがない、といい、またそうなってもならないと

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    「つゆのひぬま」とは「露の干ぬ間」である。

    深川の小さな娼家に働くおぶん
    不幸な過去を持つ良助を客にとる。

    年かさの娼婦おひろは、労咳の浪人の夫と子供をかかえている、と
    自分の身の上話を作り上げ、金をためるのに励んでいる。

    おひろは、客との間に真実の愛は育つはずがない、
    といい、またそうなって

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    昭和二十年初頭から三十年初頭にかけての周五郎の作品集です。
    周五郎さんが大きく脱皮するのが二七年頃といわれていますので、それを挟んだ数年になります。幾つかの作品は脱皮前とは言うものの、その中でも優秀な作品が選ばれているのでしょう、全体としての質は高く感じられます。
    とはいえ、やはり後ろに行くほど

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    2017年10月30日

    Posted by ブクログ

    武家草鞋
    つゆのひぬまが好きでした。ハッと気付きのある物語です。短編で展開がはやいのでどれも読みやすいです。

    0
    2016年11月11日

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