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Posted by ブクログ 2011年06月03日
中編の傑作4編からなる。表題作の『ちいさこべ』は江戸の大火ですべてを失いながらも、焼け出されたみなしご達の面倒まで引き受け、再建へと奮闘していく大工の棟梁とそれを取り巻く人々らのつながり、絆に感動を覚える。
未曾有の震災から1ヶ月余り、いまだ傷跡の生々しい中にありながらも、復興・再建へと立ち向かっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月11日
表題作「ちいさこべ」は、人と人のつながりが丁寧に描かれていて、とてもやさしい気持ちで読めた。
一方、「ちくしょう谷」はひたすら耐える部分もある、静かな小説で、読後感はやさしい気持ちなどというものとはほど遠かった。哲学的な気持ちにさせられる、とでも言えばいいのだろうか。
粒ぞろいの文庫でした。
ちなみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月24日
望月峯太郎の「ちいさこべ」を読もうと思って、その前に読んでおいた方が楽しめるかと思い、原作である本書を購入。
江戸の風俗、昔の日本人の感覚みたいなものをとてもうまく書いている。表題作のちいさこべは落語の人情話を聞いているような心地よい、古の波に体ごとゆっくりと漂いながら流されるように山本周五郎が書...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月29日
中編を4編収録。
どれも面白いけど、特に「ちいさこべ」と「ちくしょう谷」が好き。
周五郎の作品は、人生にどう向き合うか、みたいなことが描かれていることが多いと感じ出るんだけど、
長い作品になればなるほど、人生の重み、みたいなものが濃くなります。
なかなかじっくり小説読む時間取りにくくて、長編作品...続きを読む
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